“プロポーズ” ★☆
THE BACHELOR
(1999年アメリカ映画)

監督:ゲイリー・シニョール  
主演:レニー・ゼルヴィガー、クリス・オドネル

 

ラブ・ドタバタ・コメディーという作品で、 特筆すべき作品ではありませんが、私の好み。
原題の“THE BACHELOR”とは、「独身男性」という意味です。
主人公ジョニーは、そのとおり独身主義で、なるべくたくさんの女性と楽しみたいという主義の持主。ところが、現在の相手アンとは、もう3年越しのつきあい。もう年貢の納め時と、周囲もはやしたて、ジョニー自身も敗北宣言という心境。しかし、アンへのプロポーズは大失敗。
その後、ただ一人の身内である祖父が死に、遺言が公表されますが、何と遺産相続は30際の誕生日、午後6時5分までに結婚すべしという条件付き。ジョニーとその一統はあわてふためき、花嫁獲得に駆け回る次第となります。そして最後は、大勢の花嫁候補に追い掛け回され、ジョニーが必死で逃げまくるというシーンが展開されます。
それにしても、ラブ・ロマンスに“走り回る”というシーンは、何と似合っていることでしょう。クラーク・ゲーブルの“或る夜の出来事”然り(花嫁が走る)、ダスティン・ホフマンの“卒業”然り(花婿が走る)。そして、本作は、花嫁も花婿も走り回らざるを得ません。そこが、この作品の見せ場になっています。
この作品で好きなのは、ジョニーの恋人アンを演じるクリス・オドネル。決して美人という程ではなく、とりわけ垢抜けていることでもなく、ごく普通の何処にでもいるような適齢期の女性、でも意地はもっている、という雰囲気がとても良いです。好演と言って良いでしょう。
なお、花嫁候補の中のひとりとして、マライア・キャリー、ブルック・シールズが特別出演しています。まあ、オマケというところでしょう。

2000.09.23

 


   

to 映画note Top     to 最近の映画 Index