日本列島・全国郷土玩具の旅

----鹿児島県篇・第1回----

---- KAGOSHIMA(1)----


鹿児島県の郷土玩具ガイド(掲載されていないもの、廃絶品を含みます)
鹿児島市 薩摩糸びな。軽石人形。馬乗り武者(廃絶)。金助まり(廃絶)。
帖佐(姶良町) 帖佐人形
垂水   垂水人形
坊津   ガラガラ船。鰹舟。
隼人町  鹿児島神宮の諸玩具(鯛車。羽子板。化粧箱。ポンパチ。笛太鼓。
     弓矢・竹刀。シタタキ・タロジョ。はじき猿。土鈴・鳩笛)。薩摩首人形。

施設
鹿児島ブランドショップ(鹿児島県特産品協会)
            鹿児島市名山町9-1:TEL: 0992-23-9171(内線)122

その他の各地諸施設については、次の参考情報リンクでお調べください。

参考情報リンク
【鹿児島県中核情報センターネットワーク】鹿児島県の公式ページ、各種情報
【手のひら】鹿児島県の町まちリンク:県内の市・区・町・村のHP。地域情報。観光案内。
CPH・全国郷土玩具マップ鹿児島県--「薩摩洞 : 軽石人形」「工房・夢創庵:垂水人形」--




薩摩糸びな
 「薩摩糸びな」は鹿児島市内の伝統的な郷土玩具です。昔は各家で手作りしたものを三月の女児の初節供に親類縁者が贈り、雛段に立てかけて祝ったものです。
 現在は小沢寿美子さんが製作しています。掲載の細井ミキさん作の、金紙の衣装に泥絵の具で模様を描いた大型の糸びなは、今は作られていません。
製作者:小沢寿美子:鹿児島市紫原3-67-12..TEL: 0992-54-5731

馬乗り武者(廃絶)■
 糸びなが女児の初節供に贈られたように、男児の初節供には「馬乗り武者」が贈られて子供の成長を願ったものです。
 これも、細井ミキさんが作っていましたが、他に製作者がなく廃絶となりました。

金助まり(廃絶)■
 金助鞠(まり)も、三月の雛祭りの飾り物で、雛段の上の天井から吊り下げて飾ったものですが、いつのまにか廃れてしまいました。
小さいものでも直径が30センチくらい、大きいものは60〜70センチくらいのものまでありました。桐と鳳凰、牡丹に唐獅子、松竹梅、御所車など、チリメンに金刺繍した豪華な布まりで、郷土玩具の手まりのなかでも、もっともすばらしいものでした。
【節供飾りの由来】これらの節供飾りの諸玩具が、いつ頃から作り始められたかは、はっきりしていませんが、「郷土玩具辞典」(斎藤良輔著)の金助鞠の項に「幕末から明治初年にかけて、武家士族の女たちが手製の押し絵細工などとともに呼び売りして歩いた」と書かれています。金助鞠だけではなく、糸びなや馬乗り武者もこの頃には、鹿児島城下の下級武士やその婦女子の手内職として作られたものと考えられています。
 鹿児島県産業会館1階の「鹿児島ブランドショップ」では、糸びなをはじめ、軽石人形、ガラガラ舟、帖佐人形、薩摩首人形など、郷土玩具類や県の物産を即売斡旋をしています。

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(2000.1.1号)