風のささやき

勇気もて指に触れれば頬の紅は恥じらい戸惑い夕映えなのか

わずかばかりの勇気を出して
その人の指先に触れ
横顔をのぞき込むと
頬が少し赤らんで見えました

願わくはそれが
うれしい恥じらいであって
戸惑いではないようにと願いました

もしかすると
空を鮮やかに染める夕映えが
頬に紅を差しているだけなのかもと
勘違いを咎める自分もいました

頬を染めたその人の横顔に見ほれながら。#2012 秋に

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