大阪旅行3:2日目、昔の勤め先へ
2/7(金)
早起きして、阪神沿線の昔住んでいた辺りを探検する予定だったが、寝坊してしまい、起きたのは9時。今日は昼に大阪在勤の高校の同級生と会う約束がある。まいったなあ。出来れば山陽電鉄全線乗りたかったが、まったく不可能。取り敢えず寮のあった阪神西宮に出てみた。駅は新しくなっていたが、駅の外に出ると昔の痕跡をとどめている。寮のあった方向へ歩く。やっぱり、体が覚えている物だ。あれ?どこだっけ?この辺だが・・・。なんと、なくなっており、駐車場になっていた。かなり老朽化していたからなあ。管理人さんに挨拶していこうと思っていたが、これでは不可能。西宮東駅を探す。廃止されたが、何か痕跡が残っているか?と。こちらは駐輪場になっていた。本当であれば、昔良く歩いたJR西ノ宮駅へと続く商店街に行きたかったが、約束の時間が迫っており、断念。引き返す。
高校の友人とは住ノ江公園駅であり、彼のマイカーで新世界の串焼きやへ。私はこの界隈は苦手で、1人だとまず来ないが、こうして同行者がいると心強い。3時頃彼とは別れた。
私はこの後、昔の勤め場所である関西空港に行く事になっているため、南海難波から南海本線に乗り込む。南海難波駅は昔と全く変わらないが、改札の近くに喫茶店が出来ていた。記念に(?)テイクアウトで買い、乗り込む。座り心地がよい。急行に乗っていたがなんと!天下茶屋に停車。昔は停まらなかったのに。春木は昔どおり通過で、一安心(?)。特急が尾崎に停まるようになっている。停車駅増(イコールスピードダウン)は現在の関西私鉄の流れだが、南海電鉄にもその波は及んでいた。
昔住んでいたマンションを見たい。マンションの最寄り駅は吉見ノ里駅だが、その一つ前の羽倉崎駅で降りて買い物をして、マンションまで歩くという事をよくしていた。今回もそれを辿る。羽倉崎駅も相変わらず。そういえば、ここで関空の松屋の店員のおねえちゃんに偶然あった事があったなあ(回想)。いきなり暗がりの中で指を指され、「あ〜〜〜!」と叫ばれた。「え?何?」と思う。私の方は一瞬彼女が誰だか分からなかったのだが、本人が「松屋の・・・」と言うので分かったのだ。バイクの彼氏と一緒だった。と回想しながら良く買い物をしたサカエというスーパーを通り過ぎ、旧26号線を南へ。昔はなかった所にヤマダ電気が出来ていた。マンションがあった。管理人さんがいるか?と気になったが、時間が無くて眺めることしか出来なかった。そのまま吉見ノ里駅へ。パチンコ屋だった所が駐輪場に変わっていた。いつ見ても客いなかったからなあ・・・。再度南海線。昔はなかった「樽井」行きがあった。昔の羽倉崎行きが延長されたのだろう。
泉佐野駅で降りる・・・。あれ?高架駅になっている。片面だけ高架であり、もう片面は工事中だった。駅の外で昔よく食べたラーメン屋を探すも、なくなっていた。
空港線で空港まで。毎日通ったが、必ず眠っていたため景色はあまり記憶にない。三年ぶりに乗ったところ、結構新鮮であった。関西空港で例の松屋へ。あのお姉さんはいるか?と覗くが当然いない。いたら驚いてしまうが。貨物地区行きのバスに乗る。このバスはスルッとKANSAI
3DAYチケットが使えないので、歩いていきたかったのだが、約束の時間(17:00から17:30の間に行きますと伝えていた)が迫っており、やむなくバスに乗る。
何百回と乗った道のりを通る。なんだか昔の気分を思い出す。アッという間に目的のバス停へ。昔と変わらずトラックやフォークリフトがたくさんいる。昔ならタバコで一服してから入っていく所だが、今は吸わないので直行。ドアを開けるのに躊躇。やっぱり辞めたところにノコノコ入っていくのは勇気が要る。ドアを通りすぎて、新しくできたローソンへ。昔はここは同業他社が入居していたが、ローソンになったとは・・・。かなり繁盛している模様。確かにここなら需要が多いだろう。
事務所に戻り、勇気を出して(?)ドアを開ける。三年前と同じ所に、同じ先輩が座っていた。が、私のことが分からなかった様子で、「ン?誰や、これ」といった顔をしていた。が、すぐに「おおっ、XX君や」と迎えてくれる。メガネをしなくなったので、私の外見は相当に印象が変わった様だ。ちょうど仕事が落ち着いた時期だったとのことで、色んな人が話し相手になってくれて助かった。みんな忙しそうにしていて、誰も構ってくれなかったらどうしよう・・・と内心心配していたのだ。予想以上に好意的に迎えてくれて有り難かった。その後、数人で昔よく行ったラーメン屋「麺蔵」へ。そこで解散。
三年ぶりに東京に戻ってきた時にも感じたが、三年ぶりに大阪に来ても同じ事を感じた。印象が変わった人と変わらない人がいる。その差が、激烈に大きい。「そういえば、昔XXさんっていましたよね?どうしました?」と聞くと「今、お前の前におったやろ」と言われたり。新人さんかと思って、完全に無視してしまっていた。言い逃れを必死で考えたが、無理と観念して素直に謝ったが。一方、全く何の変化も感じず、懐かしさも全くなく、毎日会っている人のように錯覚してしまう人もいた。これは面白い。ちなみに私は印象が変わらない方の人間らしい。成長がないのかも知れない。
三年もいないと、人も変わるし、機械類もどんどん新しくなっていた。とにかく皆が元気でやっていることが分かっただけでも収穫であった。「またおいで」と言って貰う事も出来た。辞めた職場に出向いて、ここまで好意的に迎えて貰える人間はそういないだろう。私は好運であるし、この人々と社会人の最初の数年を過ごせたことに感謝している。来て良かった。「来なけりゃよかった・・・」とトボトボ帰るという不安が全く無くもなかったので。。。皆いい人人であることは確信しているが、私の場合辞め方が悪かったので、そうされても仕方ないと思っていたが。想像以上に楽しい滞在であった。