観戦記 == FORMULA-NIPPON #01 鈴鹿 ==


1998/04/18

予選

予選は序盤〜中盤まで雨が降っていました。

その序盤から中盤、最も印象的だったのは道上です。 1コーナーからS字にかけてとても速かった。 ただし雨があがり路面状況が好転するにつれ彼の順位は落ち結局9位 (だったっけな?)に終わってしまいました。残念。

# JACCSカラーだから目を引いたっていうのもあるかも。(^^;;


正美は熱くなると止まらないという悪い癖が出てしまいました。 予選終了直前、最後のタイムアタックに入った彼の前に1台のTMS (マッチか高橋かはわかりません) に2コーナーで遭遇。 さくっと抜きたかったところですが、うまくいかず、 でもアタックをあきらめきれなかった正美は強引に抜こうとしてS字でコースアウト! (*註1)

SSが控えていることを考えればあそこで無理する必要はなかったと思います。 というか、2コーナーからS字の入り口まで引っかかった時点で、 タイムアップは難しいという判断をしてほしかったな。 まあ、でもあのアグレッシブなところが正美らしいとも言えますが。

明日無事走れればいいんですけどねぇ。かなりのダメージみたいなので心配です。


Special Stage

SSに入ると一時的にやんでいた雨がまたしても落ちてきました。

そんななか好タイムを出したのはファーマンです。 彼は予選の時よりも悪化していた路面状況などものともせず、 寿一の出した予選トップタイムをはるかに上回るタイムを出してきました。 印象的だったのは1周めから気合が入っていたこと。 1周めからいいタイムを出してくるのって凄く難しいと思うのだけれど、 おそらく彼は 路面コンディションがどんどん悪くなることを見越していたのでしょうね。 で、最初からベストタイムを出すつもりで走った、と。それがよかった。

最初のアタッカーがポールになったのって初めてだよね? (*註2)


今日一番謎だったのは影山兄のアタック。 全然速く見えないんですよ。 少なくとも2コーナースタンドで見える範囲では。 なのに第一計測区間のタイムとか凄くよくて、 雨脚が強まらなければ おそらくファーマンのタイムに迫っていたに違いなかったくらいなのです。

横にいた友人と「全然速く見えないのにタイムはいいね」と首をかしげてました。


最後の寿一はかわいそうだった。 SSが始まってからずっと降っていた雨は 影山兄の最終周回のときに西コースから酷くなり、 寿一のときはそれがコース全体に広がっていたのです。 結局彼はアタックできずじまい。

だってね、2コーナースタンドから 普段ならダンロップコーナーが見えるじゃないですか。 それがかすんではっきりと見えないくらいだったのです。


where?

鈴木利男が出てなかった。金の問題かなぁ。 テストで好調が伝えられていただけに残念。 追い上げ型の彼が好調だと レースが最後までわからなくなるから楽しみだったんだけどな。

立川も出てなかったけど、こちらはじゅうぶん予想できてました(苦笑)。 とはいえ、このままずっと出れなくて、 道上みたいに 一時的にフォーミュラから縁が遠くなってしまうようなことがないことを祈ってます。


1998/04/19

決勝

まずは影山兄ィ、初優勝おめでと。 優勝後、コースアウトしたチームメイトの琢弥を拾いつつ 正美と並んで走っていたのは実に好ましい風景でしたです。

# そういえば兄ィって、予選日には正美を拾ってたな。
# 影山タクシー、この不景気の中繁盛してるねェ。って違うか。(^^;;


しかし、何と言っても今日は寿一につきます。 スタートでエンジンストールして最後方に落ちた後の 怒涛の追い上げはホントに凄かった。 シケイン、130R、スプーン、ヘアピン、とにかくどこでも抜きにかかる。 極端に差がある相手ならともかく、 入賞圏内に入ってもその勢いは全然衰えないのだから驚き。 まさに昨年後半の富士のレースにおけるデラロサを彷彿させる追い上げでありました。

# でも結局最後にミスってレース終わるところはデラロサというよりは
# トラか (^^;

トラがいなくなったので鈴鹿のレースは一列縦隊のつまらないものになっ ちゃうかなと心配してたけど、寿一がいる限りは大丈夫そうです。

でもまだ彼を完全に認めることができないのですけどね。 山西に比べていまいちインパクト薄かったF3のイメージをまだ引きずっているんで。

とはいえ次の美祢も期待しちゃいます。 いやぁ、テストで彼が好調だったのは知ってたけどここまですごいとはなぁ。


寿一のパフォーマンスとは別の意味で凄かったのはフォンタナ
チームルマン伝統のブロック芸
を見せてくれました(いつから伝統になったんだ?)。 ドライでのセッティングが決まってないらしく、 すごく遅かったのですが、ブロックは凄かった。 もうシケインの立ち上がりから絶対にインをあけないんです。 メインストレートからインベタで走る徹底ぶりには思わず笑ってしまいました。

そのフォンタナ正美のバトルは凄かった。 何が凄いって
130Rでタイヤぶつけ合っている
んだもん。 やっぱり奴らは正気じゃありません。 ま、今のえふぽんであんなことできるのはフォンタナと正美だけでしょう。 二人が競っているときは他のドライバーは離れていたほうが無難でしょうね。 だって95年の最終戦 (*註3) みたいになったら馬鹿らしいもん。(^^;;


コロネルは予選は不調だったものの、決勝ではちゃんと順位をあげ、 中盤、金石・琢弥・野田・コロネル、と一列縦隊を作ってました。 しか〜し、彼らしくないことに1コーナーで 無理矢理外から野田を抜こうとして飛び出しちゃいました。ありゃありゃ。 あれは冷静な判断をできなかったくらい疲労していたということなんでしょうか。 それとも結構熱くなるタイプなのかなぁ。

ってなわけで、開幕戦はとても面白かったぞ! 第二戦美祢はパスしようと思ってたけど、行きたくなってきたなァ。


脚注

(*註1)
えふぽん決勝日に配られているFN Newsというフリーペーパーでは ダンロップコーナーと書いてありましたが、 正美がスピンしたのは間違いなくS字です。
(*註2)
初めてです
(*註3)
130Rで正美は彼をオーバーテイクしようとした服部 (尚貴ですよ、もちろん!(笑)) と接触。後続のトラや金石など合計5台が一瞬にして消えた。
# あと一台誰でしたっけ?忘れちゃった(苦笑)。 誰か教えてください

原文作成:98/04/18,19 加筆訂正・脚注:97/04/29

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