8.Pants
おじいちゃん、おばあちゃんへ、Pantsってズホンのことね。
ズボンのシワは独特のものがあるよ。また、履いている素材によっても大きく変化するものなんだ。ここではスラックス・・いわゆるだぼだぼズボンみたいなのとジーンズの2点を取り上げて実践していこうね。
大丈夫だよ、とてもいい方法があるんだ。早速はじめよう。

おっちゃんの履いてるズボンを描こう。

右の図ように定規を使って長方形を描いておちんちんのところに点をつける。いわゆるズボンの股間のところね。 1.で描いた長方形に右の絵のような二等辺三角形上下に差し込む。それで定規で引いた線にフリーハンドでなぞってズボンにしていこう。あ、ベルトのスペースきちんととっておこうね。

右1.の図のように靴描いて裾のところに平行に線を引こう。おっちゃんズボンはこのあたりにシワの溜まりができるんだよ。

右2.図のように裾を整えよう。そしてシワの溜まりのところにへのへ君を差し込もう。

へのへ君を入れたらおっちゃんズボンが上手く描けたよね。上図1.は横から見たところのシワの流れだよ。
いかがですか、簡単に描けたよね。描いてみたらやはりしてほしいのが実際にズボンをはいて鏡に写しての観察。ここで紹介したものは僕がだいたいこんな形になるよって示しているだけ。実際にズボンをはいて自分で確かめるともっともっと理解が深まるし新しい発見が見つかるよ。

ズボンを履いて座っている人物を描くときの骨組みについて。

宇宙人の骨盤を描く。
ズボンを履いて椅子に座っている人物を描くときはあえて細みの骨格を意識して描いた方が上手く描けます。大腿部の足の骨は双方内側に大きくカーブをえがいています。それを意識しないでただの筒にとらえて描いてしまうとただ太いへんな足になってしまうのです。それは元来足は手より太いモノである事実という固定観念がそうさせてしまうのです。座っている人物のズボンを描く時は意外と細みに描いた方が綺麗におさまります。
宇宙人の骨盤をまずかいてみよう。小熊の頭の逆さまだから簡単でしょ。それに足をくっつけようね。
左の図C.D.を見て同じように描いてみようね。別に図C.のように丁寧に描かなくていいよ。あくまで補助としての骨格宇宙人足だからね。足はやたら太く描かないのがポイントだよ。
膝下にボール紙を張り付けよう。

左の絵を見てみよう。これは宇宙人足に紙を貼付けてるだけなんだ。特にシワも入れてないんだけど、これだけでもなんだかズボンを履いてる人物にみえるでしょ。シワもいれてないのにね。そしてさらに足全体を鉛筆で真っ黒に塗りつぶして欲しいんだ。そしたら座っている人物の足全体のシルエットがうかびあがってくるでしょ。このシルエットを頭に刻んでおこうね。


座った時の裾、足三角の術
足三角ってなあに?

だぼだぼずぼんを履いて膝を大きく曲げて座ってみると下の絵図a.とb.のような足三角ができるのです。ズボンの生地の差はありますがこの足三角をくっつけるとらしく見えて有効です。

挿し絵を参考にして膝を立てて座っている人物を描いてみよう。図a.b.をよく見て描いたら必ず上手く描けるよ。
ズボンを履いて座っている人物を描くポイント。

とにかく大腿部の筋肉を細く描くことを意識する。膝下には足三角を角度に会わせてくっつけて描こうね。そして少しだけ大腿部にお肉をつけてあげよう。
座っている人物を上から見たら大腿部はかなり細く見えるんだ。そしてカタカナのハのようになっているよ。この内側に向かう大腿の骨格の線を絶対残してね。このラインを無視して描くと足の個性が消えてただの棒になっちゃうよ。血の通った生きた足を描こうね。