先日、６００キロほどツーリングで走ってきたのですが、走れば走るほどバッテリーが弱ってきて、始動の時のセルモータの回り方がどんどん弱々しくなってきました。普通は走ればジェネレータとレギュレータがバッテリーを充電するので、バッテリーの健康状態はよくなっていくものですよね。シェルパの場合、これがどんどん弱っていってしまうんだなー、ほんとに困ったもんです。
おそらく、ジェネレータとレギュレータが貧弱なんでしょうね。まさか常時ライトオン以前の仕様のジェネレータとレギュレータを使っているわけではないでしょうが・・・・ セルモータは別として、一番電力を消費しているのはヘッドライトであることは間違いありません。５A近い電流を必要とするので、うっかり2時間もエンジンを回さずにヘッドライトをつけっ放しにしたら間違いなくバッテリーは上がってしまいます。（キーをPポジションにしてパーキングライトつけっぱなしは良くやってしまいます。わたしも何度かやりました。）始動のときにヘッドライトをオフにすることができれば、あの苦しそうなセルモータの回転音を聞かなくてすむようになりそうです。
まず考えるのは、ヘッドライトのＯＮ／ＯＦＦスイッチの取り付けです。難しいことは考えずに、ヘッドライトバルブに刺さってるコネクターの３本ある電線のなかで、ハイビームのフィラメントとロービームのフィラメントの両方に繋がっているヤツを途中で切断し、そこにスイッチを入れることにします。普通だとこの電線はそのままアースに落ちています。スイッチの間にチョッパ回路でも入れてＰＷＭでヘッドライトの明るさをコントロールできるようにしようかとも思ったのですが、既製品でスマートなヤツがあるので何も自作の不細工なヤツをつけることもあるまいと思いとどまりました。シンプルにスイッチのみでいくことにします。
スイッチとスイッチ取り付け金具は、エーモンというブランドのものです。 スイッチは秋葉原の部品屋でさがせば同じモノがもっと安く手に入ると思います。わたしはめんどくさかったのでオートテックで購入しました。スイッチを金具に取り付け、金具をハンドルにタイラップ（太いヤツ）×２で固定します。スイッチにはゴムのキャップがついていて防水されています。配線は最初はんだづけしようかと思いましたが、スイッチを交換したくなったときのために端子をつけました。
この電線の反対側にはスイッチがつながっています。
バルブに刺さっているカプラ−の黒/黄のワイヤーを切って、端子をつけます。ここに、スイッチを割り込ませれば完成です。
ついでに明るいバルブ（スイッチ買いにいったときに安売りしていた）に交換してみます。ほんとに１３５Ｗ／１２５Ｗ相当のあかるさなのでしょうか？「クラスの明るさ」ってことばでなんか騙されているような気がするんだけど・・・・・
スイッチでライトを切ると、ハイビームインジケータが点灯します。ライトを付けると、ハイビームインジケータはハイビームの時だけ点灯します。エンジン始動の時に、ヘッドライトを切ると、セルモータが俄然元気に回るようになります。アイドリングしているときもヘッドライトは切っておいたほうがバッテリーには良いかとおもいます。でも、あんまり頻繁にヘッドライトのオンオフを繰り返したら、バルブの寿命が短くなりそう・・・
ドラッグスターには「ジワッとリレー」なるものを付けています。これはギアをニュートラルにいれると、だんだんとライトの光量が落ち、ギアをニュートラル以外にいれると、即座に（なおかつソフトに）フル点灯状態になるものです。すごく気に入っていたのですが、メーカーさんで製造終了したそうです。なんでも全然売れなかったからだとか。なんで売れないの？
さらにダメ押しで、乗らないときに車庫のＡＣコンセントを使って微弱電流でバッテリーを穏やかに充電しつづけることにします。あんまりおおげさな充電器だと めんどくさい＆お金がかかる ので、秋月電子通商などで売っている汎用のＡＣアダプターにダイオードと電流制限用の抵抗を直列にいれたものを使います。充電電流は１００mAも流せばよいでしょう。これで２日ほどほおって置けばバッテリーはビンビンです。
写真は、１２ボルト、１アンペアの非安定化電源です。（銘板をみると、パチンコトレーナーの充電用だったらしい）無負荷時の電圧は１７ボルト以上あります。負荷を接続して電流をながすと、電圧が下がってきます。赤い矢印のところに、逆流防止用ダイオード（整流用のシリコンダイオードなら何でも可）と抵抗（１８Ω１Ｗ程度）がアダプターのプラス側に直列に入っています。シェルパで使ってみて充電電流を測定してみたら２００ｍＡでした。一日つないでおけばフル充電になりますね。ドラッグスターで一年前から使っていますが、バッテリーの調子はいつも大変良好です。
