3.脳卒中の時に効く食べ物って? それでは脳卒中の時に食べるとよいものについて お話しましょう。
![]()
=ごぼう=
脳卒中の予防にも回復にもよいのが”ごぼう”です。 ごぼうには腎臓のはたらきを高める効果があり、体内の 老廃物を尿として排泄する手助けをしてくれます。 また食物繊維が豊富で、便として老廃物を排泄する お手伝いもしてくれます。 便秘が解消されることは、血圧が上がるのを防ぐことにも なります。お通じがよければ、必要以上にりきむ必要が ありませんよね。
![]()
こういった効果で体内の新陳代謝(体内の古いものと新しいものの いれかわり・・・とでもいうのでしょうか?)が高まり、血液の めぐりがよくなることから脳卒中の予防にすすめられています。 常食するのがよく、それにはごぼう粥がよいでしょう。 これは発作の後の後遺症の回復にも効くそうです。
![]()
−ごぼう粥の作り方− (材料:4人分) ・ごぼう・・・50グラム(約14センチ) ・米・・・・・・カップ1杯 ・水・・・・・・800ミリリットル(カップ4杯) (作り方)
1.ごぼうは皮も大切な香りとうまみ成分なので、 きれいに洗って皮ごと使いましょう。 ササガキにしながら水に入れてあくをぬいてください。 ※ササガキっていうのは鉛筆をナイフで削る時の要領で ごぼうを薄くそいでいく切り方です。
![]()
2.ごぼうと米、水を鍋に入れ、弱火で1時間ほど炊きます。 なべ底がこげつかないよう、火加減に注意しましょう。
※ごぼうがやわらかく、くせもないそうです。 食べにくい場合はほんの少しお塩をいれるとよいでしょう。
おかゆなら食欲がなくても食べやすいのではないでしょうか? また箸をつかわないので、そういう意味でも食べやすいでしょう。 おかゆのほか、きんぴらごぼうや煮物などの常備菜を作って おき、毎日少しずつ食べるのもよいとのことです。
![]()
=大根= 大根の皮には毛細血管を強くするはたらきがあります。 血管を丈夫にするには大根は皮付きで食べるそうです。 (ただし、もちろんよく洗いましょう。) だいこんおろしにしてしょうがとすりおろしたものをあわせて 食べたり、大根めしにしてごはんにまぜるのもよいでしょう。 切り干し大根ひとつかみを360ミリリットル(カップ2杯弱)の 水で半量になるまで煎じた汁を1日2〜3回に分けて飲む のも効き目があるそうです。
![]()
=大豆= 大豆の水煮は常食することによって、傷んだ脳の血管を 回復してくれるそうです。
−大豆の水煮− (作り方) 1.大豆カップ2を洗って一晩水につけておきましょう。 2.カップ6の水で煮て、味付けはしないで水飴状にドロドロになる まで煮詰めます。これを毎日1〜2さじずつ食べましょう。
=たまねぎ= 生たまねぎをみじん切りにして、おしょうゆ、ごま油、 かつお節、ドレッシングなどかけて食べるのもよいでしょう。 生たまねぎは”善玉コレステロール”というものを 増やしてくれます。(コレステロールには善玉と 悪玉があります。減らすようにするのは悪玉の方です。) このとき水にさらすと辛みが抜けますが、 それでは薬効はうすらぐので水にはさらさないようにしましょう。 またたまねぎには血栓ができないようにするはたらきや 血栓を溶かすはたらきもあります(この働きは加熱したものにもある。)。
![]()
どれも気軽に食べられる野菜ばかりですね。 ふだんなにげなく食べている野菜も、その効果を知ると 今までよりおいしく食べられる気がしませんか? おいしく食べて健康を保つ、それが1番ですね。
(参考文献) ・新版 食事で病気を治す本 中村丁次 著 (法研 1800円) ・食べて治す医学大事典 (主婦と生活社 3400円)
![]()