日付から前日、翌日の日付を算出

日付を扱う場合は、「日付型(シリアル値)」への理解が大事です。
まず、データ上の「日付」がどういうものか理解して下さい。   セル上の「日付」は書式に左右されて、和暦表示だったり、西暦表示だったり、月日だけだったりしますが、「日付」として認識されているなら数式バーには日本語版Excelなら「2000/1/1」という形式で表示されるはずです。 しかし、「日付」というデータ型の実体はこのような視覚的に「年」「月」「日」が認識できるようなものではなく、「シリアル値」というものなのです。
この点の説明を「年・月・日を指定し、その日付を取り出す」の先頭に用意しましたのでご覧下さい。





指定日から前日、翌日の日付を算出

前日・翌日の算出
(画像をクリックすると、このページのサンプルがダウンロードできます)
Excel上では「日付」は内部的には「1日が[1]の増分のシリアル値」ですから、前日は「-1」、翌日は「+1」で良いわけです。

指定日から前月同日、翌月同日の日付を算出

前月同日、翌月同日の算出

前月同日、翌月同日では「EDATE関数」を使います。数式は、

 [前日]
 =EDATE($B$2,-1)
 [翌日]
 =EDATE($B$2,1)
となります。



関数概略説明
 EDATE関数  開始日から起算して、指定された月数だけ前または後の日付に対応するシリアル値を返します。
 引数は以下の通りです。
 ① 開始日
 ② 月数(前の月を指定する時はマイナス値)



EDATE関数」では指定日が月末近くの場合は、以下のように月末調整が行なわれます。

前月同日、翌月同日の算出

指定日から6ヶ月後の翌日の日付を算出

6ヶ月後の翌日の算出

例えば「2021228日」の6ヶ月後の翌日は、 単純に算出すると「2021829日」になります。 しかし、「2021228日」が月末日なので「202191日」になってほしいわけです。



ここでのやり方は「先に翌日」を算出してから「6ヶ月後」の日付を算出するということで解決できます。

ついでに年間各月の月末日を算出

年間各月の月末日を算出

ここでは「EOMONTH関数」を使います。
画面サンプルでは見えないように白文字にしてありますが、B3セルに次の数式で前年12月末日の日付を算出してあります。

 =DATE($B$2,1,0)
後は「EOMONTH関数」でB3セルを元に「nヶ月後の月末日」を算出しますが、 「nヶ月後」の「n」はC列の「n月」の値です。
これはセル書式で「n月」に見えていますが、内容は整数(1~12)になっています。



関数概略説明
 EOMONTH関数  開始日から起算して、指定された月数だけ前または後の月の最終日に対応するシリアル値を返します。
 引数は以下の通りです。
 ① 開始日
 ② 月数(前の月を指定する時はマイナス値)