第1シリーズ(93年)



Sharpe's Rifles

1809年。ヨーロッパはナポレオン・ボナパルトの掌中にあり、スペイン王座はその兄ジョゼフの座るところとなっていた。英国・ポルトガル連合軍司令官としてポルトガルのオポルトに駐留するサー・アーサー・ウェルズリー中将(後のウェリントン将軍)は日課の遠乗りでフランス軍の猟騎兵と遭遇、その窮地を救ったのがライフル銃兵連隊のリチャード・シャープ軍曹であった。ウェルズリー将軍はシャープを中尉に昇進させる。

中尉として最初の任務はユダヤ人の銀行家ロスチャイルドの捜索と保護にあたるライフル銃兵部隊の下級指揮官であった。英国陸軍は財政危機にあって、ロスチャイルドから資金を借りなくてはならなかったのだ。しかし、出発して程なく、部隊はフランス軽騎兵に蹴散らされる。敗残兵の指揮を執るシャープの前に現れたのは、ゲリラ指揮官テレサ・モレノと、スペイン陸軍のブラス・ビバール少佐であった。

Sharpe's Eagle

1809年、ウェルズリー将軍はスペイン領内に侵入する。シャープとライフル銃兵連隊の生き残りはシマーソン連隊長率いるサウスエセックス連隊の軽歩兵中隊に吸収されていた。同連隊は橋梁の爆破を命じられ、ここでフランス軍の挑発に乗ったシマーソンは連隊の半分をレノックス少佐の指揮下に対岸に送り込む。

橋で爆破準備にあたっていたシャープとライフル銃兵が駆けつける間もなく、軽歩兵中隊は全滅、レノックス少佐の最期に立ち会ったシャープは奪われた連隊旗の代わりにフランス軍の連隊旗、イーグルを奪うと誓う。程なく、タラベラでフランス軍との大規模な衝突が起こった。

ここまでのウェリントン将軍の情報参謀はホーガン少佐。



前のシリーズ ・ シャープ記念館表紙 ・ 次のシリーズ