CoffeeBreak(1998)
作成日:1998/12/21
ウィルスニュース1998
マクロやデマウィルス以外にも,HTML(これもマクロの一種ですが)やJavaと
いった新しい活動領域にまで増えていった今年<1998>のウィルスの痕を
中心に追ってみました(『お知らせ』に載せたニュースが中心です...っと
今年は,『コンピュータウィルスについて』を
一度も更新してないぞっ。これもメーカーサイトが充実した証か?)。
これ以外にも,まだ沢山あると思いますが,とりあえず主なところという
ことでご了解下さい m(._.)m
- [1998/04/27]:通産省配布ウィルス
通産省のウィルス配布事件は,報道発表(「
通商産業省から配布したフロッピーディスクへのコンピュータウイルスの感染について」)
を読んでも,やっぱりお間抜け,としか言いようがないよねぇ。
それと,報道発表資料概要で使われている丸付き数字は,何とかならないのかなぁ。
- [1998/07/07]:BNNのCD-ROMにウィルス混入
BNNが発売元のアゴスト発行 「Step by Step Vol.26号」の付録CD-ROMにMBDF A型の
ウィルスが混入していたことが報告されています(
「Step by Step Vol.26号 付録CD-ROMウィルス混入について」)。
- [1998/07/31]:CIHウイルスに襲われたゲームサイト
ZDNet News
で伝えられたこのニュースが,この後の大騒ぎになるなんて,この時は思いも
しませんでした。
- [1998/08/17]:アイ・オー・データのフリーソフトが感染
アイ・オー・データが無償配布していたベンチマークソフトがウィルスに感染していたそうです。
詳細は,アイ・オー・データの関連ページ
「
GaBench Ver.1.30についての情報および該当新種ウィルスに関する情報」,
「
弊社フリーソフト「GaBench Ver.1.30」新種ウィルス感染のご報告(続)」で確認して下さい。
また,ロジテックのSCSIドライバも感染していたそうです
(「==緊急==ダウンロードコーナー上ファイルの
ウィルス感染のご報告とお詫び」)。
- [1998/08/26]:Icom Inc.のソフトにウィルス混入
Icom Inc.のソフト(COMCHAMP)がPE CIHウィルスに感染していたことが報告されています
(
COMCHAMPをお買いあげいただきました方へ)。
- [1998/08/27]:ウィルスの脅威
8月26日が過ぎました。皆様のパソコンは大丈夫だったでしょうか?
PE-CIHウィルス騒ぎの続きで,InternetWatchで感染状況の
アンケート
してます。
アメリカでは,数百台規模で感染していたようですが,日本ではどうだった
んでしょう?(感染された方もいらっしゃるようですが)
また,Javaで世界初のウィルスが見つかったという話もありました。
シマンテックのAntiVirus Research Center in Japanに,このウィルスの詳細が
出ています(「
JavaApp.Strange Brew」)。
このウィルスで壊滅的な被害を被ることはないようですが,今後はこういった
Javaのウィルスが増えるでしょうね(M$のマクロウィルスみたいに)。
セキュリティのバグとかっていう話よりも,ウィルスの方がよっぽど恐いですよね。
- [1998/09/01]:ポストペットのドイツ語版おやつがウィルスに感染
ポストペットのドイツ語サイト
で配布されていたおやつが,PE_CIH(Ver.1.2)ウィルスに感染していたことが発表されています。
ドイツ語版ということで,普通の人は関係ないでしょうが,メール以外のモノを
運ばれるとたまらないですよね。
- [1998/09/03]:あのウィルス騒ぎは何だったのか?
InternetWatchで行われたアンケート(「
あのウィルス騒ぎは何だったのか?」)では,読売新聞をはじめとした大手メディアが
取り上げるまでになったPEウィルスについて,アンケート結果とその発端となった
トレンドマイクロに対するインタビューが載せられています。
個人的には,トレンドマイクロの商売方法には嫌らしさを感じたけど,その内容を
評価できない新聞社には,今後猛勉強して欲しいよなぁ。
- [1998/09/03]:WinGroove事件
結果的にウィルス騒ぎではなかったんですが,有名なMIDIソフトのWinGrooveに
関する騒ぎは,作り手として「まさか,そんなことが」と「だけど,もしかすると」を
考えさせられた事件でした(「WinGroove問題についての作者からの説明とお詫び」,「
ベクター掲載のWinGrooveについて」)。
- [1998/10/30]:AGE ENTERTAINMENTのソフトにウィルス混入
AGE ENTERTAINMENTのソフト(あいこっち2 Ver1.30)がウィルスに感染していた
ことが報告されています(
コンピュータウイルス感染に関する緊急告知)。
- [1998/11/06]:「Bloatウイルスはデマ」と発表
日経BPのBizTechの記事(「
Network Associatesが,「Bloatウイルスはデマ」と発表 ( 98/11/06 )」)では,
Network Associatesのコンピュータ・ウィルス研究者グループが,最近発表された
「Bloat」ウィルス発見はデマだったと発表したことを伝えています。
このウィルスは,MP3またはEXEの拡張子を持つファイルに,Macroウィルスと同様の
パターンで伝染すると言われていましたが,このウィルスは現実には存在せず,ユーザは
一切気にする必要がないことを確認したということです。
- [1998/11/09]:市川ソフトラボラトリーのソフトにウィルス混入
市川ソフトラボラトリーのソフト(デイジーコラージュver.3.0修正差分)が
PE CIH(V1.2)に感染していたことが報告されています(
ウィルス感染ご報告とお詫び)。
- [1998/11/16]:HTMLにウィルス
Java用のウィルスなんてのもありましたが,
検索サイトの
GOOの記事では,HTMLのウィルスってのも報告されています。
もっとも,これはIE専用(最近の新種はM$をターゲットにしたものが多い
なぁ〜)で,VBS(Visual Basic Scripting Edition)により実行されるというもの。
でもgooの内容は,なんか変な気がするぞ。
Windows98とIE4の組み合わせでしか発生しないようにも読めるのだけど,
果たして真相はいかに?
ちなみに,ActiveXコントロールがHTMLに埋め込まれていて,それを受け入れて
しまった場合に起こりうる悪夢については,上記のウィルスの話とは少し
違った話になるので要注意。
- [1998/12/10]:エレコムのUSBテンキーボードドライバにウィルス混入
エレコムでは,USBテンキーボード
ドライバにウィルス混入していたために,添付フロッピーの交換の処置をとる由が
公表されています。
- [1998/12/24]:Remote Explorerウィルス騒ぎ
ZDNet News「サイバーテロリズム? サイバーコマーシャリズムの間違いでは?」では,Network Associatesが話題になっています。
過剰反応する方が悪いと言われればそれまでなんでしょうが,こうなると
やはり悪質だと思うけどなぁ。
今年の事件といえば,何と言っても「PEウィルス騒ぎ」と「WinGroove騒ぎ」の2件に
なるでしょう。
WinGroove騒ぎは,結局はソフトの不具合(これを不具合で片づけるのもなぁ...)だった
ので置いておくとして,PEウィルスの方はウィルス対策ソフトメーカの姿勢を
疑ってしまったのと,その後も同じウィルスの感染例がある(あれだけ騒がれて
いたにもかかわらず...)という2点は,すっごく気になりますねぇ。
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