“ラブリーボーン” ★☆
The Lovely Bones
(2009年アメリカ/イギリス/ニュージーランド映画)

監督:ピーター・ジャクソン
原作:アリス・シーボルト
脚本:フラン・ウォルシュ
、フィリッパ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
出演:
シアーシャ・ローナン、マーク・ウォールバーグ
、レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ、ローズ・マクアイヴァー

 

予告編をみて期待していたのですが、もの足りず。

ストーリィは、隣人に殺された14歳の少女スージーが、天国と現世の間に留まり、家族の様子を見守るというもの。
スージーの留まる世界が幻想的に描かれますが、そうした世界があるのかどうか、信じられるのかどうかは判りませんから、単なる映像世界の遊びに留まってしまったという感じ。

スージーを殺した犯人と、それと知らないままの家族。次第にその関係は緊迫感を高めていき、その意味ではサスペンス感溢れるストーリィ。
しかし、本作品の主眼はそこにはありません。
スージーが家族に想いを残しているが故に、家族もまたスージーを失った悲しみから逃れられないままでいる。そんな家族の苦しみが主眼。

本作品が何を伝えようとしているのか、何となくは判るのですが、だからといって納得感があるかとは別。
最後、納得感を得られないまま終わってしまったことが、そのまま本作品に対する物足りなさに通じました。

※なお、表題に余り気を留めていなかったのですが、訳すと「美しい骨」。その題名の意味は、映画の最後の説明を聞かない限り理解できないと思います。

2010.01.30

        


  

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