るびりん書林 別館



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(2014年10月2日)

keikoku


■ひとの原点■

わずかの物を持ち、学校も会社も国もない。

水の流れのように、海の波のように、変わることなく繰り返されていく世代。

祖先から受け継いだ広い土地に、少しの人びとが住み、耕さず、飼わず、遊動する。

切り刻まれた時間に追われることも、
カネの支払いに追われることもない。

もちろん、この暮らしにもさまざまな問題はある。

不衛生で、洗練されておらず、肉体的に酷だ。血ぬられたあり方を強調する人もある。

しかし、これは問題ではなく、人類史の99%を占める正常な状態、本来の持続可能なあり方だ。この暮らしを詳しく知り、原点と見なしてみれば、問題を抱えているのは、むしろ私たち疲れ切った文明人である。

ひとは彼らのように生き、ワニやヒョウを祖先ととらえ、クマを兄弟とすることができる存在だ。

それをできなくしているのが、おそらくは文明なのだ。

農耕・牧畜民とはまったく別の歴史を持つ、同時代人、それが狩猟採集者たち。
今、私たちと同じように経済システムの牢獄に組み込まれ消えようとしています。
そこに帰ることは嫌で、無理かもしれない。けれど、知ることはできましょう。


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「ルビリン」は東山動物園にいたアムールトラの名前です。土手で出会った子猫を迎え入れ、「るびりん」と命名しました。

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