当時は金貨・銀貨・銭貨の三種類がありました。しかも、変動相場制。栄太の道中帳にも所々「金 六〆四百五十文」のような記載がありますが、これは、金一両当たり6450文という両替レートです。また、銭貨の場合、紐に銭96文を通した「銭さし」を100文として通用させるのが一般的なルールのようです。ただし、地域によってはそれが通用しない、つまり銭100枚を100文とする所もあったようです。栄太の道中帳では、4月2日、柏崎〜荒浜で、「此所より長銭なり」という記載があり、この「長銭」が、100文を100文として通用させるという意味のようです。
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