OB仲間の鳥見のたより
(2008年7月〜9月)
同好会のOB仲間からの鳥見の便りを抜粋してまとめたものです。

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百舌
[2008年秋の市街地での渡り]
9/21朝、三宝寺池でエゾビタキ1。真柳
10/1、江古田の森公園(中野区)でキビタキ♀型1。高野
10/3,4、江古田の森公園でモズ♂1(写真)。高野
 (中野ではモズは旅鳥で、5日にはもう居ませんでした)
10/4朝 三宝寺でオオルリ♀1、コサメビタキ1、カケス2、ツミ1など。真柳

蝦夷ひたき
[9/28 高麗山(平塚市)] 上野N
渡り前の夏鳥として、キビタキ♀型3、エゾビタキ3、 コサメビタキ数羽、コシアカツバメ1を観察。 丹沢から照ケ崎に向かうアオバトが数羽ずつの群で通過していきました。
[10/5 再び高麗山] 上野N
先週のポイントでは、ヒタキ類は見られず。 期待したタカの渡りは8:30-10:00の観察で サシバ1羽のみ、他にヒヨドリの30〜50の群、トビ、オオタカ、ノスリ、 アオバト、アマツバメ、イワツバメなど計20種を観察。

[9/25 トキ放鳥:新潟県佐渡] 小高・石川ほか

近辻宏帰さんの長年の夢が現実となり、2008年9月25日に佐渡市新穂で、 秋篠宮殿下ご夫妻らの手で、10羽のトキが野外に放たれました。
放鳥
朱鷺 上は、来賓による放鳥の模様。左上は放鳥直後、飛び去るトキ。左下は放鳥場所の近くに舞い降りたNo.4のトキ。(いずれも大場撮影)
放鳥されたトキには、足輪のほかにペイントでマーキングしてある。
また数羽のトキは背に衛星で位置を特定するALGOSシステムのためのアンテナ付きの装置 を背負っている。

鳥の写真は、トキの放鳥の頁へ、
放鳥の模様は、OB近況の頁へ
また放鳥後のトキの様子はトキ放鳥情報の頁で分かります。

鴻ノ鳥 [8/6〜 佐渡にコウノトリ] 近辻
国仲平野の新穂地区に野生のコウノトリが来ています。 トキの野生化放鳥の祝いに来てくれたのでしょうか。
能登半島に居たものが姿を消した翌日に現れ、放鳥日現在 まだ滞在中です。

アネウズ
[9/21 海老名市] 上野N、大場
市内地の僅か数枚の水の張った休耕田にアメリカウズラシギ、ヒバリシギ、 コチドリ、タシギが見られ、そのほかにシラサギ類3種が居ました。(大場撮影)

ゴマダラ [9/14 アカボシゴマダラ(蝶)] 奥村
アカボシゴマダラの写真を撮りに玉川上水を歩きました。 食草のエノキの若木に産卵中と思われる♀を撮ることができました。 翅を広げた瞬間はデジカメのシャッターのタイムラグでなかなか撮れませんでした。
アカボシゴマダラは台湾、奄美大島などに生息する南国の蝶ですが 温暖化のせいか、玉川上水でも増えてます。 アカボシが増えたせいか、在来のゴマダラチョウ(写真の一番右)は数が少ない。

利根町
[9/7 茨城県利根町] 上野
コキアシシギが来ていると聞き、大場さんと行きましたが既に抜けた後のようで、 シギチはコチドリ・オジロトウネン・ヒバリシギ・タカブシギ・タシギの5種のみ、 あとはシラサギ3種とアオサギ程度でした。

タイの鳥
[8/23-24 タイ Kaeng Krachan] 真柳
出張ついでの鳥見。タイです。
2週間の出張中の休日に、カモンさんたちにケンクラチャンへ連れて行ってもらいました。途中Samut Sakhonの沼で、ジャワアカガシラサギの白い金色、コウヨウジャク2種の濃い金色がまぶしいほど朝日に輝いていました。
雨季は特に果実が豊富で、写真のゴシキドリやヒヨドリ類など様々な鳥が集まります。 葉の中を動く小さな黄色い影は、ヤブサメをもう少し丸くしたような体型の可愛いらしいPiculet インドミツユビコゲラ。でも小さすぎて写真はなし。
2日間で69種の姿を見ることが出来ました。
8月23−24日 (Kaeng Krachan & Samut Sakhon) : カイツブリ、アジアコビトウ、ムラサキサギ、チュウサギ、コサギ、ジャワアカガシラサギ、ゴイサギ、ナンキンオシ、モモグロヒメハヤブサ、セキショクヤケイ、ミヤマハッカン、ドウバネレンカク、セイタカシギ、ツバメチドリ、インドトサカゲリ、ムナグロ、タカブシギ、キジバト、キンバト、チャバラクロバンケンモドキ、バンケン、アジアヤシアマツバメ、インドカンムリアマツバメ、ヤマキヌバネドリ、カワセミ、アオショウビン、インドブッポウソウ、ブッポウソウ、ミミアオゴシキドリ、インドミツユビコゲラ、キエリアオゲラ、タケアオゲラ、コガネゲラ、ガマヒロハシ、ツバメ、イワミセキレイ、キセキレイ、ヒタキサンショウクイ、エボシヒヨドリ、コシジロヒヨドリ、キビタイヒヨドリ、ミミジロヒヨドリ、シロハラカンムリヒヨドリ、カンムリオリーブヒヨドリ、オオヒメコノハドリ、キビタイコノハドリ、ムナフムシクイチメドリ、ヒメクビワガビチョウ、クビワガビチョウ、アオハウチワドリ、マミハウチワドリ、オナガサイホウチョウ、センダイムシクイ、ハイナンヒメアオヒタキ、カワリサンコウチョウ、ムナオビオウギビタキ、ホオアカコバシタイヨウチョウ、キンパラ、キンイロコウヨウジャク、コウヨウジャク、ホオジロムクドリ、インドハッカ、オオハッカ、オウチュウ、ヒメオウチュウ、カンムリオウチュウ、カザリオウチュウ、ハイイロモリツバメ、クロラケットオナガ。
上記以外に弊社工場で:カノコバト、チョウショウバト、シキチョウ、ヒムネハナドリモドキ、セアカスズメ、スズメ。

大嘴鴫
[8/19,23 シベリア大嘴鴫] 大場
東京港野鳥公園に来ていると聞き、8/19に見に行ってきました。見た目には嘴がかなり太く感じられ、遠くに居ても識別し易く感じました。 8/23に上野さんたちと再度訪問、まだ居てくれました。

道東 [8/1-9 北海道] 高野T&S
十勝岳・アポイ岳などに弟と一緒に登り、十勝・日高方面をまわったあと、 帰りに根室に行き、珍しく霧の無いフレシマや落石、そして風連湖の周辺を 高田君の案内で廻ってきました。
鳥や花には時期的に遅かったものの、ナキウサギ、エゾシカ、キタキツネ、 エゾリス、シマリスなどの獣達に会えましたし、ヒグマが間近に 居る雰囲気を絶えず感じながらの旅でした。
鳥もギンザンマシコ、オジロワシや、子連れのタンチョウなどの主だった 種類にはちゃんと出会えました。

[8/4〜8 中国深セン]  真柳
出張ついでの鳥見。ホテルのすぐ裏が南山(336m)で、朝の散歩に期待 したものの、ノロノロの台風9号で、3日以上荒天が続きました。 強風などで鳥見どころではなく、ホテルと会社の往復でした。
カノコバト、オオバンケン、ヒメアマツバメ、ハクセキレイ、 コウラウン、シロガシラ、シジュウカラ、スズメ、ハッカチョウ 以上9種

苫小牧
[7/25-27 八戸と苫小牧航路] 上野ほか
小高、上野、石川、大場と東京支部の川島氏とで、八戸周辺(この日だけ奥村参加)と、八戸−苫小牧・苫小牧−大洗航路の探鳥旅行に行きました。
八戸では、仏沼でオオセッカ、オオジュリン、コジュリン、コヨシキリ、ホオアカなどの草原の鳥やここで繁殖するチュウヒ、小川原湖で子連れのカンムリカイツブリ、オオバンなどこの日は41種を観察。
苫小牧までの約7時間のフェリーからの鳥見。クロアシ&コアホウドリ、フルマカモメ、オオミズナギドリ、ハイイロ&ハシボソミズナギドリなどの常連と、オオ・クロ・トウゾクカモメの3種と、数百頭というイルカの大群などが出ました。
大洗航路では、オオトウゾクカモメをすぐ近くから観察したほか、ハイイロとアカエリ ヒレアシシギが10〜100羽の群で飛ぶ姿を度々観察しました。

[7/15-17 山形県米沢市]  真柳
出張ついでの鳥見。市内を流れる松川(最上川)の河川敷を中心に早朝散歩。 都市鳥メインですが、ホオアカ(給餌行動?)、ハリオアマツバメ(3羽群飛) 等が出てくるところが、さすがです。
カルガモ、キジ、イカルチドリ、キジバト、ハリオアマツバメ、コゲラ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、シジュウカラ、ホオジロ、ホオアカ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、以上20種

八ヶ岳 [7/15-16 八ヶ岳山麓] 高野T
甲斐大泉の八蝗山荘(標高1300m)に泊まり、近くの山に登ってきました。 7月半ばというのにカッコウ、ホトトギス、ジュウイチ、ツツドリと トケン4種がそれぞれ盛んに鳴き交わしていました。
驚いたのは、ジュウイチージュウイチーピピピピという声に近づくと、 同じ方向からキビタキの囀りも。しかも声が重ならずに交互に鳴いて います。なんと声の主はキビタキで、警戒音まで入れた見事な鳴き 真似に、完全にだまされました。
本物のジュウイチは標高1800m付近で、2羽がすぐ近くにとまって 合唱していましたが、林の向こうで近づけず、姿は見えませんでした。
カッコウもあちこちで鳴き、2〜3羽で飛び回っていましたが、 まだ繁殖するつもりでしょうか? キビタキもまだあちこちで囀っており、写真はジュウイチ真似っ子とは 別の個体です。

道北探鳥
[7/3-9 北海道東北部] 大場
東京支部川島さん他の皆さんのお供で、北海道の旭岳、十勝川、然別湖、 川湯、知床、野付、紋別、サロベツなどを駆け足で回って来ました。 シマエナガやコムクドリが見れない等の面もありましたが、全般的には順調で、チー ムとして107種、私自身は97種を確認出来、素晴しい一週間でした。
個人的には、ギンザンマシコ・エゾライチョウ・シマフクロウ・マキノセンニュウ ・シマセンニュウ・ショウドウツバメを新たに観察。 また、船の上から知床のヒグマを4度ほど遠望することが出来ました



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