“ロケットマン” ★★☆ Rocketman (2019年イギリス映画)
監督:デクスター・フレッチャー 製作総指揮:エルトン・ジョン 脚本:リー・ホール 出演:タロン・エガートン、ジェイミー・ベル、ブライス・ダラス・ハワード、リチャード・マッデン
伝説的ロック・ミュージシャンであるエルトン・ジョンの波乱万丈の人生を、本人自ら製作総指揮をとった伝記ドラマ。 エルトン・ジョンについて名前は知っているものの、特にその音楽を聴いたこともなかったので、映画への関心は今一つだったのですが、同様な“クイーン”のフレディ・マーキュリーを描いた伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」が素晴らしかったので本作も観た次第。 ロンドン郊外で、父親からも母親からも愛情を示されずに育ったエルトン・ジョンの不幸は衝撃的です。 いくら類まれな音楽的才能に恵まれていようと、誰からも愛情を得られない人生なんてどこに生きる価値があるのか、と思う程です。 そうした中で、デビュー前に出会い、作曲家と作詞家というコンビを組んだ相手バーニー・トーピンの真摯な友情には胸打たれます。 彼の存在がそれだけ救いになったことか、あのような友人がいるという幸せだけは、エルトン・ジョンだけのものと言って良いのではないか。 主演のタロン・エガートンの演技が素晴らしいものでした。まさに圧巻。 それだけでも、映画作品として十分観応えがあります。
2019.08.25
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