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黒澤明関連ニュース

黒澤明研究会
黒澤明研究会につきまして詳しい御紹介文を会の鈴木様より頂きましたのでここに掲載致します。
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黒澤明研究会(略称・黒研)
■黒澤明研究会は1972年(昭和47年)に生まれ、今年でちょうど30周年を迎えます。『暴走機関車』『どら平太』『トラ!トラ!トラ!』等が相次いで流れた後、『どですかでん』公開後『デルス・ウザーラ』の企画が持ち上がった頃です。黒澤作品を観たいというファンの思いは当時の「黒澤明フェスティバル」(新宿京王)時に高まり、作品上映を機に当研究会が始まりました。当初は中学生をも含めて約100人くらいの会員数でした。
会員はふつうの映画ファン、とりわけ黒澤明監督の映画が大好き。という仲間の集まりです。
創立の初期から黒澤組のスタッフ、キャストをお迎えしてお話を聞く場を作りましたが、それらは会の大きな資料となっています。自慢するわけではありませんが、ゲストの方々(一部)を挙げさせていただきますと。
 志村喬、千秋実、香川京子、藤原釜足、宮口精二、土屋嘉男、
 入江たか子、油井昌由樹、加藤武、熊井啓、中井朝一、
 小国英雄、佐藤勝、野上照代、矢野口文雄、堀川弘通、
 谷口千吉、野村芳太郎、村木与四郎、斎藤孝雄、本多猪四郎、
 淀川長治、上田正治、村木忍、渡会伸、浜村幸一、丸林久信
 (敬称略・順不同)
他、ゲストの方々のお話は『黒澤明・夢のあしあと』(共同通信社発行)に反映されています。残念ながら、会として黒澤明監督からまとまったお話を伺うことはありませんでした。
また、初期の頃は上映会をフイルムセンターでやることもありました。(そういうことができた時代でした)『一番美しく』のときなどは、主演の矢口陽子さん(監督夫人)もご招待しご覧いただきました。
その後の活動は、前述のゲスト陣をお迎えしての座談会や会独自の黒澤研究を進めてきました。『黒澤明・夢のあしあと』はその反映となりました。〈鈴木・記〉
■黒澤明研究会の現在(『黒澤明・夢のあしあと』前後)
1998年9月6日の黒澤明監督の逝去を機に、黒研としても、それまでの活動成果を、もう一度整理し、黒澤明監督の偉業を風化させないようにすることが必要だろうとのことで、黒澤プロダクション、共同通信社のバックアップもいただき一周忌を目標に、在京会員を中心に出版準備を重ね、1999年12月、会としては初の公的出版物としての『黒澤明・夢のあしあと』を発刊することができました。
現在、会員数は北海道から九州まで約40名。実証研究をベースにした地道な研究活動を進めています。
定例的な活動としては、在京会員(約15名)を中心にした例会(年4回程度)、会員相互の情報交換誌「黒研通信」の発行(年4回程度)を軸として、過去に実施した座談会(例・加藤武さん)を記録した「黒澤明研究会誌」の発行。時宜に応じたテーマ(例・「雨あがる」「海は見ていた」等)での討論や、撮影現場の見学、黒澤組スタッフとの接触による個別取材や座談会等も開いている。(最近では、黒澤和子さん、野上照代さん、村木与四郎さん、上田正治さん等)
すでに黒澤明監督自身の手による新作はあり得ない新しい時代に入りました。会員の年齢も高くなってきたこともあり、会の活動の性格も変化しつつあります。終始一貫、安易な評論家的活動は避け、あくまでも実証研究を大切にしながら、黒澤ワールドの正しい姿を後世に伝えることに、いささかでも寄与できればと考えています。〈堀・記〉
※当会ではホームページは開設しておりません。 2002.2.9
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以上です。
なお、上記黒澤明研究会につきまして当「黒澤明の世界」WEBサイトへお問い合せいただきましてもお答え致しかねますのでご了承ください。

「黒澤明映画音楽完全版」発売
黒澤監督の『七人の侍』以降の音源を全て収録しCD化したサウンドトラック全集が東宝ミュージックよりインターネット限定で発売中。
現在発売中のものは「黒澤明 映画音楽 完全盤:上巻」(特典CD付き、12,000円、収録作品は『七人の侍』『生きる』『生きものの記録』『どん底』『蜘蛛巣城』『隠し砦の三悪人』『悪い奴ほどよく眠る』)と「黒澤明 映画音楽 完全盤:中巻」(特典CD2枚付き、12,000円、収録作品は『用心棒』『椿三十郎』『天国と地獄』『赤ひげ』)。また、今後の発売予定として「黒澤明 映画音楽 完全盤:下巻」(特典CD2枚付き、12,000円、収録作品は『どですかでん』『デルス・ウザーラ』『影武者』『乱』『夢』『八月の狂詩曲』『まあだだよ』)がある。なお、特典CD以外は全て単品販売有り(各2,500円)。

『海は見ていた』詳報
黒澤監督の遺稿の映画化となる『海は見ていた』の撮影風景が公開された。石原慎太郎都知事の提言で設置された、映画撮影の相談窓口「東京ロケーションボックス」を利用し、調布市の神代植物公園の駐車場に、1億円を投じて5000平方メートルの敷地に、黒澤監督の残した絵コンテを基にして主要舞台となる江戸時代の深川が、21世紀の東京に再現された。
主演の清水美砂(30)、遠野凪子(21)らが働く「葦(あし)の屋」を中心とした、岡(おか)場所と呼ばれる私娼(しょう)地の街並み。黒澤映画ではおなじみだが、セットで使用する材木はすべて一度焼いてから磨き、さらに汚しを入れるなど細部までこだわった造りで、江戸下町の情緒を十分に漂わせている。
メガホンをとる熊井啓監督も「ある意味で主役だから、時代考証を徹底的にやり、リアルに組み立てなければいけなかった。黒澤先生の絵はとても参考になったし、イメージも残されている」と納得の完成度となった。しかし、クライマックスとなる嵐のシーンではこれらの建物は倒壊する設定のため、このほど行われた撮影では大量の放水により見事に破壊された。


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