インターネット/イントラネットの普及により爆発的に増えていった今年<1997>のウィルスの痕を中心に追ってみました(『お知らせ』と『コンピュータウィルスについて』に載せたニュースが中心です)。
これ以外にも,まだ沢山あると思いますが,とりあえず主なところということでご了解下さい m(._.)m
アダルト雑誌の付録のCD−ROMにMacのウィルスが混入していたそうです。
詳細はここをご覧下さい。
「VRMLホームページワールド」(日刊工業新聞社1996/06/26発行)の付属CD-ROMにコンピュータウィルス(WordMacro.Concept)が侵入
DECのサーバのユーティリティにウィルスが混入していたようです。詳しくはここを参照して下さい。
圧縮ソフトStuffIt Expander 4.0Jを扱っているAct2のFTPサイトにあったファイルがウィルスに侵されていたようです。
詳細は,ここで確認して下さい。
IPAへの届け出によると,Excelのマクロウィルス「ExcelMacro/Laroux」で一挙に1000台のパソコンが被害に遭った例が報告されています('97年1月の届出状況)。
過去最大の規模(そりゃそうだろうな)の被害ということで,やはり持つべきモノはスキャンソフトかなと思う次第であります。
最近では,Wordマクロウィルスとともに,ウィルス被害の半数近くがマクロウィルスのようです。
皆さんもお気をつけ下さい。
1997/03/29日現在,ドイツ・ハノーバーで平成9年3月13日〜19日に開催された「CeBIT'97」で、配付されたCD-ROMからマクロウイルス(WordMacro/Wazzu)が検出された,というニュースが載っています。
厚生省のWeb上に登録されていたMS-Excelのファイルが,ウィルスに感染していました。1週間ほど登録されていたらしいですが,今のところ直接の被害はないようです。
さて,ちゃんとIPAには報告したのでしょうか?来月のIPAのデータに注目してみたいです。
IPAへのウィルス発生届出によると5月度の被害が過去最高に達したということです。
その多くがWord/Excelマクロウィルスということで,急激に被害が広がっています。
イントラネット等でのグループウェアで文書を共有していて,全社的に被害を被るという場合もあるようです(1件750台の感染例の報告有り。過去最高は4月の2000件)。
これらのウィルスで問題となるのは,ビジネス文書で広範囲に被害が広がる恐れがあることと,MACでの感染例まで報告されていることです。
IPAの6月のウィルス被害の届出状況によると,3ヶ月連続で届け出件数が過去最高を更新したということです。
やはりExcel/Wordのマクロウィルスが多く,イントラネットの整備が新たな感染経路と鳴っている姿がみれます。
また,今回はMac関連のウィルスがセミナーのFDに入っていたという報告もありました。
どちらかといえば,Macのウィルス対策は遅れている場合が多いと思いますので,気を付けて下さい。
PC Watchの記事にコンパックの“1,000ドルPC”がウイルスに感染というのがありました。
出荷時に感染していたという珍しいケースです(しかしなぁ〜)。
詳細は,ここをご確認下さい。
ArkwebというプロバイダのUnixサーバがウィルスの被害にあった時の情報が,プロバイダの掲示板に時系列で報告されています。
状況はこのあたり(info:事後報告1)から把握できるでしょう。
InternetWatchによるとNECのWebからダウンロードができるようになっていたAtermのMac版のユーティリティソフトからウィルスが報告されています。
今年のウィルスの関係のニュースと言ったら,やはりここでもマイクロソフトという一言に尽きます。
マクロの脅威には,さすがのマイクロソフトもマズイと感じたらしく,独自にウィルス情報に関したページ(マイクロソフト オフィス マクロ ウイルス対策情報)も作成しています。
でも,これでは全然防御になっていないので,結局マクロウイルスによる汚染の拡大は止まるところを知らない,とったところでしょうか。
マイクロソフトの「全てをユーザーに委ねる」という考え方に反対する気はないけれど,自動的にマクロを動作させるかどうかが,起動時のキー操作なんていうことでしか区別できないというミスを誘いやすく逃げ道がない現状は,早急に何とかして欲しいもんです。