風のささやき

ひっかき傷

電車で通り過ぎた風景だ
畑に手を入れる人のいた

大地へのひっかき傷のような
ささやかな人の暮らし
鍬や鍬で耕したとて
大地にわずかに根を張った
野菜を今日の夕餉に添えて

そのひっかき傷もやがては
時のかさぶたに癒されて
そこにはまた
何もなかったような大地

ひっかき傷のように
爪後を残そうとする
人の努力は儚くて弱くて
だから頑張れと応援したくなる

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