ミュータント同士の争いを描いたSFアクション映画“X-MEN”シリーズの最新作。
シリーズで中心的な存在だったウルヴァリンことローガンの誕生秘話を描くという、“X-MEN”以前の物語。
いやあー、面白かったです。
“X-MEN”はミュータント(超能力者)ということで、とかくマンガ的になっていたところがありますが、本作は全くそんなところはなく(まぁ、一部はありますが)、肉体的バトルが主体。
それはローガン自体が、特異な能力というより、不死身の肉体とその肉体に秘めた尖った刃をもつという肉体バトル系ミュータントというキャラクターだからに他なりません。そのローガンが、人間なのに何故金属の骨格を持つに至ったか、何故記憶を失っていたのか、というのが秘話部分。
とにかく冒頭から全く飽きさせません。
展開の早さ、局面の変化の大きさ、アクションのスピード、迫力、迫真性と見応えたっぷり。
先日観た「GIジョー」も、派手なSFアクションこそ面白かったものの、見応えという点ではあまり印象に残りませんでした。
本作品がそれを越えてはるかに見応えが残ったのは、ローガンが常に人間としての在り方と向き合っていたから、それはバトルの最中でも。というところにあったと思います。
ストーリィという点でも、SFアクションという点でも、久々に見応えあった好作。お薦めしたいところです。
※なお、ストーリィが終わった後、キャスト等の一覧が流れますが、その最後の最後の1シーンあり。折角ですからお見逃しなく。
2009.09.12
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