風のささやき

夢もまた

目覚ましのけたたましさに
また夢から呼び戻され
眠りとの狭間に戸惑う

体に残る夢の余韻に
心は麻痺したままで
起き出す気持ちは奮わない

あなたと森にいたのか
青い海に鴎を見たのか
捕らわれの身であれば
目覚めは救いだった

生きられなかった
生を夢にたらし
諦めてきた僕にさわる

誰も入れない夢にも
人に抱かれた胸の温もりが
そっと添えられればいい

今日の夢は
明日に結ばれるだろうか
こまぎれに紡がれる
物語のように

夢もまた
日々のひとしずく
眠りさえも束ねながら
この生を丁寧にめぐりたい

夢さえも大切に生きてゆきたいと。Last Updated 2026/02

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