オリヴィア・ニュートン=ジョンの唄にジーン・ケリーのダンスと、新旧を合わせた上に革新的なアイデアを沢山盛り込んだミュージカル映画。
1980年当時、久々のミュージカル映画でしかもジーン・ケリー出演ということで喜び勇んで観に来ました。それまでのミュージカル映画とは異なる思い切った趣向を凝らした作品で面喰うところもありましたが、今でもこの映画のことは主題歌の良さとともに忘れられません。
ストーリィは、音楽の女神ミューズの一人・キラ(オリヴィア)が地上に降臨して絵描きのソニーとラブ・ロマンスを繰り広げる一方、ソニーとダニー(ジーン・ケリー)に夢を与えミュージックダンス・ショーの館“ザナドゥ”をオープンさせるというもの。
特撮やアニメを多用し、リズム感の良い音楽、そしてオリヴィアの綺麗な歌声がたっぷり楽しめる意欲的な作品ですが、ミュージカル・ファンにとって見逃せないのは、ジーン・ケリーのダンスが楽しめること。さすがに往年の縦横無尽に飛び回るダンスとはいきませんが、ダンススタイルは往年のジーン・ケリーそのままであり、嬉しくなります。
ジーン・ケリーがオリヴィアと一緒に踊るシーンも楽しい。
もうこの作品を観ることはできないと思っていただけにDVDで観られたことはとても嬉しいこと。
私において、これまで観たミュージカル系映画の中で忘れることのできない歌が2曲あります。そのひとつは、アイリーン・キャラの歌う「フェーム」であり、もうひとつがこのオリヴィア・ニュートン=ジョンの歌う「ザナドゥ」なのです。
2007.01.14
|