風のささやき

霧雨や灯蛾乱舞の重さかな

温泉宿の電灯に
沢山の虫やら蛾が集まっていました

静かな暗闇の中で
その周りだけが生命の匂いで一杯です

変わりやすい高原の天気です
いつの間にか霧雨になり
温泉を出たばかりの火照った肌には
心地よく感じられました

電灯に舞う蛾や虫は
気が触れたかのようにその舞いを続け

けれどその雨に濡れる翅は
体の重しのように
その動きがどこか鈍く見えていました

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