大阪旅行4:3日目、京福・京阪制覇

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2/8(土)
 さて、再度鉄旅行の再開である。昨日の反省を踏まえ、6時に早起き。京都方面の乗りつぶしに出発!
阪急京都線 梅田=桂
阪急嵐山線 桂=嵐山
徒歩 阪急嵐山=京福嵐山
 本日もスタートは阪急梅田。河原町行きの特急に乗る。少し前なら考えられなかったことだが、今は特急が桂に止まる。東京の感覚では、自社の支線との乗換駅なのだから停まって当然だが、昔の関西私鉄は特急というのは都市間ノンストップが通常だった。それが、JR東海道線の新快速があまりに速すぎるため、競争を諦め、途中客の確保に力を入れる様になったのである。桂からは嵐山まで。嵐山は、昔は賑わった駅らしく、ホームの数も多く、長い編成の電車が停まれるようにホームも長い。が、今では区間運転の支線電車が停まるだけの駅に成り下がっている。使われているホームも一面だけ。駅前も閑散としている。さて、単純往復は時間もロスになるし、途中で飽きるのでなるべく避けたい。そのため、阪急嵐山駅から京福線の嵐山駅まで歩くことにした。地図を見ると1キロほど。町中を見られるしちょうど良い。
 由緒ありそうな公園を通り、桂川を渡る。嵐山の町並み。何故か美空ひばり記念館というのがあった。さて、京福の嵐山駅はこの辺のはずだが、見あたらない。おかしいな?喫茶店があったので朝食を摂る。店の人に駅の場所を尋ねると、やっぱり私がさっき通ってきた所だ。再度よく探す。やっと見つかった。さっきから気付いてはいたが、由緒ある建物だったので、料亭か宿だと思っていたのだ。確かに奥に電車が見える。デカデカと派手な表示ではなく、透明のアクリル板に白い文字で控えめに嵐山駅と書いてあった。

京福嵐山本線 嵐山=(帷子ノ辻)
京福北野線 (帷子ノ辻)=北野白梅町=(帷子ノ辻)
京福嵐山本線 (帷子ノ辻)=四条大宮
 京福線全線踏破した!本当は、社名が示すとおり京都と福井に路線を持っている。が、福井の部分は衝突事故を連続で起こしたため運休、そして廃止が決まった。一部路線は第三セクターとして復帰が決まっているが、いずれにせよ京福線として走る事はもうない。だから、これで「京福線完乗」と言っても良かろう。
 嵐山駅での乗客は殆どおらず、「これで経営大丈夫?」と心配したが、途中からどんどん乗ってきて、北野線との乗換駅たる帷子ノ辻では満員。支線の北野線は単線。北野白梅町まで往復。途中に高雄口という駅があるが、何故か駅名標は「たかをぐち」。ゴルゴ13も真っ青である。私が車内から撮影すると、他の乗客が、「何か面白い物でもあるのかな?」と私が撮影した方を見るが、特に何もない。「いったいあいつは何を撮ったのだ?」と思われただろう。再度嵐山本線に乗るが満員で座れず。私は地図を見ながら乗るため(怪しい)座れないと苦しい。しかし、この区間は路面電車であり、非常に車窓が面白かった。終点の四条大宮の、交差点のはす向かいに阪急の大宮駅がある。

阪急京都線 大宮=河原町
京阪鴨東線 四条=三条
 大宮は昔は特急が止まったが、今は通過。その代わりに快速特急は止まる。阪急も千鳥式運転をしている。終点の河原町から、京阪の四条までは徒歩。一駅乗って三条へ。地下鉄の三条京阪まで徒歩。

地下鉄 三条京阪=(御陵)
京阪京津線 (御陵)=浜大津
 三条京阪から浜大津まで直通だが、途中の御陵で地下鉄から京阪に乗り入れ。御陵って読めます?「ごりょう」じゃない。「みささぎ」が正しい。読める訳がない。昔は京阪の路面電車だったが廃止されて地下鉄になった。三条からは浜大津行きと醍醐行きがあり、「乗り間違いに注意」とウルサいほどに掲示・アナウンスがしてある。「山科」と「京阪山科」に行くには乗るべき電車が違い、また運賃も異なるために注意を喚起している。ちなみに関西私鉄は駅名に自社名が付いた場合、省略する所が多いが、京阪は律儀に「京阪山科」「京阪石山」などと名乗っていた。京阪京津線に乗り入れ。アナウンスで「けいはんけいしんせん」と言われると、一体どこら辺を走る電車なのか、理解に苦しむ。「京阪」「京神」線と聞こえるので。浜大津の手前は路面電車。4両編成の地下鉄が、路面に出ていく。とても面白かった。

京阪石山坂本線 浜大津=坂本
坂本=石山寺
石山寺=浜大津
この後、京阪線の三条までさっきと同じルート
 さて、念願の京阪石山坂本線である。昔から乗りたかったのだが、遠くて行く機会がなかった。私は一時期「いしやまざかほんせん」だと思っており、「なんでこんな外れにあるのに本線なのだろう?」と思った。そうではなく、石山と坂本をつなぐ「いしやまさかもとせん」である。一部路面を走るが、殆どは専用線。町中をトコトコ行くのは楽しい。意外だが、琵琶湖は殆ど見えなかった。しかし、全線を2回通る事になり、途中で疲れてしまった。浜大津で昼食。来月の今日の為に、ムーンライトながらの指定券をプッシュホン予約。今日は忘れていて13時過ぎだったが、難なく名古屋〜東京を取れた。
 先ほどと同じルートで京阪線の三条まで。

京阪鴨東線・京阪本線 三条=(中書島)
京阪宇治線 (中書島)=宇治=(中書島)
 京阪は三条で本線と鴨東線が別れるが、実際に乗っていると殆ど意識する事はない。ただ、大阪側から京都方面への各駅停車に三条行きあるだけ。淀屋橋=出町柳間が普通は京阪本線と思われている。それで不便はない。中書島から支線の宇治線に乗り、宇治まで往復。宇治は綺麗な建物。デザイナーとかが作ったのだろう。ちなみに起点の中書島は、やはり以前は特急が止まらなかった。停車駅増の時代の流れに従って、今は特急が止まる。

京阪本線 (中書島)=八幡市
京阪男山ケーブル 八幡市=男山山上=八幡市
京阪本線 八幡市=枚方市
 全線完乗には人によって定義が違う。ケーブルカーを含めるか含めないかは難しいところ。含めなくても良いような気もしたのだが、天気も良く、景色を楽しむために乗ることにした。すぐに折りかしてきて、そのまま枚方市へ。

京阪交野線 枚方市=私市=枚方市
京阪本線 枚方市=淀屋橋
 最後の支線・交野線(かたのせん)へ。終点の私市(さきいち)まで往復。これで京阪は完乗!大阪モノレールに乗りたいところだが、17時に梅田で待ち合わせているので断念。乗りつぶしの旅はここで終了。
 梅田では関空時代の同期とあった。私より1ヶ月ほど早く配属されたので、分からないことを色々教えて貰った。あまりに基本的で尋ねづらい事を、よく教わった。よく一緒にサボり「早く辞めたいな〜」等と話し合っていた。私より一年早く辞めてしまったが、私が辞める時にも会っており、三年ぶり。彼は彼で新しい仕事の修行を積み、頑張っている様だった。元気であることを確認できて良かった。また来ると約し、風呂に入り、夜行バスに乗り込んだ。大雨が降っていた。G14氏からの電話があり、少し話した。そして青春ニュードリーム大阪号とは大違いのニュードリーム号で、ゆったりと眠って帰ってきたのであった。
 帰ってから合計。スルッとKANSAI 3DAYチケットで一体いくら分乗ったのか?答え。15090円。これだけ元が取れれば十分。大満足でした(ケチ)。

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