関所について

幕末になると、関所通行のための手続きが簡素化されていったようです。
以下、金森敦子「江戸庶民の旅」(平凡社新書)より

文久二年(1862)閏八月 参勤交代が緩和され、三年に一度(緩和前は1年毎)となる。
文久二年(1862)十一月 大名の妻子の帰国が自由となる。→「出女」の取締りの意味が無くなる。
文久三年(1863)三月 関所手形の書式・発行が簡略化(フリーパスに近い状態)

慶応三年(1867)七月 関所の検問規定が簡素化
慶応四年(1868)五月 諸藩の口留番所等が廃止

明治二年(1869) 幕府の関所廃止