左から雄、雄、雌でプリミゲニウスルリクワガタ。コーカサス地方の南東、アゼルバイジャン、 イランの北東部及びカスピ海を越えてトルクメニスタンにも分布となっている。雄のサイズは最 大15mm程度でカラボイデスルリクワガタと比べてこの種の体色は緑色がかったものが殆ど。ま たこちらの方が前胸背板に明らかな艶が有り、 (載せた写真からは判りづらいです) 脚は他の種 と比べてフ節が長い傾向にある。写真の標本はアゼルバイジャンからのものでfig-8の雄 は約13mm。 |
左から雄、雄、雌でコーカシクスルリクワガタ。 分布はコーカサス地方の、南ロシア、グルジア、アルメニア、アゼルバイジャンなどからの記録が見られる。 他種と比べて特徴が際立ち同定しやすい種。大型雄と小型雄で大顎のカタチに違いが有り大型雄の顎はスレンダーで長く伸びる。北米のオレゴンエンシスルリクワガタに、一見すると良く似る大顎のカタチをしているが、こちらはオレゴンエンシスの様に顎の前方が上方に反らない。体色は深い紺色から紫 (瑠璃色) を帯びる個体もある。また、触角にも特徴があり、脚のフ節は他種と比べて短い。写真の標本は南ロシア Krasnodar 地域で採集されたもの、fig-11の大型雄は13mmでほぼ最大サイズ。 |
fig-14とfig-15は中部ロシア、ウラル山脈の南部 Orenburg からのペアで、カプ レアルリクワガタの同定ラベルが付いているが、少し変わって見える。 fig-16は北西ロシア、Petersburg からのカラボイデスルリクワガタ雄12mm。 |
冬期に氷点下50℃にもなる酷寒の地にもルリクワガタは棲息している。バイカル湖の近く、シベ リア南東イルクーツク近辺で採集されたカプレアルリクワガタのぺアでfig-17雄は15mm。 この地域の南側に隣接するモンゴルからも記録されているらしい。 |
月刊むし No.209 1988 月刊むし No.378 2002 昆虫と自然 Vol.26 No.7 1991 世界のクワガタムシ大図鑑 むし社 1994 パーフェクトシリーズ(21)世界のクワガタムシ講談社 1985 COLEOPTERORUM CATALOGUS Shinji Nagai 1985 LAMBILLIONEA No.4 Tome 1. DECEMBRE 2001 FAUNA D'ITALIA COLEOPTERA LUCANIDAE 1997 FAUNA DE FRANCE 63 COLEOPTERES SCARABEIDES 1959 FAUNISTIK DER MITTELEUROPAISCHEN KAFER 1958 FAUNA IBERICA VoI.14 COLEOPTERA Scarabaeoidea (1) 2000 Insecta Helvetica Catalogus (2) COLEOPTERA 1970 Milan Krajcik LUCANIDAE OF THE WORLD Catalogue-Part (1) 2001 Milan Krajcik LUCANIDAE OF THE WORLD Catalogue-Part (2) 2003 Milan Krajcik ANIMMA.X No.3 2003 DIDIER & SEGUY Catalogue illustre des Lucanides du Globe 1952 Entomologische Blatter 1960 FRAGMENTA FAUNISTICA 1958 パーフェクトシリーズ(21)世界のクワガタムシには Platycerus cribratus Mulsant et Rey, 1863 とされる標本の写真。 DIDIER & SEGUY には、Platycerus caerulosus Didier et Seguy, 1952 の図。 くわがた狂の大馬鹿者達!1999年夏号 バルト 海地方及びその隣接地域の クワガタ類(甲虫類) Dmitry TELNOV に、カラボイデス幼虫の図とこの地方のルリクワガタの解説。 |