“アベンジャーズ” ★★
The Avengers
(2012年アメリカ映画)

監督:ジョス・ウェドン
脚本:ジョス・ウェドン

出演:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナー

 

マーベル・コミックが誇るスーパー・ヒーローたち、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ハルク、マイティ・ソーらが“アベンジャーズ”チームを結成、地球を襲ってきた異界の怪物たちと激闘するというSFアクション。

まぁ何と言っても、顔ぶれの豪華さに尽きる作品、と言って良いでしょう。上記4ヒーローとも皆観たことがある映画なので、それなりに親近感もあります。
ただいずれもスーパーヒーローですから、一致協力してということ自体困難というのが、闘いが始まる前からの課題。とくに協調性のないのがアイアンマンのトニー・スターク、対照的に優等生的に皆をまとめようとするのがキャプテン・アメリカのスティーブ・ロジャースという配置は、いかにも各ヒーローのキャラクターどおり。
ちなみに異界の怪物たちに地球を襲撃させ、地球を支配しようと企むのは、ソーの義弟である邪神のロキ。

実は私がこの映画を観に行った目的は、上記ヒーローではなく、スカーレット・ヨハンソン。
アベンジャーズ・チームの顔ぶれは、上記4ヒーローに加え、近代的な特殊弓矢射手であるホークアイとスカーレット・ヨハンソン演じる女性諜報部員=ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ。
これって凄くないですか。超人的なヒーローの中にあって、生身の普通の人間ですよ、しかも女性。また、演じるスカーレット・ヨハンソン自身、特にアクション女優ということでもありませんし、ブラック・ウィドウというキャラクターも「アイアンマン2」の脇役として登場したに過ぎません。
それなのにメンバーの一人に数えられたというのは、スカーレット・ヨハンソン演じる女性諜報員がカッコ良くて、ハマった、ということでしょう。
新たな魅力も加えたスカーレット・ヨハンソン、やはり目が離せません。

さてクライマックスの戦闘シーン、「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」に良く似て、派手に米国の大都会を破壊しまくります。それだけに壮絶でパワフルなアクションになっているという訳ですが、一つのパターンに嵌ってしまうのではないかと心配になります。
なお、こうした街を破壊するアクションの起源はどこにあるのか、ひょっとすると日本の「ゴジラ」ではあるまいかと思う次第です。
さて、最後チームとして一つにまとまったアベンジャーズの中で、誰が他のメンバーに指示をするのか、その点も興味どころと思います。

2012.08.18

       


  

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