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「全米で大ヒット」と説明書きされていましたけれど、それ程期待した訳では有りませんでした。しかし、内容は予想以上のもの。観てよかった、と思います。
内容はラブ・ストーリィ。でも、純愛ストーリィという程ではなく、コメディ的な要素もあり、その一方で切なさも目一杯あります。
また、場面、登場人物は限られていて、佳作といった雰囲気。しかし、捨て難い味が充分に詰め込まれているといった風で、私好みの作品です。
さて、ストーリィ。
駅の改札口に勤めるルーシーの憧れは、毎日改札口を通る弁護士のピーター。ところが或る日ピーターがホーム下に突き落とされるという事態が生じます。ルーシーも線路に飛び降り、進入してきた電車から危うくピーターを救います。そして、病院に担ぎ込まれたピーターを見舞いにきたルーシーは、ピーターの家族から婚約者と誤解されてしまいます。ピーターの意識がなかなか回復しないことから、誤りを訂正する間もなく、ルーシーは婚約者として、当然の如くピーターの家族の一員に迎え入れられます。
そのルーシーは、両親が死んでひとりぼっちであることから、家族の温かさが嬉しくて、なかなか真実を言い出すことができません。唯一人、ルーシーが婚約者であることを疑うのは、ピーターの性格を良く知る弟のジャックです。
主演のサンドラ・ブロックの好演が、なかなか光っています。主人公ルーシーの心の揺れを、うまく演じていると思います。
そして、結婚式での逆転シーンが感動的。心揺すぶられるシーンです。
結婚式での逆転は、「ある夜の出来事」「卒業」と名シーンが幾つかありますが、本作品も小振りながら、それらに劣らない名場面でした。
気持ちの良いラブ・ストーリィです。
2001.11.03
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