サーバーで実行される Web アプリケーションのいくつかの設定を調整することによって、サーバーのパフォーマンスを細かく調節できます。要求の数や要求が行われた時刻などの利用状況データのログを収集すると、調整方法を決定する際の参考になります。サーバーの利用状況のログ収集の詳細については、「サイトの利用状況のログを収集する」を参照してください。パフォーマンスの問題の詳細については、「パフォーマンス チューニングについて」を参照してください。
ここでは、次の設定について説明します。
接続のタイムアウト以外に、CGI スクリプトにもタイムアウト値を設定できます。タイムアウト値は、CGI スクリプトの実行に対して与えられる時間です。タイムアウトの設定は、Web サイト全体の CGI アプリケーションに継承されます。設定の変更は、Web サイト全体または分離アプリケーション単位で可能です。
タイムアウト値を設定するにはISAPI の DLL をロードしてキャッシュすると、それ以降の要求を処理する際に DLL を呼び出す必要がなくなります。キャッシュが行われない場合、DLL は実行終了後にアンロードされます。キャッシュすることにより、DLL がロードされる時間を節約できます。さらに、Active Server Pages を含む ISAPI アプリケーションの大部分は、キャッシュすることによりパフォーマンスが向上します。ISAPI アプリケーションのデバッグ時など、特別な場合にのみこのオプションをオフにします。
キャッシュを有効にするにはASP は、ASP スクリプトを含むファイルを処理し、これらのファイルをキャッシュに格納して、キャッシュ ファイルをクライアントに提供します。キャッシュに格納されている ASP スクリプトは、呼び出すたびに処理する必要がないため、ASP ファイルをキャッシュすることによってパフォーマンスが向上します。また、すべてのアプリケーションで、アプリケーション保護が [低 (IIS プロセス)] または [中 (プール)] に設定されているキャッシュするファイルの数を変更するか、アプリケーションごとに、[高 (分離プロセス)] に設定されているキャッシュするファイルの数を変更することにより、さらにパフォーマンスを向上させることができます。
ASP ファイルのキャッシュの設定を変更するには
注 [構成] が有効でない場合、そのディレクトリまたは開始点には分離プロセスで動作するアプリケーションが含まれていません。[作成] をクリックして、新しいアプリケーションを作成できます。