大阪-名古屋6完結編
JR西日本は主な路線名に愛称を付けている。地元の人にはほぼ完全に浸透しているようだ。私は地元の人ではないので、愛称は使うことは出来ず、ここでも正式名称で記述している。ただ、駅構内をよーく探すと、正式名称が併記されている事もあり、正式名称の使用が完全に排除されているわけではないようだ。時刻表だって併記されているし。その点は、埼京線と呼ばれるようになった後の赤羽線とは異なる。赤羽線という言葉はマニアックな本にしか出てこない。
愛称とは何かというと、東海道本線の一部を「神戸線」「京都線」それに北陸本線の一部を加え「琵琶湖線」と呼んでいる。
福知山線の一部を「宝塚線」、山陰本線の一部を「嵯峨野線」、関西本線の一部を「大和路線」、紀勢本線の一部を「きのくに線」、片町線全線を「学研都市線」としている。
東海道本線や山陰本線、関西本線なんてのは大雑把な名前だし、指す範囲が広すぎるので、もっと範囲を絞った用語が必要だというのは分かる。
福知山線だって、大阪から福知山への直通なんて殆どない。宝塚線と言った方がピンときやすいというのは分からないでもない。片町線に至っては、片町駅が廃止されて既に存在しないので、別の名前を付けるた方が良いという意見も出るだろう。「琵琶湖線」という愛称も、いちいち「北陸本線直通」と呼ぶよりも、運転系統に名前を付けてしまう方が便利だろう。。。
しかししかし、嫌な物を見てしまった。愛称を付けられずに残っていた中の1つ、桜島線に嫌な愛称が付いてしまった。。。
その名も「ゆめ咲線」だって。は〜〜〜(ため息)。いくら、ユニバーサルスタジオができて、観光路線を目指すからといって(もともとは工場地域への通勤路線)そんな取って付けた名前はないだろう。しかも、「ゆめ」が平仮名と来た。こんな名前、誰も使わず忘れ去られる事を祈る。(あくまで私の好みですので、もしその名が好きな方、いたらすみません)
さて、JR東海管内に入ったわけだが、面白いことに気が付いた。東海道本線は米原でJR東海とJR西日本に別れる。特急などを別にすると、JR西日本は普通、快速、新快速の3種の列車種別がある。英名はそれぞれ
local,raped service,special rapid service。新快速はnew rapidではない。
一方、JR東海は普通、快速、新快速があり、更に速い特別快速がある。英名はどうか?というと、local,rapid service,new
rapid service,special rapid serviceであった。同じ新快速でも会社によって英名が異なる。
さて、大垣から新快速豊橋行きに乗る。まだ16時になったばかり。G14氏と会う名古屋で降りず、更に大府まで行って降りた。武豊線に乗るためである。
これも、昔は奈良線や名古屋側の関西本線などと同様、国鉄時代は私鉄に負けて都市ローカル線の座に甘んじていた物が,JRになってからの改良で、通勤ラッシュ路線として生まれ変わったものと本で読んで知っていたので、実物に乗ってみたかったのである。武豊線自体は単線非電化路線だが、東海道本線に直通し、名古屋まで行っている。ディーゼル車が電化区間を走る。関西本線のディーゼル快速「みえ」用の車両だった。転換式クロスシート、トイレ付き。車両のグレードは高い。終点武豊まで。名鉄の知多武豊駅が近いはずだが、ここからは見えない。そのまま折り返す。区間快速名古屋行き(ちなみに英名はregional
rapid service)。武豊線内は各駅停車、東海道本線内は快速となる。
同じ単線非電化路線の久留里線で、同じ事をやれと主張する本を読んだ。久留里-千葉をディーゼル快速で結ぶという。それで久留里線が活性化するだろうという主張。JR東日本は、東海や西日本と違い、あまりスピードアップに熱心でないそうなのだ。
終点名古屋。本日の行程はこれで終わりである。体調をくずして元気のないG14氏と少し飲み、風呂に入ってムーンライトながらに乗り込んで東京を目指した。ムーンライトながらは、上りは下りと違って殺気立って(大げさな言い方だが)はいなかった。デッキに立つ人も下りに比べれば少ない。下りは小田原で大勢乗り込んできて騒然となるが、上りはそういうこともないようだ(熱海では眠っていたので確かではないが)。
検札は変わっており、指定券のみのチェックだった。自分で希望して青春18きっぷに押印して貰っている人もいたが。出場時、改札でいちいち駅員に説明するのも面倒だという事だろう。目が覚めるともう横浜。東京着は4:56。帰ってすぐ寝たのであった。