風のささやき

風吹いてあなたの所へ飛ばしてよ時間も距離もなきものにして

強い風が吹いてきました
この体をタンポポの綿毛のように
空に連れ去ってくれと思いました

地上にしばられたこの体
鳥のようにひとっ飛びで
距離を縮める術もなく
ましてや時間をさかのぼる術も持ちません

不可能だと分かっていながらも
時々、昔に戻ってやり直したい時もあります

そうして今でも胸に湧く懐かしい人のもとまで
僕の体が吹き飛んでいければいいのにと思います

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