どれくらいの財産があると相続税が課税されるか
相続税の基礎控除額の計算

河原崎法律事務所(ホーム)弁護士による遺言、相続法律相談
2015.9.29mf

相談

私は、財産が自宅の不動産5000万円、預金2000万円、株式約1000万円あります。この場合、私が死んだときに相続税は課されますか。
相続人は、妻と子供2人です。

相談者は、区役所の法律相談室を訪れ、弁護士に相談しました。

回答

相続税は、正味相続財産額が、基礎控除額を超える場合に課税されます。
正味相続財産額 = ( 遺産総額 − 債務・葬式費用 − 非課税財産

(平成26年12月31日まで)
基礎控除額 = 5千万円 + 法定相続人(相続放棄した者も含む)の数×1千万円

(平成27年1月1日以降)
基礎控除額 = 3千万円 + 法定相続人(相続放棄した者も含む)の数×6百万円
土地は、通常、路線価で決まりますが、居住用の場合、低く評価され優遇されています。建物は固定資産税課税上の評価で、これまた、優遇されています。時価5000万円の不動産でも、相続税法上は、非常に低く評価されます。預金、株式は、時価で評価します。
あなたの資産状況ですと、純資産は、相続税法上は、4000万円前後でしょう。
基礎控除は、次のようになります。

(平成26年12月31日まで)
5千万円+ 3千万円(相続人3人分)= 8千万円

(平成27年1月1日以降)
3千万円 + 1千8百万円(相続人3人分)= 4千8百万円

あなたの場合、従来は、純資産が、基礎控除額を超えていませんので、 相続税は課税されませんでした。平成27年1月1日以降は、若干、課税される可能性があります 。
相続税は、相続税自動計算機で計算できます。
平成20年において、死亡した方に対する、相続税の課税対象になる方の割合(課税割合)は4.2%前後です(財務省相続税、贈与税など(資産課税等)に関する資料による)。相続税は、他の税金に比べて、非常に、優遇されているのです。

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