Gonzui Graphic Japan (G.G.J)     −ごんずい写真館 −
伊豆で見られるユニークな魚−2−

伊豆には本当に多くのユニークな魚がいます。そんな魚を集めてみました。


カミソリウオ とても不思議なペアリング

 
   カミソリウオ     学名:Solenostomus
                                               cyanopterus
 
  房総半島以南、インド・西太平洋域

   完全なる海草に擬態するカミソリウオ。カミソリの様に
   細長く、ペアでいる事が多いです。一見するとホント、
   海草にしか見えないのですが、良ぉ〜く見ると目が!
   非常にカラーのバリエーションが多彩で、単に1種の
   魚ではなく、ダイバーを楽しませてくれるんです。
 
  撮影地:大瀬崎・先端  水深8m
 
 

   こちらの個体は茶色の海草に擬態中です。ペアでいても
   雌雄は一目瞭然。オスが小さい方でメスが大きい方です。
   非常に不思議な事に殆どの場合、同じ色のペアなんです。
   ペアになってから、徐々に時間をかけてその環境に擬態
   していくのでしょうか? まあ、片方がその場に合わない
   バレバレの擬態なんて敵から身を守る上では無意味と
   考えれば、当然ペアは同色でなけりゃならんのでしょう。
 
   撮影地:大瀬崎・先端  水深10m
 
 
 
 

    ところがどっこい、随分前に撮った左の写真は
    ちょっと珍しい異色のペア。大きいメスは黒で、
    小さいオスは茶色です。この後、彼らは一体
    どうなるのでしょう? どちらかが変色するのか、
    共に違う色になるのか、或いは互いにそのまま
    なのか・・・ 非常に興味がありますねぇ〜。

    撮影地:大瀬崎・湾内  水深18m

 



タツノオトシゴ  <あまりにも有名すぎる珍魚>

 
   ヨウジウオ科     学名: Hippocampus
                                                coronatus

   北海道南部以南の日本各地、朝鮮半島南部

    食卓に上る訳でもなく、その容姿・風貌から有名
    すぎるタツノオトシゴ。もちろんダイバーにも人気。
    海の中では全く気付きませんが、意外とどう猛と
    いう友達(ペットで飼っていた)の話を聞いた事が
    あります。オスが稚魚を出産するのも有名。

    撮影地:大瀬崎・門下  水深18m
 



 イバラダツ  <ちょっとトゲトゲ・・・>

 
   ヨウジウオ科     学名: Hippocampus histrix

   伊豆半島、和歌山県

    タツノオトシゴの仲間。 やや稀種らしいけども、
  伊豆では結構見かけます。違いは体中にトゲ
    トゲの突起がある点です。色彩も黄色っぽい
    固体が主流で、タツノオトシゴの様な際立つ
    色彩変化はしないみたいです。外見ではタツノ
  オトシゴは『ぶにゅぶにゅ』という感じに対して
  イバラダツは『ガチガチ』というイメージ。

    撮影地:大瀬崎・門下  水深28m
 

 
  お顔のクローズ・アップはこんな感じ。ちょっとモノ悲しい
  雰囲気もしますネ。

  
    撮影地:大瀬崎・門下  水深28m