6/25 ミスタードーナッツのシュトックハウゼン



菊地 成孔(CDJ,key,harmonica,bs)
大友 良英(tt,handmade-g,CDJ)
内橋 和久(g)
水谷 浩章(b)


ミスタードーナッツのシュトックハウゼンとはずいぶんと長い名前だなぁ、ってのはさておき。
まずびっくりしたのは菊地氏がほとんどサックスを演奏しなかったってことです。新宿ピットインのチラシには、
「菊地成孔 SAX」
と紹介されているのにぃ。菊地氏のサックスには相当期待していたのでちょっと肩透かしを食らった気分です。 さらに肩透かしって感じがしたのは菊池氏お得意のMCが聞けなかったってことです。


しかも最初のうちは、菊地さんと大友さんのCDJ対ターンテーブルって感じで、正直言ってこの前半の最初のほうの演奏は私にとってあまり興味の持てるものではなかったです。内橋さんはバックに徹しているって感じだったし。
面白くなってきたのは前半の中盤に近くなってからです。割とちゃんとした曲を演奏しはじめてからなかなか面白くなってきました。童謡っぽい曲を菊地・内橋・水谷で演奏し、それに大友さんが絡んだところは私が今日の演奏で最も気に入った部分です。



そうそう、菊地さんのキーボードやハーモニカ、それからほんの少しだけ演奏したサックス、すばらしかったです。
あと、強烈に印象に残っているのはアンコールです。菊地さんがリッキーリージョーンズの曲をCDJで、てきとーにいじくっていて、他のメンバーはただ座ってそれを眺めているだけ。大友さんなんてピアノの椅子に座りわざわざ譜面まで置くから、
「おぉ、大友さんがピアノ弾くのか!こりゃ貴重なものが聴ける!」 と注目したのに何もしないじゃないの!
最後の最後、終了直前にだけ全員がそれぞれの楽器を「ジャーン」と鳴らしておしまい!
なんだかわからないけどとても可笑しかったという意味で、このアンコールは菊地さんのMCに通じるものがありましたね。あぁ可笑しかった!




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