日本列島・全国郷土玩具の旅

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----岩手県篇(1)----

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岩手県の郷土玩具ガイド(掲載されていないもの、廃絶品を含みます)
代表的な郷土玩具:
盛岡市:チャグチャグ馬。板馬。南部盛岡凧。
花巻市:花巻土人形。花巻首人形。忍びの駒。金ペコ。南部系こけし。
遠野市:附馬牛(つくもうし)人形。
六原東町:六原張り子。
水沢市:町印。
陸前高田市:俵牛。虎舞(とらめぁこ)。まどぶつ。

施設
花巻市歴史民俗資料館:花巻市太田第3地割85-1 TEL: 0198-28-4190
岩手県産業会館(県内物産展示即売コーナー):盛岡市大通1-2-1 TEL: 0196-52-2111

参考情報リンク
岩手県(公式)銀河系いわて情報スクエア
岩手県の観光ホームページ
「手のひら」岩手県の町まち、県・市・区・町・村リンク集
「CPH」全国郷土玩具マップ→「岩手」→
   「雫石民芸社・階 美栄子:雫石あねっこ。忍び駒」
   「みちのく工房・大森信政:チャグチャグ馬コ。 金の牛こ」
   「さわはん工房・澤藤範次郎:六原張り子人形」「平賀工芸社・平賀章一:花巻の土人形」


◆(註)記事中の制作者の記録は、1995年頃の調査資料ですので、ご了承下さい。



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チャグチャグ馬
 岩手県は南部馬の産地だけに、盛岡市内のどの土産店でも目につくのが「チャグチャグ馬」です。6月15日に大々的に盛岡市内で行われる「チャグチャグ馬コ祭り」にちなんだ馬玩具です。
 岩手県産業会館(県内物産展示即売コーナー)には、このチャグチャグ馬がずらりと並んでいます。県内の製作業者として登録されている店が10店鋪もあり、ここでは業者名も明記されています。
(参照ページ)
全国郷土玩具マップ→「岩手」→「みちのく工房・大森信政:チャグチャグ馬コ。 金の牛こ」

南部板馬■(廃絶)
 明治44年(1911)刊の「うないの友」に「陸中南部森岡玩具板馬」という木馬が掲載されていました。これは、源平合戦の宇治川先陣争いでの、水上の馬の姿に見立てたものだということです。

花巻人形■「鯛乗りえびす」「立三番叟」
 【花巻人形の復活】:花巻の土人形を250年余り作り継いで来た最後の家が照井家でした。7代目のトシさんが昭和34年、62才で他界して以後、廃絶したと思われていました。
 ところが、花巻市の郷土玩具作家の平賀孫左衛門さんと章一さん親子が、花巻市、北上市および照井家に保存されていた「型」から、両市の協力のもとに、苦心を重ねて新しい「型」を起こし、昭和49年頃から、昔と変わらない型と彩色で復活、製作するようになりました。
 平賀章一氏は、平成11年59才で死去され、現在は家族の方が継いでいます。
 現在、型は130種ほどあり、立三番叟・鯛乗りえびす・わらべ三番叟・牛乗り天神・猫、など有名な型が揃っています。
 なお、「花巻人形の型」は、現在、県の有形文化財として、花巻市、北上市に保存されています。
 製作者記録:「平賀工芸社」:花巻市桜町3-68-23 TEL: 0198-23-5658
(参照ページ)全国郷土玩具マップ→「岩手」→
南部千両牛■(現在は製作されていません)
 昭和の初期に、画家の深沢省三氏が故郷の玩具としてデザインされたのですが、あまり作られなかったようで、収集家の間で、わずかに残っているものです。

花巻の金ペコ
 黄金牛とも呼び、張り子製品。金ペコのペコは、東北地方では牛のことです。南部藩時代にこの地方では、砂金が採れたので、牛の背に積んで運ぶ姿を模し、牛も金色に塗って砂金を表現したのだと思われます。
---製作者記録---次ページに住所記載---
  金ペコ・花巻の首人形:「松岡工芸社」松岡シズ
  金ペコ・忍びの駒:「小田島民芸所」小田島アサ


南部盛岡凧■(作品未収録)
 岩手の凧では、南部凧の流れをくむ「南部盛岡凧」が知られています。津軽地方で見かける線の太い墨で描かれた凧です。
記録:盛岡凧の会(村田廣):盛岡市上田1-21-46  TEL: 0196-23-8676
記録:盛岡手作り村:盛岡市繋字尾入野68-102  TEL: 0196-89-2201

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(1996.05.01.掲載/2000.05.13/2002.06.25/改訂)