磯の魚たち > 魚(幼魚)の画像 カ行 ゴマモンガラ タイドプール(潮だまり)や浅瀬で見られる小さな魚たちの紹介

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ゴマモンガラ 〔 ゴマモンガラ 〕
モンガラカワハギ科
見られた時期:7月~10月

タイドプールや浅瀬、漁港でも見られ、単独でいる。ここの磯では毎年見られるとは限らない。漁港では壁際に体を寄せて動かず、網へ追い込むのに苦労しました。磯での採集は逃げ足が速いので退路を見極めること。

水槽に入れた直後は隅っこに貼りついていましたが、やがて岩穴を巡って先住のナベカと激しい争奪戦を繰り返し、シッカリと鎮座したのでした。

人工餌にも慣れるのが早く飼い易いが、気性は荒い。小魚との混泳は注意。

本や資料等による日本近海での分布
神奈川県三浦半島以南
撮影個体:3.5cm(成魚:60cm)
 学名:Balistoides viridescens
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ゴマモンガラ

2008年以降は見ることもなかったが、2019年に再採集した個体。

数匹で群れているオヤビッチャの傍らにいた。

鰭(ひれ)をなかなか立てなくて、立てたところを撮るには時間がかかる。

撮影個体:3.9cm(成魚:60cm)
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2007年に掲載以来、キヘリモンガラとしてきましたが、ゴマモンガラに訂正いたします(2017年9月)。

魚類写真資料データベース(http://fishpix.kahaku.go.jp/fishimage/index.html)に類似の画像がありました。

背びれ、尻びれ、胸びれ、などの棘数、軟条数はそれぞれ包括しており、これで分類することは困難。日本産魚類検索 第三版(東海大学出版会)によると、吻部(眼より前方の部分)は

口唇を除いて鱗に被われる → ゴマモンガラ
口唇を含めて鱗に被われない → キヘリモンガラ。

となる。
鱗のありなしはキヘリモンガラを実際に採集してみないと判らないというのが当方の実情です。Webで見られる写真はゴマモンガラとキヘリモンガラが混在しており、おおよそ半分は誤同定の可能性がありそうです。「日本の海水魚」(山と溪谷社)も写真が逆ではないかと思っています。