2003 年度・春


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2003/6/5

 ゆっくり文章を書いている時間が取れない。。。
 本当は先週、せやまという料理店でのおもてなしをネタに書く予定だったのですが、いかんせん仕事のほうがキュウキュウになってしまって、書くのに十分な時間が取れませんでした。。。
 今回もぎりぎりの時間でこれを書き始めています。そんなわけで、今回もざっと近況報告を。

 メインの Web ブラウザを、Seamonkey ベースの Mozilla 1.0.1 から、Mozilla Firebird 0.6 に乗り換えました (売り文句並べたページ)
 なるほど、これは軽いです。Seamonkey よりも 3 倍ぐらい素早く起動します。以前、スペック的な理由で NN 4.x を使いつづけている人はいるんではないか、といったことを書いていましたが、多分 NN 4.x と同等か、それ以上に軽くなったんではないかと思われます。メモリー使用量も、まぁそれほど差があるわけではないのですが (これは恐らくコアは同じ Gecko だからというのもあるのだと思うのですが)、それでも明らかに Seamonkey より少なく抑えられています (80 〜 90% ぐらいにはなってるっぽい)
 あと、個人的にはメニュー周りが以前よりすっきりしたこともポイント高いです。そして何より嬉しいのが、mailto: ... で始まる url のハイパーリンクをクリックすると、普段使用しているメーラー EdMax くんがちゃんと起動してくれるようになったこと。以前は Mozilla というか Netscape Comunicator はブラウザもメーラーもエディターも全部合体したようなシロモノで、Windows で普段使用するメーラーとして何か別のメーラーを設定していても、Mozilla から起動するメーラーは Mozilla のメーラー Messenger というツールが起動してしまっていたのですが、Mozilla Firebird は完全にブラウザだけ分離したシロモノになっているため、組み合わせで使用するメーラーは好きなのが選べるようになった、って訳です。
 とりあえず、MNG ファイルを読み込ませるとクラッシュしたりと、まだまだ不安定要素は多いようですが、当面はこいつをメインに使ってゆこうかと思っております。。。
 ちなみに、Mac OS X ではまだまだ不完全らしいですが、Mac OS X 版も完全駆動するようになったら、Safari との軽さ勝負ってのも見てみたいです。。。多分 Safari の方が軽いんだろうけど (^_^;


 創作活動のほうは、最近ちっとも進んでいません。。。どうにも忙しくなってくると、休日は怠けるようになってしまって駄目です。一つのことにモチベーションが維持できない (よーするに飽きっぽい) のはいつものことなのですが、今回だけは投げ出したくない。。。いや、今回だけは、というよりは、これからは、といった方が正しいかもしれないケド。

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2003/5/22

 あーだめだ。いくら寝ても寝たりない。

 ここのところずぅっと暇な日が続いていたので、先週一週間の急務は必要以上に体に負担がかかってしまいました。ある種のショック症状というのでしょうか、たまの急務は心臓に悪いです。頭痛も酷いし。。。
 で、そんな週の土曜日にこれを書いているわけだったりします。先週の今ごろは、祖父母の引越し手伝いの為に実家に帰ってきていて、山菜尽くしのうまい飯を食らっていたような気がするなぁ。。。今日は正午過ぎに目が覚めて、2 時過ぎごろにとんかつ喰いに行って、3 時ごろから 6 時半ごろまでまた布団でうつ伏せになっていたのですが、それでも頭痛が治まらず、バファリン飲みたいような気分を自制しつつ (飲んでもいいんだけどさすがに飯喰ってから時間経ってるし)、甘いお菓子でコーヒー飲んで、何とか落ち着かせているって感じで。先週の今ごろと比較すると、ああ、なんて不健康なんだろう・゜・(ノД`)・゜・。

 そんなわけで、先週は久しぶりにはらぺこお休みしてしまいました。ごみんなさい。
 自分はとにかく、体力には自信がないので、今回みたいなからだの衰弱を覚えると、本当に今の仕事を続けられるのかという疑念が湧いてきてしまいます。本当は、体力がないほうがこの仕事には向いているといえるのですが。


 ニュースネタをいくつか。まずはマイクロさんのお話。

 MSN の Passport に個人情報漏洩の大きな欠陥問題。要約すると、ブラウザの URL を入力する欄に、ある特定の URL を入力するだけで、MSN というプロバイダに加入している人の、プロバイダが提供するサービス (単にネットに接続するだけではなくて、例えば買い物のためのクレジット代行など) を利用するためのパスワードを勝手に変更したりすることができてしまう、という欠陥が見つかって、てんやわんやの大騒ぎ、というニュースですね。最近のニュースの中では個人的に重大度はかなり高め。とってもアレげなサイトでは早々と手順が投稿されておりましたが、いや、こんな簡単な方法で MSN ユーザーのパスワードが暴けてしまっていたとは。。。
 この手の類の欠陥というのは、通常開発者が意図して実装しなければ起こりえないシロモノです。つまり、設計ミスだとか事故だとか言うシロモノではなくて、開発チームの誰かが、故意に追加した機能である、と考えられます。いくら天下のマイクロさんとはいえ、こんな危ない機能を故意に設けるということはありえないと思うので、邪推ではありますが、恐らく開発チーム内に自分の会社が嫌いな人がいて、悪質ないたずらとしてこのような機能をこっそり追加したんではないかなぁとか、そんな憶測をしていたりします。あるいはテスト目的で用意していた機能だったのを削除し忘れたとか。
 どっちにしても、開発管理の怠慢だといえばそれまでなのですが。

 で、ふと思ったこと。
 ソフト会社っていうのはどうにも、でかくなってしまうとろくなことがないなー、ということ。

 他の業種でも似たり寄ったりではあると思うのですが、特にこの業種についていえば、出来上がった製品の良し悪しは、長期間にわたって使われてみないと分からなかったりするような、非常に評価の難しいものであるだけに、開発工程の管理という部分は非常に重要になってくると思うのです。
 作り方が適切であれば、出来上がる製品の質も、ある程度信頼性の高いものが期待できる、ということですね。
 しかし団体が大きくなればなるほど、居合わせる人間の数が多くなれば多くなるほど、そして扱う製品、プロジェクトの規模が大きければ大きいほど、管理は難しくなってきます。製品のすべての機能を、あるいは開発にかかわるすべての人間を管理することが事実上不可能になり、重要な機能の仕様に限定してレビュー (検討会議) を行ったり、ソースコード (プログラムそのもの) やテスト内容についてはレビューを怠ったりすることがどうしても多くなってきます。
 その上会社は大きくなると、いやなウワサや憶測なんかも内外で大きくなったりします (自分のいる会社がその代表例なわけですが ^_^;)。まぁ外野が騒いでいる分には別にどうってことはないのですが、内部にまでそういう憶測 (まぁ、憶測ばかりでもないんだろうけど ^_^;) に囚われちゃう人がいたりして、顧客の個人情報を平気で 2 ちゃんねるとかにばら撒いてみたりとかされたりすると、困ったことになっちゃうわけです。
 で、そういう事件がなおさら社名を汚してゆくわけで。。。

 かくいう私も別に愛社精神があるわけではないので自分の会社が汚名を着せられることに付いては別段なんとも思わなかったりするわけですが、かといってそれが自分にとって利益があることとも思えません。それどころか、むしろ不利益になることのほうが多いと思っています。だって、自分の経歴書には、その会社の社名が永久に載るわけですからね。
 再就職ということになったり、自立ということになったりして、就職活動やら仕事取りやらであっちこっちの会社を回るときに、経歴書を見られて、「ああ、F ソフトさんね。こないだあそこに投げてた仕事が担当者に逃げられちゃって大変だったんだよー」なんて言われたりして、そのたびに頭下げなきゃならないなんてのは厭だからなぁ。。。(なんてのは実は実話ネタだったり T-T/)


 次はうわさの白い人。

 白装束騒動は連日ワイドショーで騒がれ、週刊誌のネタにされ、あげくにゃどっかのあほたれそーり大臣まで極めて間抜けなコメントをしてしまうという感じで踊らされまくっているわけですが、個人的には何が楽しくってこんなことに大げさに騒いでいらっさるのかさっぱり訳わからなかったりしています。
 極めてオウムに似ているとか言って不安を煽っていらっさるようですが、肝心のオウムについて言えば未だに尊師には判決が下されていなかったり広報担当は優雅にロシア旅行としゃれ込んでいらっさったりしているというのに、何を今更って感じですが。

 だいたい、オウムの場合は組織力がすごかったではないですか。入信者のお布施のみならず、パソコンショップだとかいろんな方面で収入源を確保していたし、ロシアをはじめ、海外での幅広い活動、繋がりもあった。それになんと言っても、亀戸の異臭騒ぎに見られる炭疽菌などの生物兵器開発、そしてサリン、VX ガスの自家生成など、科学力も並ではなかった。これほどまでの団体にもなれば、そりゃあ脅威と言われたって、破防法適用されてしまったって仕方が無いってなものです。
 それに引き替え、彼らはどうよ? 千乃正法は宗教法人ですらないし、横の広がりとかはまぁ、よく知らんけど、科学力なんて、まったく以ってありはしないってことをパナウェーブが見事に証明しているではないですか。重力子の説明とか、右ねじの法則絡めて説明してる辺り、かなりイタイですよ? 中学校から勉強しなおして来いって感じ。なんやねん、磁気が「進む」って。

 そんなわけで、こやつらに関しては本当に、おいらにとっては取るに足らないニュースでした。これだったらまだ iLoo 騒動の方が話題性は高いと言えるんではないかと。


 脅威と言って騒がれているものがもう一つありますね。SARS ですか。
 客先の職場でもメールで出張禁止地域への旅行禁止の呼びかけなんてものが行われているようで、なんでも中国へ旅行に行った人は 10 日間出勤してはならないんだとか。いいなぁ、中国行ってこようかなぁ(ぉぃ

 散々ニュースで報道されちゃったりしているんで、きっと未だに SARS が空気感染であると信じちゃっている人は山ほどいらっさるんでしょうが、本当は SARS は飛沫感染です。つまり、咳やくしゃみをして飛び散った体液に触れると感染しちゃう、というもの。だから、身近に SARS 患者がいるような環境でもない限り、感染する心配はまずありません。ていうか、もしも空気感染なんだとしたら、大陸性高気圧から大量に流れる西高東低の寒気流に乗って流れ着いた大量のウイルス君たちが、今ごろ日本でも猛威を振るっていたはずです。インフルエンザのようにね。

 化学系出身の某なす氏なんかは「どーせコロナウイルスだろ? 大したことねーよ」などとぼやいておられましたが、そういうもんなんですかね。コロナウイルスと言うものがどういうものなのかはよく知らないのですが、ここなんかを見る限り、外膜に覆われていて、空気中ではそんなに長時間生きることができない、ってのが主な特徴らしいです。ただ、SARS に関して言えば、いくつかの研究所の予備研究では、SARSコロナウイルスは環境中で数日間生きられることが示唆されているらしく (ここから引用)、油断できるものではないっぽい、という感じはします。
 もっとも、SARS の感染予防の方法として、最も重要なのは石鹸と水、あるいはアルコールベースのハンド用ラブを使用してたびたび手を洗うことです。 とか書いてあるのを見るに、やっぱり単なる風邪なんじゃねーか? とか思えてきてしまいます。確かに感染のしやすさ、死亡率の高さは脅威ではあるんですがね。


 最後に一つ。これもまた今更な話ではあるのですが、先日、プレミアム・マックとかいうやつを食ってきました。
 安かろう悪かろう路線を突っ走りつづけてきたあのマクドナルドが、ミートパティのボリュームを 2 倍にするなどの、満足感重視の豪華路線を先駆ける商品として出したということで、夕方時間帯のニュースのネタにもされたりしたアレです。私はあのニュースを病院の待合室で見ていたわけですが(w、関東勢には支持が高く、関西勢は冷静な反応、ということが報道されておりました。もちろん関西勢の反応が健全なわけですが、関東勢における賛成票も、恐らくは方向性としては支持する、といった程度の気持ちが殆どなのだろうと信じて止みません。どちらにしても、マクドナルドがこういうことをやるとニュースになるんだなぁということについては痛く感心したというか、いい宣伝だよなぁまったくとか思っちゃったりしたわけですがっ

 んで、食べてみた感想。そもそも、ここのところのマクドナルドには個人的にははっきり言って存在意義すら見出せない状況で、「昼飯を安く済ませたいなら牛丼を食えばいいし、うまいバーガーを食いたければベッカーズに行けばよい」とか思っていた人なので、マクドナルドに入ること自体実に半年振りぐらいだったりするわけですが (いや、もっとかな?)、こいつを食べたことによってこの価値観がひっくり返ってくれたのかといえば、残念ながらまったくそんなことはなかったわけでございまして。
 一口齧ったときの第一印象が、とにかく酸っぱい、でした。あのソースの味は、なんだか賛否両論って感じがします。特別嫌いではないのですが。
 パンズは、他のバーガーのような湿っぽくてヘチャッとした感じはなくて、ドライで厚みはある感じがしました。でも特別おいしくは感じなかったなぁ。。。ポサポサしているって訳ではないんだけど、ふっくら、っていう訳でもなく。んーちょっと微妙。
 で、問題のミートパティはというと、なんてことはない。ふつーのハンバーガーに使用しているものが、単に分厚くなっただけです。あの噛み応えがなんとも紙っぽい感じの安っぽさはそのまま。これなら感覚的にはダブルバーガーとそんなに変わらないんじゃないか?
 ボリューム感、という観点からしても、特別ボリュームがあるようには感じなかったけどなぁ。。。ビッグマックのほうがまだボリュームはあると思う。唯一誉められる点といえば、レタスがしゃきっとした奴が結構しっかりと使われていることぐらい。そんな感じですかね。

 そんなわけで、当分の間はベッカーズを浮気することにはならなさそうです(w。たしかに普通に食べる分にはベッカーズのほうがどうしても高くなっちゃうんだけど、あっちはお金払うだけの価値はあると思うし。
 ちなみにベッカーズですが、あそこで付け合せにポテトを選択するのはちょっともったいないです。プーティーンも、個人的には決してうまいものとは思えません。私はポテトつきのセットは頼まずに、大体甘い系のクロワッサン (チョコクランチ、小倉、カスタード) とコーヒーを付け合せに頼んでいます。3 点あわせて大体 700 円 〜 800 円ぐらいになるのかな。
 主役のサンドイッチも、ベッカーズバーガーとかでも良いのですが、個人的にはホットチリバーガーや照り焼きバーガーに使われているふっくらパンズのほうが好きだったりします。見た目もなかなか無骨で Good(w。特にお勧めは、ホームページにも紹介されていない隠しメニューとなってしまったダブルチーズバーガーでしょうか。こいつは見た目はそれこそ本当に引くくらい無骨で節操ないやつなのですが(w、味、食べ応えは素晴らしいです。これ食べちゃうと、マックのダブルチーズバーガーは気持ち悪くて 2 度と食えなくなります (マジで)。当然メニューにも載ってないので注文するのは勇気いるし、下手すると店員さんも戸惑っちゃったりすることさえありますが(w、ぜひ一度、お試しいただきたいです。

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2003/5/8

 そういえば昔、ドラクエ3をやっていて、だいぶ進んでいた頃に起動させたら、真っ黒い画面のまま、あの灰汁の強い呪いのメロディーが突然流れ出して、「ぼうけんのしょ2はきえてしまいました(だっけ?)とか出てきたりして、その日一日背筋に冷たい痙攣を感じたり、一週間ぐらい夢の中で呪いのメロディーが聞こえてきたりしてうなされたりしたことがあったような気がするなぁなどと思いつつ、解読不能なソースコードと睨めっこする今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 私にとって、子供時代に植え付けられたトラウマっていうのは、まさにシステム異常だったわけで、今でも時々、システム異常を知らせる、黒い画面に紅い文字のディスプレーが何台も襲ってくる夢をみることがあります。
 その割には、自分のマシンはあんまりこまめにバックアップ取ったりとかやっていなかったりするわけですが。。。

 で、ここの所しばらく、あいさつ文が技術話ばっかりになっていたんで、そろそろこういう傾向はどうにかせなあかんとか思うようになりまして。なので当分の間はそういう話題はオフにして、もうちょっとやわらかいネタか近況程度に抑えようかなぁとか思ったりもしたわけでございまして。


 そういえばいつぞやの痛い話ですが、もう大分良くなってまいりました。ほんの一部の方々にはご心配までおかけしてしまって何よりでございます。。。
 今日から傷口を抑えるものも防水シールでは無くて単なるばんそうこうになりまして、お風呂に入ったら自分で消毒してばんそうこうを貼り換えろとのこと。背中なので、自分ひとりでやるのはかなりしんどいのですが。。。(寂
 お酒も相変わらず OK 出ないし。。。まぁさすがにもう問題ないんだろうけど。明日は新人さんの歓迎会なので 3 週間ぐらいぶりにお酒が飲めます (飲んじゃいます)。こういうときこそ飲み過ぎないようにしないとですね (もともとそんなに飲まないけど)

しかしお酒っていうのは不思議なものであります。これは、もしかしたらおいらだけなのかもしれませんが、大概中毒性のあるもの(薬とかタバコとかオナとかw)っていうのは、やめたりすると、やめてすぐは結構禁断症状が出るもので、ヤりたくてヤりたくて (なんかやだなぁ ^_^;) 仕方ないのに、時間が経つにつれてだんだんどうでもよくなってくる (依存症状が薄れてくる) ってパターンが殆どなのに (オナもそうらしいです。。。禁オナ実践中の男性諸君は要注意w) (←ていうか技術者ネタだけでなくて下ネタもやめれ>ヲレ)、お酒だけは、別に飲まなくてもどうってことないものなのに、飲まない日が続けば続くほど、なんだか寂しい気持ちになってくるのです。それでも我慢はできるんですけどね。お酒じゃなくても、他になんか夢中になれるものがあればそれで満足だし、そうでなくてもふつーに寝てたりするし(w。でも、ふとしたときに、なんとなーくつまらないような気持ちが沸くことがあって、そういう気持ちが、お酒を飲まない日が続けば続くほど、日増しに強くなっていくような気がして。
 あるいは、禁断症状のピークが襲ってくるタイミングが、タバコやオナと、お酒とでは、違ったりするものなんでしょうか? タバコは 2 〜 3 週間我慢できちゃうと、後は意外と楽だったりするらしいけど (オナは最初の 1 週間がピーク、3 週間 〜 1 ヶ月過ぎた頃には性欲が殆どなくなっちゃいます!!) (←しつこひ ^_^;)、お酒は 1 年ぐらいは我慢しないと、依存症状から完全に脱することはできないとか。

 まぁ、チアノーゼ反応が慢性的に出ちゃう人とか、肝臓やっちゃう寸前の人とか、飲ませておかないと本当にもんどりうって転げまわっちゃいそうな人とかになると、もう少し状況も違ってくるものなのかもしれませんが。


 そういえば 5/4 に M3 があったはずなのですが、今回は結局行きませんでした。なんちゅーか、下北沢は遠いだろう、みたいな。はっけもちよだもぴんぐも出てないし。。。後でアキバの同人ショップ回ってみないとなぁ。
 CD といえば、買っておきながらレビュってない CD がかなり溜まってきてる。。。まぁうちはもともとレビューサイトじゃないし別にいいんだけど。なんだか改まって気合入れて書く気力もないなぁ。。。今だけかもしれないけど。


 創作活動のほうは、まぁまぁ順調って感じです。特設ページがちょっとだけ充実し始めています (興味のある人は勝手に探してくだちゃれ)。今後は技術技術なネタはあっちに書いていくことになりそう (って書くことは Perl か MIDI のことしかないわけだけど)
 今回はこんなところで。

# 某ぱな波突っ込みネタ忘れてた。。。てか、今読んでるとこなんだけど、やう゛ぁいよこれ、突込みどころ多すぎ(w。

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2003/5/1

 そんなわけで、頭を丸めてみました。まぁ、大したことではないです。個人的には、ハゲってかっこいいなぁ(ヲレがかっこいいとかのたまっている訳ではないので。念のため)というか、男らしいなぁと思うところがあって、薄くなった髪を下手に残して育毛剤とか摺り込む虚しさを味わうくらいなら、いっそのこと丸めてしまったほうがよっぽど見た目にも気分的にもよろしいんではないかと思うんですがどうなんでしょう? て別に丸めなきゃカッコつかんほど薄くなっていたわけでもないのですが。
 どうせやるならスキンヘッドにしろよ〜とかのたまうトレンディーでファッショナブルなお声もありそな気もしますが、スキンヘッドは威圧感がでかすぎて職場じゃ激しく不利です。なんか怖い人がいるぅとか思われてしまいます。タダでさえ最近態度でかいかなぁと自分で気にしているくらいなのに(意味不明)

 ちなみにトップページはかなり無理やりに HTML 4.01 Strict な感じで作ってみました。「ViX」の部分とか、かなりダメダメな感じですが(苦笑)。はっきりいって、JavaScript とか使ってしまうくらいなら、素直に Transitional にして TARGET 属性使ったほうがよっぽど親切なんでしょうなぁーなんて。そもそも NAME 属性と HREF 属性を共存させて、あまつさえ自己参照にしてしまうなんてのは許されるのかと。いや、まぁそれ自体はアリなんだろうけど(ていうか、仕様書におもいっきしそういう例が書いてありますね)、ああいう使い方はやっぱりいまいちなんだろうなぁ。。。せめて ONCLICK 属性とか入れたら HREF 属性入れたときと同じようにレンダリングされてくれればあんな苦し紛れな記述にはならないわけですが(っていうか、そういう制御って可能なのかなぁ←不勉強)。まぁ、Strict な世界では別窓を開くようなリンクの貼り方自体が既にマチガイなのでしょうが。。。
 あと、IMG タグに ALT 属性と TITLE 属性とでおんなじ値を指定するのはアリなんだろうか。。。一応 ALT 属性は画像が見れないブラウザの為に画像の内容を説明するテキストを書く場所で、TITLE 属性はまんまタイトルだから、こいつらがおんなじ値であっても悪くはなさそうな気はする。本音は単に画像をポイントしたときに表示されるポップアップテキストを IE だけでなしに Mozilla でも表示させたかっただけだったりするわけですが(ってこういう使い方を誤用というんだけどね ^_^;
 それから CSS2content 属性は IE6 では対応してないのか。。。まぁこっちは単に「ここ最近の更新履歴」の両脇をアングルで囲っているだけだったりするので全然困らんというか許容範囲ではありますが。


 で、先週のお話の続きと言うか、HTML の話とかしちゃったりするわけですが、2週連続おんなじ技術の話をしようとか考えている時点でおいらもオタクの域を出ていない訳で、そこんところは重々認識しかつ自重すべき事態ではなくもないような気もしなくもないような気もしているんじゃないかなあとか思ったりしないようなするような、そんな雰囲気がいいんじゃねぇか、なァ旦那。それよりどうだい? 一杯(ここのところ酒が断たれているんで禁断症状出ています…ご了承ねg)

 掲示板(というか専用スッドレ)ではひそやかに且つしめやかに HTML 話で盛り上がっちゃっていたりするわけですが、そもそもおいらは HTML の話をするつもりじゃあなかったんだよね。。。だから本当は HTML を例えにして書いたのは大失敗で、本来なら C++ と JAVA を引き合いにしてオブジェクト指向語っちゃってるようなそういうかわいそうな人たちをけちょんけちょんに書き倒すような内容にしてしまったほうが趣旨としては正しかったわけですが、そんな文章つらつら書いたところで分かる人なんてあんまりいないだろうし。。。
 分かりやすいところとしては、実はプログラムなんぞよりもテストや文書作成のほうが重要だったりする辺りをちっともわきまえていない人たちのことを書いてしまうという手も無きにしも非ずなんだけど。一般的にしてやんわりと緩やかな例をあげてしまえば、協力社員として派遣のような形で客先へ出向していて、そこでプログラムやら文書やらを手がけるときに、その会社で用意されたプログラミング規約やら文書フォーマットやらは一切使わずに、自社のフォーマットで作ろうとするやつ。まぁそれでいいって言ってくれる会社もあるけど、うちのやり方に準じてくだちゃれといわれているのにそれでも自分とこのフォーマットでしか書こうとしないやつ。勘違い甚だしいったらありゃしない。それでもまだどこかが決めたフォーマットで書こうとしているだけ救いようはあるものの、それすらもせずに自分独自なフォーマットで文書書いちゃうやつ。まぁ独自フォーマットは了解得られれば実は自社フォーマットに固執するよりよっぽど軽症ではあるのだが、それは文書として読める仕上がりにできるという保証があればの話。なぁんだか難しいこと考えすぎちゃっているのか、あるいはなぁんにも考えていないのか、常人には到底理解することの出来ないようなすんばらしく個性的な文書が出来上がっちゃっていたりして。なんだかいたるところに意味ありげな表がいっぱい散らばっているんですけど実はあんまり意味なかったり。ていうか、分かりやすくするために表とかグラフとかで書くんじゃないのか? 却って分かりづらくしてどうする? みたいな。もっと根本的にはそもそも日本語なのかこれ? ていう口当たりで。
 ただまぁ、この辺の例をほいほい挙げてしまうとおいらの場合はあんまりにも具体的になりすぎて、場合によっちゃあ機密情報に踏み入ってしまいかねない危険な香りが芳醇に漂っていたりするわけで。そういう部分に至っては残念ながらあんまり面白い話をつらつら誰の了解もなしに(っていうか了解とるなんて不可能)書くわけにも行かないわけで。


 んーで今回はどちらかと言うと HTML よりな話になってしまうわけですが、実際のところ、まじめに調べれば調べるほど、W3C のことを悪くは書きづらいというか、書けないというか。。。決して HTML 4.01 やら XHTML やらが素晴らしい仕様であるとは言えない、言いたくない訳ではあるのですが、かといってじゃあ悪口として思い浮かぶものというとどうしても観念的で面倒くさくて分かりづらいという内容のものになってしまうわけで、でもそうなってしまったのには理由があるんじゃあナドと言われてしまうとどうにも腑に落ちないながらも納得せざるを得ない部分も多々あったりするわけで。。。
 で、結局は W3C が勧告した仕様そのものの悪口と言うよりは、どちらかと言うとその活用のされ方のほうに話はいってしまうわけで。要は今回も一部の意固地な技術オタクが攻撃の対象となってしまうわけですが(って別に攻撃しているつもりは無いんですが)

 とりあえず趣旨から書いてしまうと、HTML 4.0 やら 4.01 やらは新しく追加された要素、属性と言うのがいくつかあって、まぁ要素のほうについてはなんというか蛇足というかそんな雰囲気も漂っている感じで別にいいやというか、実際要素が追加されても困るシチュエーションってそんなになさそうな気もしなくも無いんだけど(要素自体がオブジェクトを挿入する IMG タグみたいなのは話は別だけどそういうのはそんなになさそうだし)、属性の追加に関して言えば、こと UA に拘らない、閲覧者に拘らない世界を〜とか偽善めいたこと言ってかっこつけている割には、HTML 4.0 やら 4.01 やらなんて知らない古いブラウザ使ってる人間のことはバッサリ切り捨てられてしまっているんだなぁと。
 具体的な例をあげてしまうと、例えばまぁ、BLOCKQUOTE タグの CITE 属性とか? あぁ、そこ! お茶吹かない! わかってます、わかってますって。分かってるから恐くて敢えて引用しないわけだけんども(w

 HTML ってやつには、非常に低いレベルでの根底的な仕様(というか大前提)として、ブラウザは知らないタグや属性を見つけても無視して読み進めてかまわない、というのがあります。
 タグは大概無視して読み進めても、こんなのは間に文章をはさんで自分はそいつに飾り付けするだけのおまけというか蛇足に過ぎない代物だと考えれば、それはそれでたいした問題にはならないと思うんです。タグの中に重要な情報が属性値として記述されている場合は話は別ですが。
 で、今ちろっとさりげに答えを書いてしまったわけですが(w、属性値が無視されると言うことは、そこに重要な情報が書かれていても、それを無視してしまうブラウザを使って見ている人にしてみれば、ソースを表示する以外の方法で閲覧する機会を奪われてしまうって言うことなんですね。
 で、そういう性質を持っている属性ってやつに、重要な情報を記述させるような代物を、新しい仕様で新規に追加してしまうっていうのは、後方互換性ということを考えるとかなり不親切なんではないかなぁと思ってしまうわけです。

 別に、IE が 6 になっても未だに BLOCKQUOTE タグの CITE 属性に対応しないことなんてのはたいした問題じゃあありません。IE がシェアの 95% を獲得していようが、そういう数の論理など語るに非常にナンセンスなのです。そもそもこの統計を出しているのはオランダの OneStat.com とかいう怪しげな会社で、この会社がどの程度中立的で信用に足りる会社なのかとか、その調査方法について言及しているような記事は一つも見られないわけで、そういうところを見るに付け、ネット上のニュースサイトも所詮はマスコミ、新聞・テレビと変わらんなぁとか嘆いてしまうわけですが、よーするに計測方法としては世界中にばら撒いている自社のアクセス解析ツールを使っている Web サイトから解析結果を収集して統計を出していると言う、一見とっても公平・公正であるように見えて実は世界中のほとんどのサイトが IE じゃないとまともに見れないような汚ったない(←なんて読むんだこれw)ページだったりして、仕方なしに愛用しているネスケやらオペラやらもじらやらを閉じて IE で開き直したりした結果がこれなんじゃないかとかそういう曲がった見方もまったくもって可能だったりするわけで。だいたい OS プリインストールなんだからなーんも知らない、考えてない Windows 「初心者」ユーザーは普通はこれ使うだろうとか考えれば大して騒ぐようなニュースとも思えないわけで。いまどき Mac にもプリインストールだったりするし。さっさと Safari 完成させてくれって感じですが。

 それじゃあ何が問題なのかっていうと、さっきも書いたとおり、後方互換性が無いことが問題なわけで、それは現実的視点に立って具体的な名前を挙げてしまえば、要は Netscape Navigator 4.x を使っていらっさるような方々のことだったりするわけで。。。

 や、もちろんこのブラウザだけが問題なのではありませんよ。見方によっては IE だって CITE 属性に「まだ」対応していないだけの、新しい仕様に追いついていないブラウザ、と見ることも出来るわけだし。ただ、おいらがいいたいのはどちらかっていうと使っている人の趣味だとか主義だとかに拘られる部分とかではなくて、むしろのっぴきならない事情、逃れられない現実に虐げられている人々に対する救いの手立てがなくなってしまうのはどうだろうということだったりするわけでして。

 例えば、CD-ROM もついていないのがあたりまえの時代に買った、メモリーが最大で 32 MB だかしか積めない、ハードディスクも 850MB ぐらいしか無かったりする、画面解像度も 800 × 600 でハイカラーが限度とかいうようなノートパソコンを使いつづけている方々なんていうのはどうでしょう? そういうノートはまともにネットに繋がることも無いから無問題とかそういう決め付けというか当てこすりはなしにして。
 新しいパソコン買えよ、なんていい捨ててしまうのは簡単なことですが、実際にそうするとなると経済的にもつらいものがあったりする。ましてやまだ動くし実際活用できている道具を無碍に捨てたり売り払ったりするような真似は出来ない! という方もいらっしゃるでしょう。IE しか知らずに IE 使いつづけている人間はバカにできても、そういう方々をバカにすることは、できないんじゃないですか?


 ただまぁ、そういう環境の人間のことも配慮して、Web サイト管理者はページを作らなきゃあかんのかというと、私ははっきり申し上げて、趣味レベルの Web サイト管理者がそんなことをいちいち考えるのは苦情メールが殺到するようになってからでも遅くは無いんではないかと思ったりするわけです。
 一般人が仕事ではなしに Web サイトなんてものを開設するのはなぜでしょう? 動機はいろいろあるでしょう、利用方法だっていろいろあるでしょう。内職代わりに広告バナーを闇雲に貼り付けているだけの勘違いしちゃったかわいそうな方々も時折見かけますが(最近は減ったかな?)、そういう生き方もまぁそれはそれでありなんだとは思うんです。他人に迷惑をかけない範囲内でならね
 ただ、そうやって何かしらの目的があって開設したはずの Web サイトが、いつの間にやら美しい HTML を記述することが目的のページに成り代わってしまう姿というのは、傍目に見ていて非常に滑稽というか、結局この人は何をやりたくてこんなところにお金や時間や労力を傾けているんだろうと思うとかわいそうでかわいそうで涙があふれてくるんです(とか書いておきながら今週一新したトップページ作ってたおいらがまさにそれだったりするかっこ悪さ。。。ていうかそれ以前に、作品作って公開する目的ではじめたほむぺじでこんな下らん文章つらつら書いている時点で以下略)
 中には HTML を勉強する前に、まず日本語を勉強しろよと言いたくなるような、内容の汲み取れないページもあったりするわけで。まぁわざとそういう書き方をしてそれを持ち味とされているんであればそれはそれでありなんだとは思うのですが。うちの「ゴミ出し」もコンセプトは読みにくさだったしなぁ(w。(←あれ?過去形?)
 そんなわけで、もしもそれでも多少はいろんな環境で見られるって言うことを意識しておきたい、保険をかけておきたい、と考えるのであれば、私は、すべての環境で見られることを意識するのではなく、自分が表現したいものについて、それを満足に閲覧できる限定条件を決めてしまえばよいのではないかなぁ、と思っていたりします。画像が見れなきゃ駄目とか、音が聞こえなきゃ駄目とか、Java やら Flash やらが使えないと駄目とか。
 よーするに、W3C 信奉者が口を揃えて禁じ手だとのたまっている(訳でもないんだけどね ^_^;)、ブラウザでの表示確認を少しだけ徹底してみる、というのもやり方としてはありなんではないかなぁと。で、問題なく表示できたブラウザの名前をトップページ辺りにでも明示しておけば、それはそれで親切なんではないかなぁと。それをやるには、実は IE だけで表示確認っていうのは不十分で、それ以外に何か一つブラウザを選んで動かしてあげるのが本当はありがたいんだけど(それはひとえに Windows じゃない環境でも対応しうる可能性を高めるためだったりするわけだけども)、そもそもが Windows の IE で表示させることを前提に作らないことには完璧な表示結果は得られないんだぁとかおっさられるのであれば、まぁトップページに「このページは Windows の IE 5.5 以降でないとまともに見れません」みたいなことを書いておいてくれれば、Windows 使ってる人はとりあえず IE も入っているわけで、それならまぁとりあえず IE 起動してみるかな、という感じで見れるようにしているんであればそれはそれで極めて不親切ってことも無いんではないかなぁとか思わなくも無いわけで。まぁ、そこまでデザイン拘りたいんなら Flash 買えよとか思わなくも無いわけですが(w。
 逆に、さっきは悪く言ってしまったままほったらかしにしてしまっている、W3C 的に HTML 4.01 strict ながら閲覧できないかも知れない属性値を書いてしまってその逃げ道も提供しないような書きかたっていうのも、実はそれはそれでありなのだと思う。要はトップページにでもおもいっきし、「このページは HTML 4.01 に完全に準拠して作られています」とでも書いておいて、後でその完璧じゃない仕様にしたがっているがために発生した問題についても後付けでフォロー、で十分だと思うのです。「IE は HTML 4.01 に完全に準拠してないんで、一部正しく表示できなかったり、重要な情報が表示されなかったりするかもしれません」とでも書いておけば、閲覧者はしょーがないからなんか IE 以外のブラウザぶち込んで表示させてみるかぁとか思ってくれる方もいらっさるかもしれないわけで。あんまり期待できないけんども。ていうか閲覧者にしてみれば大概は「面倒くさい」なんだろうけんども。

 重要なのは、こういう趣味レベルで作られている Web サイトの管理者って言うのは、ぶっちゃけた話酔狂なのであって(爆笑)、よーは誰かに頼まれて金を受け取ってやっているわけではないんだから、その Web サイトを管理するという点についてのみ言うのであれば、彼らに社会的責任を持たなきゃならない義務は存在しないわけです。実際小学生だってふつーにほむぺじ作る時代だからね。そんなものをいちいち一 Web サイト管理者に求めていたんではキリが無いです。治安維持法じゃああるまいに
 もっとも、不特定多数の人間の目にさらされる情報を発信しているんだ、という認識は、少なからず持っておいたほうがよいのかもしれませんが。別に他人の目をはばかって普段生きているように Web 上でも生きろなんて酷なことを言うわけではありませんが(っていうかそういう点について言えば自分が一番反省しなければならん部分は大きかったりするわけだしそもそも実生活では許されないバカっぷりが昨今のテキストサイトその他でむしろ喜ばれよしとされる風潮もあったりするわけではありますが)、まぁ何回か繰り返し書いているとおりで、存在自体が一部ないし不特定多数に迷惑となるような内容にさえなっていなければそんなに問題ないとは思うわけですが(その辺掲示板サイト管理者のリスクとかになるとかなり憂鬱なところではありますがまぁ、運営上不利な状況になれば管理者はいつでも掲示板をたたむことができるという優位性がバランスとなってくれる程度のモラルの方々が寄り集まってくれればそれほど問題にもならんわけですがでかくなりすぎるというのも趣味レベルとしてはかなりにもどかしいというか鬱陶しい限りなんではないかと勝手に憶測する次第だったりするわけですが)
 ただ、本当にちゃんとお金をもらって仕事として Web サイトを設計し、管理しているような方々は、このような甘えは許されるべきではありません。こういう人たちこそしっかりと W3C の作った仕様を勉強して、その意図の汲み取られた自然で美しい HTML が記述できて、しかも一般に普及しているブラウザやゲーム機、携帯なんぞでの対応状況やら表示のされ方やらまでもをある程度把握できていたりしないことには仕事にならんかったりするわけで。。。いつだって、先端技術はより利用者にやさしく、開発者に厳しくなってゆくわけで。。。(鬱

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2003/4/24

 先々週の挨拶の言い訳と言うかフォローをば。
 技術オタについてですが、私も正直技術オタなわけで、先週みたいな Mac 話を書いておきながら「オタクが嫌い」は無いだろうなんてことを思われるお若い方々が結構いらっさるんではないかと思われます。
 そう言う疑問をもつことはとても重要なことです。実際、矛盾と思われることについて一切疑問を抱こうとしない姿勢が、駄目な技術オタを量産してしまっているんではないかと思うからです。

 コンピューター事情やネットワーク事情に余り詳しくない方々でも、進んでホームページを開設する時代になりました (うちのアニキとかな)。ホームページを作成するのに、ワープロ感覚で作成できる有料の (あるいはブラウザに付属だったりする) ツールを使用している方もいらっしゃいますが (多くの方はそうされているのではないかと思います)、中にはフリーで出回っている支援ツール (私が使っているへてむるクリエイタ〜のような、通常のテキストエディターに毛が生えたようなもの) を使用して、HTML タグを直接記述されている方もたくさんいらっしゃるようです。

 マクロ言語と言うものは、パソコン好きを魅了するところがあると思います。自分の知らない表現方法を用いているサイトを見つけると、ソースを表示し、それを真似して作ってみたりすることで、少しずつスキルを身に付けてゆき、表現力が豊かになってゆくことに、喜びを覚えることもあるでしょう。

 しかし、一部の「識者」達は、このような一般的な好奇心を持って行動する方々を否定し、糾弾することがあります。彼らの主張は (他のページのデザインを真似すると言う行為のモラルを問うとかではなくて)、HTML の本来の仕様に則っていない記述が行われていることが許せない!! というものです。
 ここではこのような方々を敬愛の意をこめて、仮に W3C 信奉者、と呼ぶことにします。

 標準仕様に則った HTML の記述を奨励することはとても大切なことであるとは思います。これについてはどこかのサイトで見かけた 1 文ですが (引用元は。。。今ちょっと見つからないんで、見つかったら後で明記します m(_ _)m)、この問題は地球環境問題に似ているところがあって、いくら業界のリーダーたち (要するにこの場合、Web ブラウザなどの開発を行っている企業、そして W3C のような仕様策定団体と、それを支援するコミュニティー) が盛んに宣伝し、あるいは機能をチューニングしたところで、それらを利用する側の協力が得られないことには問題の解決にならない、と言う光景は、まさに政府や市民団体がいくら宣伝し、ISO14000 を取得した企業がどうがんばってみたところで、一般家庭がゴミの分別もせず、廃油を下水に垂れ流し、車をアイドリングしっぱなしにするような生活を送っている限り地球環境は汚れてゆく一方であることに似ています。
 そこで、そうした状況を打開するために、一般ユーザー同士で呼びかけあい、HTML の記述様式を仕様に基づいたきれいな世界へと変えてゆこうという働きかけは、それ自体は決して悪いことではない、とは思います。
 しかし、少し頭で考えれば、いや、あんまり考えなくとも、ゴミの分別を怠ることや廃油の下水への垂れ流しや車のアイドリングが地球環境に悪そうだなと言うことはほとんどの人が理解できるでしょうし、それらを解決するには、ゴミは正しく分別し、廃油は新聞紙にでも吸わせて生ゴミに出し、車は走らせない間はエンジンを切っておく、ということをすればよい、と言うことは、たとえ自分では気づかなくても、そう教えれば誰でもそれを簡単に実行できることです (もちろん、継続すると言うのは結構大変なことではありますが。。。)。それに対して、正しい HTML の記述を行うために、W3C が勧告する HTML 4.01 (和訳) の仕様を理解し、それに則って記述を行うようにすることは果たして簡単なことでしょうか?

 私がこれを決して簡単なことではないと思う理由はいくつかあります。1 つは、HTML 4.01 や XHTML といったより新しい仕様は、非常に観念的で、文書構造と言う概念に依存した、隠喩によって成り立つ代物になっている、と言うことです。
 具体的に言ってしまいましょう。私が初めて HTML というものに触れたときの世界観は、とりあえず <html></html> というタグで全体を囲み、その中を、<head> タグと <body> タグで切り分ける。<head> タグは、<title> タグを入れればタイトルがウィンドウのフレームバーに表示され、その他検索のために役立つキーワードや数秒後にジャンプするページへのリンクなんかをメタ情報として入れておくことができる場所。<body> タグは実際に表示される文書を書く場所。<p> タグで挟むか <p> タグを挟むかすれば段落を切り分けることができて、<br> タグを挟めば改行される。<b> タグで挟めば太字にできるし、<u> タグで挟めば下線も引ける。<font> タグで挟めば 大きさも簡単に指定できるし、中央に寄せたければ <center> タグで行を挟んであげればいい。
 要するに、当初 HTML は私にとって、視覚的に明確なマクロ言語だったのです。こう書けば、こう表示される、と言う内容が、そのままタグ命令として記述できた。だから私は HTML なんてとっても簡単なものだと心底思ったし、だからこそ HTML を好きになりました。
 HTML をテキストエディターや支援ツールを用いて直接記述している人のすべてが、コンピューターに詳しかったり、純粋にコンピューター好きだったりするわけではありません。好例はうちのアニキなのですが、そのような方々は決して少数派ではないと思います。経済的な事情で HTML を書くために余りお金をかけたくないと言う人もいれば、グラフィカルなツールが却ってうまく使いこなせない、と言う人もいるようで、事情はさまざまです。
 そのような方々が HTML を直接記述する方法を選んだ最大の理由は、恐らくは「思っていたほど難しいものでもなかった」と言うものではないかと思うのです。たまたま本屋で見かけた HTML タグの解説書を立ち読みしてみたら意外と簡単そうだったから、とか、プロバイダーのコンテンツに HTML を解説するものがあって、それをみようみまねでつくって見たら案外あっさり作れてしまった、とか。
 でも、そんな風におっしゃられている方々は、現行の HTML 4.01 がどれほど難しい言語であるかを知りません。そして、自分の記述がどれほど HTML 4.01 に即していないものであるかも知りません。ほとんどの方は自分で書いた HTML を、手元にあるブラウザで表示させることによって内容を確認し、それで済ませています。文法的な部分に気を使う人などほとんどいないでしょう。

 事実、私もはらぺこではあんまり HTML の文法にこだわった書き方はしていません。それどころか、<!DOCTYPE> の記述も怠っているありさまです (いや、なんつーか、こんなぐちゃぐちゃの HTML に今更文書定義なんてのもなんだかおこがましいようで気が引けてしまって。。。)。よーするにわたしも、例に漏れず HTML 初心者だった時分に書き溜めてしまった HTML の対処に唖然とし、半ば投げやりになりつつもこんな言い訳をグダグダと書いているわけだったりもするのですが(w、しかしそのような怠惰に甘んじていることを自覚しつつも、あるいはそうだからこそ、わかりにくくなってゆく HTML と、それを支持する時代の流れに苛立ちを覚えるのかもしれません。この段落は思いっきり蛇足ですね。スミマセン。

 結局何がいいたいのかと言うと、W3C やそれを支えるコミュニティーが目指す Web の姿とは、どのような端末であってもそれなりに表示され、どのような障害 (視覚障害、聴覚障害など) を持った方にでも確実に情報を享受できる世界だったりするわけですが、それを実現するために、そんな事情など知る由も無い一般利用者までもがこんな糞難しい観念的な仕様にしたがってホームページを作っていかなきゃならんのかなぁと言うことに激しく疑問を感じてしまうということです。

 現行の仕様がどの程度難しいものであるかと言うことについては触れていませんでしたね。いくつか例をあげてみましょう。
 HTML の <body> タグ中に入るタグは、インライン要素ブロック要素の 2 つに大別することができます。インライン要素と言うのは、例えばこうして書いている文字そのものであり、そしてその文字を装飾するためのタグの類であったりします。ソースコードを表す <code> タグや、引用を表す <q> タグなんかがその一例です。あ、見栄えを直接指定する類のタグだからと言うことで推奨されていない <b> タグや <u> タグなんかももちろんインライン要素です。それに対してブロック要素と言うのは、ひとかたまりの文章として扱われる要素のことを指します (本来の定義は単に <block> タグの直下におくことのできる要素、と言うだけで、必ずしも文章のみを指すものではありません)。段落を表す <p> タグをはじめ、テーブル <table> タグや、境界線 <hr> タグなんかもブロック要素です。
 そして、1 つ 1 つのタグごとに、このタグの中にはブロック要素とインライン要素の両方を入れることができる、とか、どっちか片方しか入れられない、とか、どっちでもいいけど絶対に何かを含めなきゃいけない、などといった規則が、厳密に設定されています。例えばブロック単位での引用を扱う <blockquote> タグは、ブロック要素しか入れてはいけないことになっています。つまり、以下のような記述は間違いで、

<blockquote>2003 年 3 月、世界を巻き込む<em>宗教大戦</em>が勃発し、たくさんの人々が 2 つの身勝手な神によって喰い滅ぼされるだろう。</blockquote>

これは例えば以下のように修正するべき、と言うことになります。

<blockquote>
  <p>2003 年 3 月、世界を巻き込む<em>宗教大戦</em>が勃発し、たくさんの人々が 2 つの身勝手な神によって喰い滅ぼされるだろう。</p>
</blockquote>

 ちなみに、ほとんどのブラウザはどちらの記述であっても大体同じように表示されるのではないかと思います。少なくとも、<blockquote> タグで挟んだ文章が見えなくなってしまった、と言うような深刻な事態には陥らないはずです。またまた蛇足ですが、私自身もつい最近までこの間違いを犯していた一人だったりします (^_^;

 では、このような要素間の依存関係についての詳細を知るには何を読めばよいのでしょうか。また、このような依存関係を知ったところで、利用者はどのような利益を享受することができるでしょうか。

 前者の回答は、現状ではとりあえず仕様書以外の薦められる選択肢と言うのはあんまり無いような気がします。多くの HTML 解説本・解説サイトは、タグの機能についての説明に終始しています。なぜなら、実際とりあえず見れる文書を作るという目的においてはそれらの説明で十分だと利用者は感じてしまうからです。
 要するに、厳密な HTML を記述することが、少なくとも日本国内の市場においてはまったくといってよいほど需要が無い状況なのです。このような状況を作ってしまったことについては、現行の HTML を推し進めようとする W3C やそれを取り巻く時代の流れにも責任があると言えるのではないかと思います。
 ではその仕様書を読めばとりあえず要素間の依存関係については理解できるのかといえば、必ずしもそんなことは無いんではないかと私は思ってしまいます。まず、正規の仕様書は英語で記述されています。多くの日本人、特に英語教育をまだ受けていない子供たちや、英語にほとんどふれたことの無い高齢者は、この時点でふんぞり返ってしまうことでしょう。しかしありがたいことに、この仕様書は有志のボランティアによってかなり正確な内容に和訳されています。ではこれを読めば要素間の依存関係も理解できるでしょうか。
 実際読んでみてください。理解できますか?
 多分、理解できる人はあんまりいないんではないかと思います。
 なぜなら、各タグに指定されている、中に含めることのできる要素の定義は、XML SGML の DTD によって記述されているのみだからです。日本語で記述された本文中の説明としては、7.5.3 節に概要が軽く記されているだけなのです。つまり、この仕様書を頼りにする限りでは、読み手にメタ言語 XML についての知識を要求されることになります。<!ELEMENT> だの <!ATTLIST> だの <!ENTITY> だのが解からなければ、この仕様書を「読む」ことはできないんです。

 言っておきますが、私はこの仕様書の記述について責めているんではありません。それが仕様書である以上、内容が網羅されている限り仕様書としては十分なんです。仕様書はあくまで仕様書であり、ユーザーリファレンスマニュアルではないんです

 後者の回答、すなわち利用者のメリットですが、一応あると言うことになります。しかしそれは、良識ある利用者に限って、と言う限定条件がつきます。要するに、こいつに従って正しく書いている以上、いくつものブラウザを立ち上げて表示確認を行わなくても、最新のバージョンであればほとんどのブラウザで大体同じように表示されてくれることが保証される、と言うものです。これについては細かい部分で異論はあると思いますが、結局はブラウザ開発メーカーの協力と努力次第と言うことに終始しそうな気がするんで余り深くは言及しません、したくありません(w。

 さて、W3C 信奉者の方の中には、こと HTML の話題となると、まるでよく飼いならされ、訓練の施された九官鳥のように、決まって「仕様書を読め」と言い放つ方々がいらっしゃいます。私は、IE がシェアの 9 割以上を担っているんだから、こいつで問題なく表示されればいいじゃないかと言い放つ方々はさすがに好きになれませんが、何でかんで事あるごとに W3C では推奨されていないだの、文法として間違っているだの、そして仕様書を読めだの言ってくる人たちも、どうしても好きにはなれないんです。
 W3C 信奉者が、どうしても W3C 勧告の仕様通りのきれいな世界を Web にもたらしたいのであれば、それ相応のアクションをとるべきだと、私は思うのです。そのアクションとは、他人のホームページのソースを読んで、ここはこーだあそこはあーだと薀蓄たれて叱責することではありません。誰が読んでも (とまでは言わなくても、多くの積極的な Web 発信者に) 理解の容易な、HTML 4.01 のリファレンスマニュアルを作成し、公開することです。これを行う努力を放棄し、ただただ利用者たちに上から見下すようにして、W3C の提唱するスバラシイ世界に理解を求めようとしたところで、振り向いてくれる人なんてほとんどいないのは当然のことです。

 さて、相変わらずおいらは文章をまとめるのが下手糞だったりするわけですが(w、よーするにここでおいらが悪く言っている W3C 信奉者のような連中 (すべての W3C 信奉者がそうだといっているわけではありません、念のため) のことを、おいらが嫌いなタイプの「技術オタク」と呼んだわけです。
 つくづく思うことですが、オタクが存在自体に迷惑を及ぼすことなんて限られているんです (まったくないとは言わない、否、言えない ;_;/)。最も重要なことは、自分がオタクであると言う事実を容認し、そして自分の中のオタク的体質について十分観察しつつ、節度ある社会生活を送ることなんではないかと思います。ましてや仕事の現場においてオタク意識剥き出しで臨むなど言語道断!
 考えても見てください。いくら Web 世界における時代の流れは W3C の提唱する方向へ向かっているとはいえ、世の中には信じられないほど古いバージョンのブラウザで動作することを前提とした Web システムの保守業務が腐るほど転がっているんです (最近は不況のおかげでそう言う仕事さえも。。。なんて暗い話題は抜きにして)。スタイルシートすらまともに解釈できないようなバージョンのブラウザを相手に、HTML 4.01 strict な HTML を吐き出す Web システムへの改良なんてできると思いますか?
 といわれて、仕事の経験が無いあなたは恐らくこう答えることでしょう。「現場で使っているシステムに最新のブラウザを導入させればいい」ってね。
 そうです。まったくその通りなんです。そしてそのような提案を積極的に行ってゆくこともまた、SE としてはとても重要な責務であるということも事実です。
 でもね。
 多くのお客様にしてみれば、W3C の提唱する世界観なんてのは、どうでもよいことなのですよ。
 そんなキレイゴトよりも、私たちの行なう仕事に如何にお金をかけずに、確実に期待通りの動作をしてくれるシステムを構築させるか、といったことのほうが、彼らにしてみればよっぽど重要なんです。
 新しい標準への対応なんてことになれば、設計を大きく変更せざるを得ない可能性も出てくる。当然その分工数もかかるし、未知のバグを増やしてしまうリスクも生じる。そのようなリスクを押してまで、標準にこだわるメリットが、お客様にはあるものでしょうか? 多くの場合無いんですよ。まったく。
 その上官公庁なんかの場合、クライアントマシンでさえこちらでメンテナンスを担っている場合もあったりする。ブラウザ自体は無料でも、何台ものクライアントにそれを導入する作業にはやっぱり工数がかかるんです。それさえも見積もりに含めた上で考慮しなきゃならない。
 そんな工数の膨れ上がった見積もりと仕様書を顧客に突き出せばどんな反応を示されるか、W3C の提唱するすばらしい世界で頭がいっぱいのあなたでもさすがに想像できますよね? 首を横に振り、ライバル会社に電話を入れて、それでは今日までご苦労さん。さようなら。おしまい。

 現場においては推奨される技術でさえ、用いることに慎重にならなければならない場面は腐るほどあります。技術オタで終わっちゃっている人にはこの辺のことは到底理解出来ないと思います。
 HTML 4.01 に限定して言うのであれば、例えば企業や官公庁が一般に公開するようなホームページでは積極的に取り入れ、こいつに推奨されないような記述や動作は極力排除すべきとは思います。そして、個人が運営するホームページでは、ホームページ作成者の良識に任せる、と言う形で十分だと思います。もっとも、明らかに間違っちゃっていて IE 以外のブラウザだと確実に見れなくなっちゃうような場合には、そのページを作っているのが自分の身近なお友達である場合には間違っていることを教えてあげるのもアリだとは思います (限定条件多すぎ? まぁ、気にするなw)。私もさすがに、<img> タグの URI に、C:\Windows\デスクトップ\My HomePage\cg\近影.BMP なんて書かれた日にゃ、余りの突込みどころの多さに飽きれて (しかもそれでも表示してしまう IE に冷ややかな笑いを湛えつつ) 閲覧する気も失せてしまうと言うものですが (ていうか、こういう URI を吐き出している犯人って、実は MS が販売している製品だったりするって言うウワサもあるのですが)
 しかし仕事で記述する HTML (もしくは HTML を吐き出すサーバー) に関して言えば、必ずしも自分のスタンスで書かせてもらえるとは限らない、と言うことは、あらかじめ念頭においておかなければなりません。たとえ何らかの限定事項が用意されていなかったとして、後でどうしてこういう風に記述したのかと聞かれたときに、その根拠を説明できる必要はあります。そして、その根拠として W3C の勧告を持ち出すことが許されるならばよいですが、必ずしもそれで話が通るとは限らないと言うことも、覚悟しなければならないのです。もちろん、仕事で作る HTML が一般公開を目的としているものならば、顰蹙を買うことを覚悟で積極的に提案することもまた重要なことだったりもするわけですが。。。


 はらぺこ専用スレで突っ込まれた職人業務の自動化についても書くつもりだったのですが、もう長くなっちゃったんでとりあえず次回以降、まだ書く余力が残ってたら書きます。あーこんな長文誰が読むんだー(w


 更新直前のコメント追加〜。
 上の文章書いてから数日が経っていたりするのですが、今更ながらなんだか書いていることに自信が。。。(汗
 いかにも W3C 後任公認のマニュアルなんて存在しないような書きっぷりだけど、本当に存在しないんだろうか。。。実はおいらが知らないだけなんじゃ。。。まぁ仕様書以外にガイドラインだとか結構念押し的・後付け的な文書が存在しているのは知っているのですが。

 本当はこういう言語とかで例を示すんじゃなくて、実際の仕事風景で例を示せばよかったんだけど、なかなかよい例が思いつかなくて (変に具体的過ぎたりとか、結局同業者じゃないとわからなそうなネタだったりとか)、かといって C とかで書いても誰にもわからないだろうし。HTML ってホームページ運営している人なら多少なりとも触れている可能性は大きくてこれなら例とかも示しやすいんかなぁとか思ったんだけどいやはやなんとも、実際 HTML の厳密な仕様ともなるとおいらもあんまり分かっていなかったりするわけで(w、調べながらとかやっていたらいつの間にか論点ずれちゃうし。。。

 そんなわけで次回はもしかしたら HTML の仕様に対する愚痴話になってしまうかも。。。あぁ、どんどん技術オタ傾倒な内容になっていく (T-T)/


 んで、何でこんな不自然な追記しているのかと言うと、実は上の文章を書いていたのが土曜日の話、で、翌日曜日の段階で、例の創作活動にやっと進展が表れまして。。。
 まぁ気になる人はとにかくこちらをチェックしていただきたいなぁと。とりあえず現在最新な状況としては、音が鳴るようになって、休符対応、音符の長さ指定対応、ベロシティー、ゲートタイム、オクターブ指定辺りまで対応、てな感じですか。
 おいらの場合、最初のうちは中核の部分を、内部設計を考えながら作りこむことから入ってしまうので、それまでは延々とつまらない作業が続いていたわけですが、ここまで来れば後はもう、楽しい作業が待っているだけです(w。がんばるでぇ ヽ(´ー`)ノ。

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2003/4/17

 痛い。痛い。痛い。痛い。

 あーもう駄目。今回は痛い話しか書ける自信がありません(号泣。

 何がどう痛いのかと言うと、精神的にとか金銭的にとかそういうことではなくて、本当に痛いんです。

 この間の火曜日、私は午前半休を頂き、外科医で手術を受けてまいりました。

 数年前から、右肩甲骨の後ろの辺りに大きないぼと言うか、コブのようなものができていたのです。別にどこかぶつけたとか、そういうきっかけ的なことはまったく思い当たる節が無いのですが、日に日に大きくなってゆくような気のするそれがなんだか不気味ではありました。
 しかしかといって別段痛みとかがあったわけではなく、仕事も忙しかった私はあんまり気に留めることも無くほったらかしにしていたわけです。
 しかし昨土曜日の夜、旅行の打ち合わせでいつもの面々と会食をし、食事が終わって車に揺られていた辺りから、違和感というか、具体的に痛みを感じ始めるようになりました。そしてその痛みは翌日曜日には確固たるものとなり、何をするにも無視できないレベルにまで至ったのです。もうなんちゅーか、Perl どころじゃねぇ!!ぐらいの勢いで。
 で、月曜日はそれでもかまわず仕事に行ったわけですが、さすがに痛みがつらくて仕事なんぞには手がつかず (そんなときに限って某下流工程の作ったソースと睨めっこするような仕事だったりするわけだが ;_;/)、その日は半泣きになりながら、帰りの電車の中で「明日医者に見てもらおう (i-i)/と決心するわけです。

 で、そのときからもう既にこういう感じの手術を受けるんだろうなぁということはあらかた想像していたのですが、まったく以ってその通りとなりました。
 そのお医者様 (以下、仮にクトゥー先生と表記w) は患部を見るなり、「うわぁ、こりゃあひどい」と言いつつ触診し、痛みを訴えるおいらの情けない呻き声を聞くや即座に、「それじゃあこの中に溜まっている膿を切り開いて取り出しますんで、そこにうつ伏せになってくださいと、傍らにある寝台を指差して言い放ったのです。
 いやいや、鼻血治療のときにも思ったことですが、つくづくお医者様と言うのは偉大な存在であります。もーぅ、なんちゅーかね。心の準備まだできてないっちゅーに (T^T)/

 果たして麻酔薬総量 20cc ばっかしを駆使して術式は無事完了したわけですが、その間もクトゥー先生(仮)は痛がるおいらに励ましの言葉をたくさん投げかけてくださいました。

クトゥー先生:「ほ〜ぅら、こんなのが入ってたんですよ〜♪」 (←すごく楽しそう)

ヲレ:「見せなくていいからっ!!!! ヽ(`Д´#)ノ」

 。。。膿は腐っていたらしくて、すんげぇ臭かったです(号泣。

 しかし本当は手術中ではただ単に痛がるんではなくって、それこそ「ギャフンッ」とか「ふぎゃあああああああああああっ!!!!」とか「オギョ、オギョギョギョゲギョギョガギョゲギョ」とかそういう感じの奇声をあげてみたかったところではあるのですが、そういうことをやってしまうと、あんまりの面白さにクトゥー先生の手が震えて、手元が狂ってしまった、なんてことになってしまうような気がして恐かったのでやめておきました。

 処方箋では 3 種類の服用薬が指示されました。
 1 つはソレトン錠 80 というやつで、痛み止め、炎症防止の効果があるんだそうです。確かに、治療が終わってしばらくした頃に襲ってきた麻酔切れの激痛も、これを飲んだら落ち着いたので効果に間違いはなさそうです。
 それから、フロモックス錠 100mg というやつ。これは抗生物質で、病原菌を殺して具体的に炎症などを治療してくれる薬だそうです。おいらの場合こいつが効いてくれない事には治るものも治らないと言うことになります。。。今は信じるしかないでしょう(汗。
 そしてムコスタ錠 100 という、なぜか胃腸薬。今回胃腸の疾患と言うことではないので一見関係なさそうですが、実は痛み止めのソレトン錠が胃腸に非常に負担のかかる薬であるため、一緒に出されることは多いんだそうです。なるほど。。。
 そしてそして、最後に薬剤師のおねーたまから一言。
 「今回お渡しするお薬は、エビオス錠といっしょに服用されても大丈夫ですので。ヽ(^ー^*)ニコニコッ」
 う〜ん、ありがつぁい。これで禁オナにも励めるというものです。。。

 ていうか、薬局の問診表に「現在服用中の薬」で馬鹿正直にエビオスとか書いたヲレもヲレなのだが。。。

 さて、実は手術後、縫合とかされていないおいらの傷口は開きっぱなしで、全治 2 週間を言い渡されていたりもするので、今後しばらくの間は最低でも 1 日置きに仕事を早退して通院しなければならなくなりました。あぁ、ただでさえ最近残業が全然無くってあんまり貯金がたまらないでいたのに、その上有給も利かない早退じゃあますます給料減っちゃうじゃあないですか (;_;)/。しかも今月あと 1 万円で過ごすつもりだったのに、通院費でそんなのあっという間になくなっちゃうし。。。なんだかなぁ。


 某創作活動がらみで、Mac OS X での Perl の動作を調べるべく、某 LAOX Mac 館でこっそり展示機をいじってきました。
 そのとき知りたかったのは Mac OS 9.x までのバージョンで使用される MacPerl との相違点で、具体的には以下の 3 点です。

  1. ディレクトリのデリミタに使用する文字。
  2. perl コマンドへのパス。
  3. 特殊変数 $^O が返す値。

 1 は、ディレクトリ名を区切るのに使う文字で、例えば Windows ならバックスラッシュ \ 、UNIX 系の OS ならスラッシュ / が使用されます。Mac OS 9.x までのバージョンの場合、MacPerl 上で使用されるデリミタ文字はコロン : なのですが、Mac OS X ではやはり UNIX 系の OS としてそのまま動作してくれているらしく、スラッシュ / が使用されていました。
 2 は、Perl そのものが置いてある場所、と言うことです。UNIX 系の OS や、それを忠実に再現しようとする擬似環境 (Windows の cygwin など) であれば、これは通常 /usr/bin/perl となっているのが通例です。Mac OS X には標準で Perl がインストールされていることは知っていたので (これは最新のラクダ本にもさり気に記述されています。。。まだ買ってないですが)、ターミナルを起動して、where perl と打ってあげればすぐにわかります。通例どおり、/usr/bin/perl となっていました。これで、Perl スクリプトの 1 行目に #!/usr/bin/perl と書いておけば、perl コマンドを使用せずともそのままコマンドとして実行できるということになります。
 そして 3 ですが、この変数は、プラットフォームを表す名前を返します。通常は OS の名前やそれに類似する名前で、例えば Windows 95 以降の 32 ビット Windows と ActiveState 版の Perl の組み合わせでは、この変数には MSWin32 という名前が設定されます。また、cygwin 上で動作する Perl の場合、この変数には cygwin という名前が設定されます。UNIX 系の OS である LINUX の場合、どのディストリビューションをインストールしていた場合でもこの変数には linux という名前が設定されるようです。
 さて、Mac OS 9.x と MacPerl の組み合わせの場合、この変数には MacOS という名前が設定されるらしい、ということは知っていました。1 の説明で記述したとおり、Mac OS 9.x と MacPerl では、ディレクトリ名のデリミタ文字にコロン : を使用するのに対し、Mac OS X ではスラッシュ / を使用する、という違いがあります。この違いは区別する必要があります。というのは、私が今作っているツールがファイルの処理を行う際に、出力先のディレクトリ名を決める際にこのデリミタ文字を利用するためであり、プラットフォームによって異なる以上、プラットフォームごとの決まりに沿って動作するようプログラムを組む必要があるからです。
 もしも、Mac OS X で動作する Perl が特殊変数 $^O に MacOS を設定するようなことがあると、この辺の動作の見極めが事実上不可能と言うことになり、その結果、MacPerl と OS X のどちらかを切り捨てる必要が生じることになります。逆に、まったく違う名前が設定されていれば、動作の見極めが可能となり、ほぼ完全にクロスプラットフォームなツールであることを謳いつづけることができる、ということになります。

 果たして結果は、ありがたいことにまったく違う名前が設定されていることを確認しました。
 その名は、darwin 。まったく以って予想だにしない名前だったのです。

 その後、この、まったく聞きなれない名前 darwin を追ってググってみた結果、私の中でなんとなく思い描いていた Macintosh 像が、なんというか、音を立てて崩れてゆくのを感じました。
 いつだったか、Mac アレルギー症状の見られる某氏に Mac OS X について訊ねてみたところ、Mac は到底 Mac だとつっぱねられてしまったことから、なんとなーく私の中で Mac OS X という世界は、UNIX カーネルを Mac 色にごてごて改造してしまったような (あるいはもっと悪く言えば従来の Mac OS の中に UNIX っぽい性質を無理やり組み込んだような)、いわば「UNIX っぽい Mac OS」といった感じのものを想像していたのです。
 しかし BSD 主体のカーネルであると言う情報や、標準で perl がインストールされていると言う事実、ターミナルと呼ばれるシェル画面などなど、どれをとってもなんというかとてつもなく UNIX 臭さを覚えずにはいられない。ただでさえ、そんな雰囲気をひしひしと感じていたのに、それに追い討ちをかけるかのような、darwin という名の真相。え、X86 版 darwin !? NeXTSTEP/OPENSTEP が源流 !!? な、付属のデベロッパーツールをインストールすると ccmake も使えちゃうの !!!??
 なんとまぁ、Mac OS X の実態はおいらの考えていたものとは遠くかけ離れた、言ってしまえば「Mac っぽい色の服を着た完全な UNIX 系 OS」だったのである。

 そんなわけで、今、私は猛烈に Mac OS X が手元に欲しくなってしまいました(藁)。だってこれが事実なら、これほどにも GUI が洗練された UNIX 系 (それも LINUX ではなくて正統な BSD 系の) ワークステーション OS は存在しないからです (どこかから KDE とかの方が遥かに優れているとか 3 ボタンマウスが使えない X-Window もどきに価値は無いとか聞こえてきそうな気もしますが敢えて無視してw)
 とりあえず、わかっている限りでの Mac OS X の (おいらにとって) おいしそうな話は以下のとおり。

 なんだか他にもたくさんの UNIX アプリが使えるみたいです。ゲーム開発用の C ライブラリーもフリーで出回ってるんですか? MS-VS .NET とかで大金叩く連中がバカみたいに思えてくるなぁ (^_^;


 さて、散々技術オタな話を連ねたところで、また痛い話に戻るわけですが(w、今日、1 回目の再診に行って参りまして、要するに穴っぽこあきっぱなしの傷口を開いてイソジンを塗ってきたわけですが、麻酔を使わないだけに手術のときよりも痛かったです(号泣
 で、例によって例のごとく痛いのダメダメなおいらは情けない悲痛の呻き声をあげまくっていたわけですが、今日の担当のお医者様がなんだかえろじじぃで、看護婦のおばちゃん (は昨日と同じ人) といっしょになって「痛いのに敏感」だの「敏感じゃなくて弱いのよ、敏感なんて言うと、ねぇ」だのアフォなことばかりしゃべくっててなんだかなぁという感じでしたが。
 しかしこんなのがあと 2 週間、ほぼ毎日続くのかと思うと。。。まぁ痛いのはあと 1 週間だと先生は励ましてくださいましたが。。。*sigh*

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2003/4/10

 最近作業中の BGM は mp3 とかではなくて普通に CD をかけているのですが、久しぶりに Smappies が聴きたいなぁ〜などと思いつつ、(おにゅーなはずなのに未だに) サブマシンの CD トレイに突っ込んでみたら。。。

 をいをいをいをいをい、誰だよこれ登録した奴!!?
 曲名が日本語っていうだけでもダサダサなのに、何でわざわざ原曲のタイトルをつけちゃうかなぁ!!?
 「ギョーカイ地獄いちどはおいで」じゃないだろっ、「I Wish You'll be Happy」だろーがっっ!!!!! ヽ(`Д´#)ノ


 やばい、はらぺこ更新のことをすっかり忘れて緑ラベルの純カルピス 2 : 3 割を一気に飲み干してしまった。もう既に回り始めてる。激しく眠い。

 とりあえずかいつまんで近況報告。最近、禁オナも筋トレもすっかりお休み中です。一時は腹筋も連続 30 回ぐらいまではできるようになっていましたが、既にリバウンドしてしまったかもしれません。あんれまぁ。。。
 で、それと引き換えに例の奴は進んでいるのかと言うと、まだ何かが生成されるレベルにすらいたっていなかったり。。。どうにもおいらの場合、行き当たりばったりで作り始める割には、最拭からすべてのことができるように作ろうとしてしまうために、一番最初の、とりあえず動くところまで、っていう状態に行き着くのがいっつもものすごく遅くなってしまう。実は仕事でプロトとか作るときにもこういう事を良くやってしまって、客先に迷惑をかけてしまうことが多い。今週何ステップ書いたんですけど、実はまだ動くところまでいってません。進捗 0 % です、なぁ〜んて、洒落にならないわけですが、そんなおいらでも雇いつづけてくれる今の客先は本当にありがたいところな訳で。。。あーなに書いてんだろ、ヲレ(w。やっぱり酔っ払うとテンションが違います (^_^;
 おいらのことを凄い仕事ができる奴とか思っている一部の人にはちょっと驚きの事実かもしれませんが。思ってない? えへへ〜おいらはおちこぼれだぴよ〜(もうわけわかんねぇ)


 あー、イー感じで技術者ネタ書けそうな雰囲気になってきたかな。

 今の会社に入った頃、先輩社員に言われて印象に残った言葉の一つに、「オタクは大っ嫌い」というのがありまして。別においらのことを指差して言われたわけではなかったのですが、言われた当時はまだその言葉が意味するところが良くわかっていなかったんで、ひどく違和感を感じたわけです。
 当時のおいらは自分のことを、いい意味でオタクだなんて都合よく思っていたわけなんですね。
 しかし 3 年もこの仕事を続けてみたりしてしまうと、あんなことを言いたくなってしまう気持ちも良くわかってしまうと言うか、むしろおいらも激しくオタク大っ嫌いになってしまったと言うか。

 とりあえず、今行っている客先で、製品の下流工程を委託している会社の人間って言うのが、なんていうか仕事と言うものを理解していないって言うかいわゆるオタクなんです。まだ直さないでくれって念を押しておいたはずのバグを直して、その原因について得意げにメールに書きなぐってくれたり、内部仕様といっている物が単なる新機能のためのソース追加に関するメモ書きでしかなかったり。こっちでこう言う風に作ってね、って言って切っている外部仕様を無視した実装だったりして、バグ扱いにして指示しても一向に直ってこなかったり。ていうか、素直にそのとおりに作ればいいのに、「こうしたほうが速いですから」の一点張りで、「直しました」って言ってくるたんびにテストしては、ちょっと操作手順変えてみただけで簡単に類似バグ出してくるような一時凌ぎにしかなっていなかったり (本当に速いかどうかの検証なんて実際ちっともやってないしね)

 ソフトウェア職人気質という本があります。これはおいらも一度読んでおこうかと思っているのですが (一度読めば十分だから立ち読みでいいやとか思っているのはひみちゅ)、職人気質っていうのはよく言ったものだとつくづく思います。
 よく芸術家が、職人は偉大だと言ったりしますが、私もそのとおりだと思います。必要とされているものを、責任を持ってきっちり作り、社会に貢献する。職人とは、そうした生き方そのものを言うんではないかと私は思うのです。

 ただ、おいらは今の仕事においては徹底して職人であるべき、職人を目指すべきとは思うのですが、生涯職人でありたいか、職人でありつづけるべきかと問われると、必ずしもそうではないわけで。。。
 近現代において、職人とされる人間は、どんどん居場所を失っていきました。かつて家内制手工業、工場制手工業によってまかなわれた職人の仕事は、機械化・ロボット化が進み、人の手を借りずとも実現できるようになっていったわけです。
 もちろん、一部では未だに職人が物を作りつづける現場もあります。工場ではなく、人の手によって作られた、食器や家具が、一般の売り場からまったく消え去ったわけではありません。しかしそれらの存在意義ももはや情緒と言う名の贅沢のため、古きよき文化の保存のために過ぎない部分は否めないとも思うのです。

 しかし、今現在において、機械化が進んでいない職人仕事と言うのも数多くあります。プログラマーと言う仕事も、その一つです。
 プログラマーの仕事と言うのは、設計者が意図するとおりのシステムを組み上げることにあります。システムが効率よく動作する仕組みを考えるのは設計者の仕事であり、プログラマーは、設計者の指示どおりに、ただただプログラムを書き上げるのが役割なのです。
 したがって、プログラマーに必要な能力とは、ひとえにシステムに関する知識と、プログラム言語に関する知識、そして体力と忍耐力のみなのです (ちなみに資料調査などの楽しい仕事についてはこの際考慮に入れていません、あしからず)
 しかし、設計者が記述する設計書が何らかのフォーマットに沿っていて、設計書から方法論でプログラムを記述する、そんな技術が確立したとしたらどうでしょうか? つまり、設計書からプログラムを自動生成するプログラムが作られたら? ってことです。
 きっと、たちまちにして、いたる企業でプログラミングの「自動化」が行われ、そして、プログラマーと言う名の「職人」達は、あっという間に必要ない存在とされてしまうでしょう。そして設計者としてのし上がることのできない多くのプログラマー職人たちは、あっさり解雇されてしまうわけです。

 ちなみに、同じようなことがいえるのは、何もプログラマーと言う職業だけではないことをここで付け加えておきましょう。
 たとえば、音楽プロデューサーなんて言うのはどうでしょう?
 彼らをアーティストだなんて言うのは簡単ですが、実際には彼らは常にマーケティングの研究を行い、売れる音楽の分析を綿密に行いながら、過去に出版された音楽において使用されたフレーズの辞書から必要なフレーズを抜き出して組み合わせ、さまざまな文献において使用された詞の辞書から素敵なフレーズを抜き出して組み合わせ、そうやってでっち上げた曲を、独自のルートによって入手した歌手や演奏家たちに演奏させ、録った音をさらに最良の聴感が得られるよう加工に加工を繰り返したものを、プレスして大量生産し、販売しているのです。これはまさに、職人技と言える仕事ですよね?
 しかし、それが職人仕事である以上、究極的には機械化・自動化が可能であると言うこともまた事実です。流行の分析、楽曲や歌詞のフレーズ辞書、音声や、楽器の音色の合成、マスタリング、加工。。。それらのすべてが、たった一台のワークステーションによって自動化され、生成されるようになったら。。。たちまち多くのレコード会社が、音楽プロデューサーも、歌手も演奏家もみんな解雇して、この神のシステムに飛びつくかもしれません。

 そうなってしまったとき、疲労することなく働きつづける職人的機械に対抗しうる人間とは、どう言う人間でしょうか?

 必要とされているもの。売れるとわかり切っているもの。そう言うものと言うのは、大概方法論によって語り尽くせてしまえるものです。そうでもなければ心理学だの帝王学だのなんて冗談みたいな学問が通用することなどあり得ないわけですからね。
 しかし、人が本当に、何の根拠も理由も無く、ただただ作りたくなってしまったから、と言う理由だけで作ってしまうもの、と言うのは、時として、そんな方法論程度のものでは太刀打ちできないような力を秘めているものです。そして、そう言うものを作れる人間のことを、人は芸術家と、呼ぶのかもしれません。

 もう、方法論で作品作るの、やめにしませんか?

 あー。

 いよいよ何の話だったのかわからなくなってしまった(w。

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2003/4/3

 GEISAI-3 行ってきました〜。
 今回はなんと言うか、時節柄と言うか、戦争をモチーフに扱った作品がやたらと目に付きました。前回う○こをモチーフに扱った作品が多かったのとおんなじように多かったので、もしかしたら前回う○こをモチーフに扱った作品を作った人たちがみんなして戦争をモチーフにした作品へと鞍替えしたのかもしれません(んなわけねーだろ)
 戦争ネタとおんなじぐらい多く目に付いたのが幼女ネタだったりもするわけですが、みんなほんと幼女好きやね〜(おのれが言うな)
 個人的によいなぁと言うか印象に残った作品をあげると、まずは空き缶アートかな。空き缶を切り開いてブローチや蝋燭スタンドが作られていたのですが、これは見事だった。シェルを細かく切っての造形も見事だけど、缶底の丸をワンポイントとしてうまく生かせてると思いました。なかなか素敵な作品でした。
 それから、鉄の塊をハンマーでとにかくぶん殴りまくっている映像と共に、見事にグニャグニャに変形した鉄の塊を展示しているブースなんてのもありました。あーれは頭の片隅にこびりついて離れなかったなぁ。。。ムキッチュ読んで、アニキと同じ予備校の人だと知ってなおびっくり。
 体を張ったパフォーマンスな方もたくさんいらっしゃいましたねぇ。前回と同じジャン!って突っ込みたいところもいくつかありましたがまぁ芸風なのでしょう。
 他にもいくつか印象に残ったものとかもあったのですが、いかんせん名前とか覚えてないもので。。。パンフに会場のマップと参加者名簿はあるんですが、せめて作品名まで載せていてくれればなぁ。。。某漫画系イベントのパンフみたいに参加者作成のフライヤを描かせるとか。

 んで、うちのアニキはと言うと、当人予告どおり、本当にカレー画家になっておりました(w。つい最近、バイト先のカレー屋さんに就職が決まった彼ですが、まさかそこまでカレーに身も心もささげていようとは。。。
 ブースの仕切りの壁にかけられた 5 枚の絵は、いずれも カレー粉をさらに細かく乳鉢ですりつぶした後、紙にカレーが定着するように膠を混ぜたカレー絵の具 (解説プリントより引用)によって描かれた匂いたつ日本画で、金曜日にカレーを食する海上自衛隊、横濱赤レンガ倉庫、お約束の女子高生などが描かれていました。私のお気に入りはやっぱり珍獣尾鹿比(オカピ、と読むらしい)でしょうか。
 そして何より面白いと言うか、「うっわ、やられた!」と思ったのは、あの場で配っていた解説プリント。やたらとブースが狭かったんで、いったん離れてから読んだのですが。。。まったく関係のない方のブースの付近でおもいっきし吹き出してしまったよ。おい。どうしてくれるよ。あれだけ異様にリアルなカレー史、カレー画史を淡々と書き綴っておいて、締めが 今ではこのカレー画の画法を受け継ぐのは全国で村山寛之のみとなってしまいました。 かよ!! もう、なんちゅーか。。。言ったもん勝ちもいいとこだよな。大好きなんですけどそういうオチ

 。。。見てみたい? 本人のページで写真が載るのを待ちなはれ。

 今回は受賞とかはなかったものの、絵が 1 枚売れたり、結構面白がってみていくギャラリーとの対応に明け暮れていたりしていたようで、当人はなかなか充実していたようです。結婚だの出産だのバイト換えだのいろいろとあって大変な時期だっただけに、準備期間もほとんどとれずに挑んだ形になってしまって、それでもこれだけのことをやってのけられてしまえるわけですから、つくづく凄い人だよなぁと思ってしまいます。。。傍観している場合じゃないぞ>ヲレ。

 最後に。。。やっぱり横浜は遠いです(w。それに、パシ彦の展示ホールは実は初めて入ったのですが(会議場は会社のイベントで何度か足を踏み入れているのですが)、なんだか微妙に狭いですねぇ。。。一般展示ブースはあんまり狭くてなんだか危なっかしくて長時間立って見ていられなかったと言うのが正直なところです。
 あ、あと鳥肌実が来てました。こーれーはー嬉しかったぁ。。。(*´∇`*)ノ とっても右な感じのビデオが上映されていてかなーり笑わさせていただきました。やっぱり凄いよあのシトは。。。


 SOULIVE の新作レビューはまた来週と言うことで。。。あ、あと創作活動も今週は伏字にしておきます。一応実装のほうには入り始めているのですが、まだ形にもなっていないんで。

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