クレスト・サインと
腸骨・側頭骨との関係
神経伝導路に関する解説
Marc Pick D.C.のセミナーノートより
翻訳・編集:前田滋
2026.8.2
<<三叉神経>>
1.下顎枝:前後の枝に分岐する前に、乳突蜂巣とともに、硬膜と骨膜にも線維を分布している。
2.三叉神経下顎枝から発する知覚神経は、胸最長筋による牽引に関連する頭最長筋の牽引によって活性化される。
その一方で、僧帽筋はC3支配の広背筋の牽引によって活性化されるが、これは胸鎖乳突筋を活性化して乳様突起上に二次的な筋骨格性の牽引を誘発する。
*頭最長筋:胸最長筋によって生じた緊張を中和する
*僧帽筋:知覚神経:C3-C4、運動神経:副神経
3.頭最長筋と胸鎖乳突筋による牽引は、前庭メカニズムにストレスを誘発する。
*胸鎖乳突筋:知覚神経:C2-C3、運動神経:副神経
4.前庭メカニズムはアトラスと頭部の配置変動を引き起こし、重力に対応するための側頭筋の変化を誘発する。
*側頭筋:三叉神経下顎枝
前部線維は姿勢維持のために常に緊張している。
5.以上が、緊張を生み出している基本筋群の関係で、またこの重要な筋骨格系における生体力学上のサブラクセイションに関する側頭骨の関連性である。
<<脊柱起立筋の緊張(クレスト・サイン)を引き起こす下行伝達路>>
側頭骨からの下行伝達路
大脳皮質第4野:随意運動の司令塔となる一次運動野。
↓ 運動命令を発出する。
大脳皮質第6野(運動前野):前頭葉にある。
↓ 主として運動前野と補足運動野という体の動きの準備や
↓ 計画を担う高次運動野から構成される。
↓
前庭小脳路によって伝達される迷路からのインパルス
山頂:小脳の正中部にある小脳虫部前葉の頂点。
中心傍小葉、古小脳
↓大脳の内側面にある脳回。中心溝の周辺の、帯状溝の縁溝と
↓中心傍溝とで囲まれた領域。
↓体性感覚や運動出力に関連する情報処理を行なう。
↓
介在核(球状核&栓状核):小脳中心部にある。
↓小脳皮質からの情報を受け、赤核などを経由して
↓体幹や四肢の協調運動、筋緊張の調節を助ける。
↓
室頂核:小脳中心付近にある深部小脳核の一つ。
↓体幹のバランス維持、体の姿勢や筋肉の緊張の調整、
↓眼球運動をコントロールする。
↓
片葉小節葉:小脳の下部に位置する。
↓平衡感覚や眼球運動の調節を担う
↓古い系統の脳部位。
↓
小脳結合腕(上小脳脚):小脳と中脳をつなぐ神経線維の束。
↓主に小脳から大脳や赤核へ信号を伝える。
↓
小脳鉤状束(ラッセル鉤状束)
↓小脳室頂核から出る遠心性線維の一部によって
↓形成されるフック状の神経線維束。
↓大部分は反対側の前庭神経核や、橋・延髄の網様体で終わる。
↓
外側前庭神経核(ダイテルス核)
↓脳幹の延髄・橋の領域に位置する神経核。
↓体の傾きや平衡感覚を感知し、外側前庭脊髄路を介して
↓脊髄の運動ニューロンへ信号を送る。
↓
前庭神経外側核:橋と延髄の境目の近く、第4脳室の横にある。
↓平衡感覚の調節、姿勢の維持、および体のバランスをとる。
↓この核によって伝達されるインパルスは
↓伸展筋の緊張を強く促す
↓ (Carpenter; Humananatomy; p342, 424-5)
↓
前庭脊髄路
↓脊髄灰白質の脊髄前角腹側にある
↓中間灰白質(レクセド層)のVIII層に終わり、
↓介在線維によってIX層の運動線維に繋がる
↓
↓屈筋反応を抑制する神経インパルス→僧帽筋へ
↓
↓伸筋の緊張を強める神経インパルス
脊柱起立筋の緊張
<<脊柱起立筋からのインパルスを伝達する上行神経路>>
大脳皮質第4野:随意運動の司令塔となる一次運動野。
↑ 運動命令を発出する。
大脳皮質第6野(運動前野):前頭葉にある。
↑主として運動前野と補足運動野という体の動きの準備や
↑計画を担う高次運動野から構成される。
↑
視床の外側腹側核(VLN):
↑小脳や大脳基底核からの信号を
↑大脳皮質の運動野へ中継する運動ネットワーク
↑中継点。随意運動の調節、運動の滑らかさや
↑タイミングの調整、運動学習に関与する。
↑
視床の後外側腹側核(VPL)
↑知覚情報を大脳皮質へ伝える中継点。
↑体性感覚の伝達、感覚の統合、大脳皮質へ信号を送る。
↑
薄束核:延髄後部にある神経核(ゴル核)
↑下半身からの深部感覚や識別性触圧覚を中継する。
↑
後脊髄小脳路(背側脊髄小脳路):
↑筋紡錘、ゴルジ腱器官、および関節受容器からの
↑無意識的な固有感覚を小脳へ伝える上行性知覚路である。
↑筋および関節の運動、また腱における張力に関する情報は、
↑小脳によって処理され、筋運動の協調、姿勢および歩行の維持に
↑関与する。この神経路はその走行全体を通して交叉しない。
↑
前脊髄小脳路(腹側脊髄小脳路)
↑体幹および四肢からの固有感覚情報を小脳へ伝達する。
↑この神経路は、まず脊髄において前白交連(腹側白交連)の
↑一部として対側へ交叉し、その後さらに再交叉して小脳に至る。
↑伝達速度:3~110m/sec
↑
前後の脊髄小脳路
↑
筋紡錘:脊髄の単独ニューロン反射を通して伸筋を
活性化し、監視する(錘内筋線維)
1a、1b求心線維
SOT(仙骨後頭骨テクニック)
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