Gonzui Graphic Japan (G.G.J)     −ごんずい写真館 −
紀州で見たその他の生物たち−1−

紀州・串本で見たおさかな以外の写真です。串本では伊豆で見られる
生物と南国で見られる生物が混在する生き物の宝庫なのです。


 イソコンペイトウガニ   <カムフラージュの名人芸>

   クモガニ科     学名: Holiophrys oatesii
 
   相模湾以南、九州・インド洋

   イソコンペイトウガニは擬態の名人。トサカ類に住んで
   いてポリプを体に付けて隠れるという業で身を守ります。
   小さなカニで普通は2cmくらい。中には大きな個体も
   いて、串本では3cm以上もある巨大なヤツもいます。
 

    撮影地:串本・1の根  水深13m
 

 
 



 ウミウシカクレエビ   <ド根性のカクレエビ>

   テナガエビ科     学名: Periclimenes imperator

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   厳しい海の世界では根性なしでは生きていけません。
   このウミウシカクレエビは激しく泳ぐミカドウミウシ
   住んでいたものです(写真で突起に見えるのはミカド
   ウミウシのエラ)。あんな激しく泳ぐのによくぞ振るい
   落とされないのに感心。
 
    撮影地:串本・吉右衛門出し  水深16m
 
 



 ホシダカラガイ   <外套膜の下は海の宝物>

   タカラガイ科     学名: Cypraea tigris
 
   紀伊半島以南

   タカラガイの仲間はシェル・マニアにも人気です。
   普段はこの写真の様に外套膜(がいとうまく)を
   出して貝殻の表面を一面覆っています。このホシ
   ダカラの特長はヤマブキ色の1本の筋が貝殻に
   ついている事。大きさは10cm近くもあります。
 
    撮影地:串本・イスズミ礁  水深10m
 
 



 オニヒトデ   <キケン!猛毒ヒトデ>

   オニヒトデ科     学名: Acanthaster planci
 
   紀伊半島以南、インド洋、西太平洋

   サンゴを食べるオニヒトデは度々テレビ等でも紹介
   される厄介モノ。しかも体を半分に切っても再生して
   しまうという凄まじい生命力なのです。刺々しい針に
   猛毒があり、刺されるととんでもない事になります。
   南方系のヒトデですが、オニヒトデがいるって事は
   串本はやはり南の海なんですネ。
 
    撮影地:串本・浅地  水深15m
 


  サンゴを守る為にオニヒトデを駆除する活動というのは
   一般には賛同されていますが、オニヒトデの出現で弱い
  サンゴが死に、より強い種のサンゴを生む土壌という
   説もあり、非常に難しい問題でもあります。但しそんな
   奇麗ごとではすまされないのがサンゴを観光資源として
   いる現実なのです。
   この写真は未だ10cmくらいの小さな個体。小さいので
   思わず気づかずに触れてしまいそうになりました・・・
 
    撮影地:串本・島廻り  水深16m



 ウスアカイソギンチャク   <美しき海の華よ・・・>

   ウスアカイソギンチャク科     学名: Nemanthus nitidus
 
   本州中部〜九州

   イソギンチャクは植物ではなくれっきとした動物の
   仲間である事はダイバーの常識ですが、こうやって
   触手を伸ばしているとホント、華ですネ。クローズ
   アップで見ると本当に奇麗です。
 
    撮影地:串本・浅地  水深15m
 
 
 



 セミエビ   <実はイセエビより美味?>  2009/6の生物

   セミエビ科     学名: Scyllarides squamosus
 
   房総半島以南

   写真では大きさが判りませんが、実際には20cm
   以上ある大型のエビです。体の形から蝉(せみ)と
   呼ばれています。非常に美味しいと言われている
   エビ。お味はイセエビ以上だとか。
 
    撮影地:串本・コーラルガーデン  水深15m
 
 
 
 



 ホラガイ   <ヒトデ、食う・食う・食う>

   フジツガイ科     学名: Charonia tritonis
 
   紀伊半島、八丈島以南

   世間一般に良く知られているホラガイ。 大きなモノは
   20cm以上にもなります。南の海ではオニヒトデという
   猛毒を持ったヒトデが、奇麗なサンゴを食べるという
   話題がしばしば流れますが、この貝はオニヒトデを
   食べる事でも有名です。
 
    撮影地:串本・コーラルガーデン  水深13m
 
 
 
 
 
 

    これで結構、食欲は旺盛なのですよ。
    写真を撮影した時はオニヒトデ以外の
    ヒトデに噛り付いていました。ちょっと
    失礼して、ホラガイをひっくり返してから
    撮影させて頂きました。
 
    撮影地:串本・コーラルガーデン  水深13m