“ジェイン・オースティンの読書会” 
the jane austen book club
(2007年アメリカ映画)

監督:ロビン・スウィコード
原作:カレン・ジョイ・ファウラー
脚本:ロビン・スウィコード
出演:
キャシー・ベイカー、マリア・ベロ、エミリー・ブラント、エイミー・ブレネマン、ヒュー・ダンシー、マギー・グレイス

 

原作を読んだ時に消化不足という思いが残ったので、映画ではどうだろうか、と観た次第
が、基本的な感想は変わらず。

全米でブームとなっている“読書会”、女性たちに人気高い作家“ジェイン・オースティン”をモチーフとし、オースティン作品の人物評を絡めながらストーリィを月単位で展開させていくという趣向、これはなかなかのものです。
でも、そこに描かれるストーリィの中味そのものは、アメリカらしい男女関係等々のゴタゴタであって、何もオースティンを引っ張り出さなくってもいいじゃないか、と思えるもの。
原作同様、その点が私の得心いかないところ。また、オースティン作品の登場人物評、いまさら聞かなくても作品を読めば各々感じるところであって、何も作中の人物評を聞くまでもなし。

もっとも、映画としてはうまくまとまっていると思います。登場人物のキャラクターを実際に観るということによって、ストーリィが判り易くなったという面もあります。
結局、映画作品としては評価しますが、そのストーリィ自体についてはどうでもいいや、とつい思ってしまう。

2009.01.11

   
 → 原作:「ジェイン・オースティンの読書会

  


   

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