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それは、一冊の本から始まった。
このNet ALPHAを作っているメンバーがまだ中学生だった時のことである。何か作りたい。何か形になるものを残しておきたい。そんな気持ちが我々の中に湧き出していた。
みんなで何かをやりたい。
メンバーそれぞれぞれには違った興味や関心事があった。それ故、何かやりたいとはいってもどういうものが相応しいのか、ひとつに決めることは容易ではなかった。
だが皆それぞれが、文章を書いたり絵を描いたりすることにさほど抵抗がなかったことが幸いであった。その自分の興味ある分野について、好きなことを書いてまとめて本にしたらどうか。そんな風にして同人誌作りが始まったのである。
そして「VARIETY」と題された本が出来上がった。
我々の興味関心事の多彩さがそんなタイトルにしたのである。またこの時に本を発行する我々のグループの名前として「STUDIO ALPHA」という名前が始めて付けられることになった。
「ALPHA」はギリシア文字の最初の文字である。英語のアルファベットならAである。この名前には、はじめの一歩、すなわち我々が仲間としてまとまり何かを始める初心、そういった意味が込められていた。
そしてこの本は第0号、つまりは今後へ続く準備号として発刊されたのである。
しかし今後へ続くことはなかった。高校への進学がそれを阻んだのであった。
「ALPHA」に込められた気持ちは忘れられてしまったのであろうか?
いや、そんなことは決してなかった。ただ、本を作るということが簡単には出来なかったという物理的な理由に過ぎなかったのである。
そうしていつしか10年以上の月日が流れていった。
我々もそれぞれ社会人となっていた。そんな折、我々の前にインターネットという新しいメディアが登場してきたのである。
お互い忙しくとも、E-mailで連絡が簡単に且つ迅速に取れる。しかもWWWではかつて中断を余儀なくされた同人誌と同じことがこれまでよりも美しく表現でき、しかも見る人を特定することがない。
これしかない。そう思う我々の気持ちは、皆同じであった。
そして再び「STUDIO ALPHA」の活動が、今こうして「Net ALPHA」として新たな道を歩み始めることになったのである。
文責-Kenichi Murata(STUDIO ALPHA)