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このページでは、当地湘南の様子をビジュアルにお送りします。
私のみならず湘南に想い出がある方やこよなく愛でて下さる方の寄稿を歓迎いたします。
                                             世話人敬白

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2008年02月17日

               湘南便りその211

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第16回
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16.【白山神社−3 酔亀亭天廣丸】

 白山神社の入口に酔亀亭天廣丸の歌碑が立っています。
 天廣丸は、江戸期(宝暦6〜文政11年、1756〜1828年)の狂歌師です。
 本名を磯崎廣吉といい、この地大船の今泉で生まれました。
 若くして江戸に出て易学を修め、また、狂歌の道にも精進して有名な狂歌師となりま
 した。
 その名の通り、天廣丸は大変な酒好きで、数々の逸話を残しています。
 「狂歌人物誌」(文政10年刊)には、彼は外出する時も徳利を離さず、衣服には徳利
 の紋をつけ、著書にも徳利の図をつけていたのだそうです。
 このような奇人ぶりがまた、江戸の人達に愛されたのでしょう。
 
 今回で本コースの紹介を終了します。さて、次回は何を?



歌碑には次のように刻まれています。
「くむ酒は 是風流の眼なり 月を見るにも 花を見るにも」廣丸
この狂歌は「狂歌酒百首」の最初に揚げられ名吟として知られています。
因みに彼の辞世の歌は
「心あらば 手向けてくれよ 酒と水 銭のある人 銭のない人」
といかにも彼らしい歌です。

(鎌倉市教育委員会、鎌倉文学館資料より抜粋)


2008年02月03日

               湘南便りその210

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第15回
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15.【白山神社−2】

 今度は、同社の大変珍しい注連縄(しめなわ)を紹介しましょう。



ご覧の通りかなり変わった形をしています。
この注連縄は、毘沙門天様のお使いである
ムカデ(百足)を模したもので、毎年1月8日の
大注連縄祭で地域住民が力を合わせ作り、
境内の入り口に掲げ地域の安全と豊穣を祈
願するものなのだそうです。


2008年01月27日

               湘南便りその209

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第14回
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14.【白山神社−1】

 さて、称名寺にお別れして、バス通りを大船方面に向かい白山神社を目指します。

 白山神社は、菊理姫之命(きくりひめのみこと)を祭神とする神社で、鎌倉市今泉地
 区の鎮守(ちんじゅ)です。

 古くは毘沙門堂と呼ばれ、社伝には1190年に源頼朝により創建されたと記されてい
 ます。頼朝が京都へ上洛の際、鞍馬(くらま)寺からもらいうけたとされる毘沙門天
 立像(平安期作)が納められています。

 菊理姫之命は、黄泉平坂にいる神で伊邪那岐命が黄泉国より逃げ帰る際、黄泉平
 坂で争ったとき間に立ち、両者の間を調和して相互の主張を聞き入れ、助言した神
 です。

 また、菊理姫之命は「また返しの神樣」といわれ不可能を可能とする神のひとつです。
 この神様に「わかりました」と受け入れてもらえた念願は叶うとされています。



白山神社本殿です。
屋根のそりが見事です。



2008年01月20日

               湘南便りその208

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第13回
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13.【今泉不動(称名寺)-4 陰陽の滝】

 鎌倉には滝が二つあります。一つは先に紹介した朝比奈切通しにある「三郎の滝」
 ですが、もう一つがここ称名寺にあります。

 この寺は、弘法大師空海が開山したと紹介しましたが、その空海が祈願すると清水
 が湧き出て滝になり人々は水に不自由しなくなったと縁起で伝えられています。

 「陰陽の滝」というので、「陰の滝」と「陽の滝」にわかれているのかと思ったら、 「男
 滝」と「女滝」があるのです。

 つまり、大きく流れ落ちる2つの筋が「男滝」で滝への降り口の左手にある小さな滝
 が「女滝」というのだそうです。 この場所で男女滝が合流して、砂押川となって、大
 船方面に流れています。



写真が暗いので申し訳ないのですが分かりますか?
これが「男滝」です。
高さは3m程度ですが、龍口はシダに覆われてまるで深山のようです。
かつては水量も多く滝行も行われていたと聞きました。



2008年01月13日

               湘南便りその207

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第12回
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12.【今泉不動(称名寺)-3】

 称名寺は、鎌倉の奥地にあるため観光客は少ないようで静寂な佇まいです。
 さらに奥に入ってみましょう。



境内奥の石段を昇ります。
かなり急で苔のため滑り易いので注意が必要です。



石段を登りきると不動堂があります。
ここには空海作といわれる不動明王がまつられています。
苔むした石段は長い歴史を感じさせます。


2008年01月01日

               湘南便りその206

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第11回
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11.【今泉不動(称名寺)-2】

 称名寺は浄土宗のお寺さんと紹介しましたが、境内に勢至丸像が立っています。
 勢至丸とは、浄土宗開祖法然上人の幼名です。
 



像の下に勢至丸についての説明がありますので以下に紹介します。

勢至丸像

崇徳天皇の代、長承2年(1133)4月、岡山県久米南條稲岡の庄押領使、漆間時国
の館に一人の男子が生まれました。勢至菩薩の生まれ変わりとて勢至丸と名付け
られ文武の道に長じておりましたが9歳の時、父時国公は敵の夜討に会い傷が元
で亡くなりましたが臨終の折り勢至丸を枕辺に呼び「父の仇を討つことなかれ、世の
中の人の救われる道を求めよ」と遺言されました。
その後勢至丸は父の言葉を守り、「みほとけ」の道を求め比叡山に登り一心に学問
に励んだ末、遂に43歳の時「世の中すべての人々が何の差別もなく無阿弥陀仏の
お念仏に依って明るい人生を過ごすと共にやがて極楽国に往生する事が出来る浄
土の教え」を開かれました。
そしてこの教えにより多くの人々を救い導き建暦2年(1212)80歳で西方浄土阿弥陀
仏の国へ帰って行かれました。この勢至丸こそ浄土宗を開かれました後の法然上人
であります。

記 当山19世珠誉皎人


合 掌



2007年12月23日

               湘南便りその205

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第10回
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10.【今泉不動(称名寺)-1】

 散在ケ池森林公園から今度は今泉不動に向かいます。公園入口前の道路を左へ
 進み突き当たりのT字路を右に進むと清掃センターの高い煙突が見えるのでそれを
 目指して進みます。

 今泉不動の草創は弘仁9年(818年)頃で、弘法大師が諸国巡行で鎌倉に来た際に
 この地で出会った翁に『不動明王の像を刻み密教道場の壇を築き末世の衆生を救
 いなさいと』言われ不動明王を刻み本尊と定め同時に大黒天を彫り、伽藍の守護神
 として祭ったといわれます。

 称名寺は当初不動堂の別当で円宗寺と称していたが、建久3年(1192年)鎌倉幕府
 創設年に寂心法師が寺を開き密教に属し頼朝も深く信仰していたと伝えられていま
 す。

 その後江戸時代に直誉蓮人が不動堂・阿陀堂を建立して元禄六年(1693年)芝の
 増上寺・貞誉大僧正より「今泉山一心院称名寺」の山号寺号請け現在に至っていま
 す。



ここが参道の入口です。



称名寺本堂です。本尊は阿弥陀三尊です。



2007年12月16日

               湘南便りその204

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第09回
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09.【散在ガ池森林公園】

 散在ケ池森林公園は、北鎌倉明月院の北に位置し、今泉台という宅地の奥にありま
 す。別名鎌倉湖としても呼ばれています。池を一周する散策ルートは、鬱蒼たる樹木
 に囲まれています。そのところどころには、説明板が立っていて、この森の植生や虫、
 鳥などについて解説しています。

 江戸・明治の時期には、大船地区には大水田が広がっていましたが、水源が一つの
 ため、村の間で水争いが絶えませんでした。

 そのため、近隣三村の地主が話し合って、この池を整備管理することで、争いをさけ
 たといいます。散在という名は分散した三村の意味します。

 この森には、約七十種もの鳥が飛来します。珍しいもののみあげると、留鳥には、コ
 カワラヒワ、キセキレイ。夏鳥として、アオバズク、オオルリ、サンコウチョウ。冬鳥に
 は、アオジ、アカハラ、エゾビタキ、カシラダカ、クロジ、ジョウビタキ等々。

 この地は、鎌倉近郊のウォーキングコース、近所住民の犬の散歩、アウトドア派カッ
 プルのデートスポット、 また瞑想の場としても人気が高く、 池のほとりには桜が多い
 ことから花見そして秋には紅葉のスポットとしても賑わいます。



散在ガ池森林公園入口の看板です。



これが鎌倉湖です。静かです。



管理事務所下には沢山の鯉が・・



2007年12月02日

               湘南便りその203

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第08回
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08.【六国見山下山〜散在ガ池へ-2】

  さて、下界?に降りたらひたすら今泉台住宅地を進みます。



坂道を真直ぐ下っていくとこんな標識があります。
この標識を背にして住宅地を進みます。



この突き当たりを左へ



しばらく行くと鎌倉湖畔通りに出ますのでこの道路に沿って北に進みます。



ここが散在ガ池の入口です。住宅地は分かりにくいので困ったら
近所の方に教えてもらいましょう。



2007年11月25日

               湘南便りその202

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第07回
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07.【六国見山下山〜散在ガ池へ】

  それでは、六国見山を下山して散在ガ池へ向かいます。



下山道は特別見るところはありません。
ひたすらこんな道を下ります。




前方に民家の塀が見えてきたら下山道のおしまいです。



こんなところに出てくるのですが、道路標示や道案内などありません。



直ぐにこんな道路に出ます。
少し歩いて右方向に行くと名月院へのコースになりますが
今回は直進します。



2007年11月18日

               湘南便りその201

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第06回
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06.【稚児塚】

 さて、六国見山山頂を後にして下山コースを80mほど進むと形の変わった宝篋印塔
 があります。
 



いつも目にする宝篋印塔とはちょっと様子が違うと思ったら中ほどの塔身部分が
失われてしまっているのでした。

この塔は、奈良時代ごろの由比の長者、染谷時忠の子の墓だといわれています。
大船歴史研究家 石山昌司氏執筆の大船の歴史には次のように書かれています。

古老の伝えによると、 その昔、油井の長者染屋太郎大夫時忠公の3才の姫が
鷲にさらわれ、 その屍体がこの地に落ちていたのを里人が見つけ、
知らせたところ、時忠公はこの地に立派な墓を造り、その菩提を弔うため里
に観音像を造立したという。今もこの観音像は多聞院に安置されている。・・・・

また、『 相模風土記 』によれば
「六国見ノ南方。山上二アリ。上二石碑ヲ建。半ハ地中二陥入レリ。
而二悉雲ノ字仄カニ見ユ。染屋太郎大夫時忠ガ兒ノ墳ナリト伝フ。」 とあります。



2007年11月11日

               湘南便りその200

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第05回
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05.【六国見山】

 六国見山は、鎌倉を取り巻く峰々の最も外側に位置するため、 遠くに見える海の手
 前に幾重にも尾根が連なって見えます。

 伊豆、相模、武蔵、安房、上総、下総の六国を眺望できるため、六国見山という名前
 がついたのだそうです。



登山道はこんな感じできれいに整備されています。



ここが山頂(海抜147m)です。
それほど広くはありませんがベンチも置かれています。
先ずは、ひと休みです。
石碑には「浅間大神」とありますので富士山信仰と関係があるのでしょうか?



頂上から海方面(南)の眺望です。
なかなかのもんです。


2007年11月04日

               湘南便りその199

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第04回
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04.【六国見山登山口まで】

 それでは、ここから六国見山登山口までの道を紹介します。



横須賀線沿いの道へ戻りしばらく大船方向に歩くと踏切がありますので
ここを右に入ります。
因みにこの踏切は「権兵衛踏切」といいます。この名の由来はこの辺りの
地主さんの名前だったとか?



この道をひたすら直進します。
因みにこの道は大船高校の通学路でもあるようで高校生とよくすれ違いました。



しばらくするとこんな立派な階段がありますので上りましょう。



階段を上りきると道路に突き当たりますがその道端に目的地への道標が・・・
650m頑張りましょう。



しばらく行くと2番目の道標が・・
あと350mです。



そして登山口に着きました。
ここまでで結構疲れました。



2007年10月28日

               湘南便りその198

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第03回
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03.【好々亭】

 八雲神社から元の横須賀線沿いの道に戻り、しばらく行くと下の写真のようなトンネ
 ルがあります。いきなりの寄り道ですがちょっと覗いてみましょう。



このトンネルは横須賀線の車窓からも見えるので何だろうと
思っていたのですが、これは北鎌倉好々亭の入り口なのでした。



「北鎌倉の静寂な谷戸に囲まれた1000坪の日本庭園の中で、四季の彩りの会席料理
をご賞味下さい。入口のトンネルをくぐれば、別世界のような静けさです」とホー
ムページで唄っていますが、一度は訪れて見たいお店です。

〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内605
アクセス
JR横須賀線北鎌倉駅 徒歩7分 
TEL0467-46-5467 FAX
0467-46-2766

営業時間
月〜金   12:00〜21:00
土・日・祝 11:00〜21:00



2007年10月21日

               湘南便りその197

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第02回
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02.【山ノ内八雲神社】

 トンネルを過ぎてしばらく歩くと、右手に急な階段が見えてきます。
 その階段を登りきると、山ノ内の鎮守八雲神社があります。

 創建は鎌倉時代といわれ、鎌倉に流行した疫病の撲滅のため村人が祗園八坂の神
 霊を勧請したのが始まりとか、室町期に関東管領上杉憲房が京都から勧請したのが
 始まりとか言われます。



この階段を昇ります。結構キツイです。



八雲神社社殿です。
人は誰も見えず何だか寂しい感じです。



八雲神社からの眺めは素晴らしいです。
おそらく北鎌倉一番でしょう。
正面の山は台峯で中腹にある建物は北鎌倉女学園です。



社殿左の山の上には、陰陽師安倍晴明が残したといういわれがある
「除災の石」があります。
「吾妻鏡」治承四年(一一八〇)十月小九日戊子の条には次のように記されて
いますが、果たして安倍晴明は鎌倉にやって来たのでしょうか?
大庭の平太景義を奉行として、御亭の作事を始めらる。但し合期の沙汰を致し難きに
  依って、暫く知家事(兼道)が山内の宅を点じて、これを移し建立せらる。この屋は、
  正暦年中建立の後、未だ回録の災いに遇わず。晴明朝臣鎮宅の符を押すが故なり。
新人物往来社「全訳 吾妻鏡」75Pより引用

2007年10月07日

               湘南便りその196

         
鎌倉ハイキングコースX

         六国見山+散在ガ池ハイキングコース

                    第01回
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01.【先ずは北鎌倉駅から出発】

 今回から、新たに北鎌倉から六国見山を経て散在ガ池に至る新しいハイキングコー
 スを紹介します。

 このコースは観光客で混雑する鎌倉市街とは異なり、とても自然を楽しめるコース
 で、自然観察がお好きな方にはお勧めのコースです。
 
 行程は、全長約13km、27000歩、高低差ありの比較的健脚向けのハイキングコース
 です。
 



さあ、北鎌倉駅を出発です。この駅は、鎌倉駅とともに関東の駅100選に選ばれています。
いつもは上り線ホーム側から出るのですが、今回は下り線側ホーム改札口から出ます。




大船方面に少し進むとこんな可愛らしいトンネルがあります。
頭に気をつけて通過します。



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