バッテリーの負担を少しでも軽くするために、ヘッドライトのオンオフスイッチをつけたのですが、別の用件のため広帯域受信機IC−R2でイングニッションノイズのチェックを行っている時に予想外の事実が判明しました。
スイッチによってライトをオフにすると、レギュレータが異常発振しているようなのです。
AMラジオを使って、簡単にチェックすることができます。
周波数は500KHzあたりから1.5MHzくらいの広い範囲に渡たって出ています。。もし、同じようにライトスイッチをつけている方がいらっしゃいましたら、AMラジオをハーネスのそばに持っていってみてください。「ギュワー・・・・!」という連続したノイズが出ているのが確認できると思います。ライトを点灯すると、発振は止まります。オシロスコープで電源ラインを観測してみました。
測定モードは、ACカップリング、5mS/DIV、0.2V/DIVです。
細いひげのようなパルスが2mSおきにあるのがわかります。
これがラジオで受信されているようです。
もともと、レギュレータのサイリスタのスイッチングノイズはあるのですが、
ヘッドライトを切るとその数が非常に多くなり、規則的になるのです。シェルパのお話ではありませんが、モンキーRTはヘッドライトをスイッチで切ると、ヘッドライトの代わりにその分の電力が抵抗で熱として消費されるようになっています。
一度、抵抗をつなぎ忘れて走ったことがあったのですが、ヘッドライトを切った状態でエンジンがある回転数を超えると、レギュレータの能力を超えてしまって、常に高い電圧がCDIに加わってしまい、CDIの保護回路が働いて点火を止めてしまいました。
つまり、モンキーのレギュレータはつねにある程度の負荷がかかっていなければ正しく
働かないように作られているようです。
シェルパのレギュレーターも、ヘッドライト常時点灯を前提とした設計がされたレギュレーターなのだと思います。予定されていた負荷がなくなると異常発振してしまうようです。
ただ、この状態が続くことでレギュレータが壊れるかどうかは私にはわかりません。パルスの電圧もPP値で1.5Vくらいですし、パルスがバイクの電装部品に影響を与えることはほとんどないとは思います。むしろ心配なのはエンジンをぶん回したときに規定の電圧が保たれるのかどうか、レギュレータの発熱が許容範囲内なのかどうかです。
とりあえず、ライトを切るのはセルモーターを回すときのみにして、走行中はヘッドライトは常時オンが良さそうです。
スイッチのおかげで、エンジン始動時にはセルモーターがずいぶんと楽そうに回るようになりました。
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この記述は誤解を生みますね。エンジン始動時にはもともとリレーでヘッドライトなどへの給電はカットされています。もし楽に回っているとしたら、セルを回す直前までのバッテリー消費が無くなったためでしょう。