“哀れなるものたち” ★★★ 監督:ヨルゴス・ランティモス |
怪奇ストーリィ? いやいやこれは、成長ストーリィ。 しかし冒頭は、フランケンシュタイン、「ドウエル教授の首」といった怪奇幻想小説を思い出させられます。 天才外科医ゴドウィン・バクスターの助手となったマックスが、バクスターの家で出会いその観察を頼まれたのは、ベラという若い女性。 ベラ、マックスが出会った当初はいたいけない赤ん坊のようでしたが、日々、成長していきます。 何の教育も受けず、何の作法も教わっていないベラの言動は、さすがのダンカンをも慌てさせることばかり。 そしてベラの、急速な成長、思いもよらぬ行動ぶりは、ダンカンを狂わしくさせて・・・。 凄い映画を観た、という気持ちです。 そのベラに翻弄されるダンカンを演じるマーク・ラファロの演技もお見事。 最後の急展開には驚かされましたが、結末は痛快。 傑作!です。 2024.02.01 |