“スター・トレック BYOND” ★★
Star Trek Byond
(2016年アメリカ映画)

監督:ジャスティン・リン
原作:ジーン・ロッデンベリー
脚本:
サイモン・ペッグ、ダグ・ユング
出演:
クリス
・パイン、ザカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ、サイモン・ペッグ、カール・アーバン、アントン・イェルチン、ジョン・チョー、イドリス・エルバ、ソフィア・ブテラ、ジョー・タスリム

 

クリス・パインの艦長ジム・カーク、ザカリー・クイントの副長スポックという組み合わせによる新「スター・トレック」映画化の3作目。
今回は監督が交替。

深宇宙への5年間に渡る探査航海を続けるUSSエンタープライズ号ですが、本作では早やその3年目。
宇宙基地ヨークタウンに寄港したカークらエンタープライズ号一行は、未知の宇宙船から仲間たちの救助を請うメッセージを受け取り、それに応じて未知の星雲空間へと救出活動に向かいます。
ところがそれは罠、冒頭からエンタープライズ号が驚異的な攻撃を受けて甚大な損傷、ついに墜落するというショッキングな場面から始まります。
攻撃してきたのは、惑星連邦に対して強烈な敵意を持つクラールという異星人。クラールが支配する惑星に脱出ポッドで着陸したカークらは、仲間のクルーたちを救出し、クラールへの逆襲を行うことができるのか。

エンタープライズ号が墜落してしまうので、その後の展開は異星上で。
その分、何となくこれまでの「スター・トレック」と異なるなぁという思いと、カーク自らが繰り広げるバイクアクションはやはり監督が変わった故の変化かなぁと思います。
そして最後は再び宇宙空間へ。すさまじい炎の中から脱出する宇宙船の姿はやはり見応えあるなぁ。

さて、第3作となる本作の出来栄えはどうか。
主ストーリィがどうであったかにかかわらず、次の展開へと胸が膨らむのは、未知の宇宙へ向けた冒険心がそこにあると感じられるからでしょう。
それこそが“スター・トレック”シリーズの他にはない魅力。「トレック」とは冒険の心、といった意味だそうですから。

※なお、TVシリーズ「スター・トレック」でミスター・スポックを演じたレナード・ニモイが逝去。ストーリィ中でもスポック大使の逝去が謳われていて、上演の最後でも本作をレナード・ニモイ、そしてまた、全米公開直前に事故で急死したチェコフ役のアントン・イェルチンに捧げると記されていました。

2016.10.23

       


  

to 映画note Top     to 最近の映画 Index