“幸せのレシピ” ★☆ 監督:スコット・ヒックス |
2001年のドイツ映画「マーサの幸せレシピ」のリメイクだそうです。 女性シェフのケイトはマンハッタンの高級レストラン“22ブリーカー”で腕を振るう名料理長ですが、人付き合いや人あしらいが苦手で、料理に見当違いのイチャモンをつける客に喧嘩をふっかけてしまうという剛直振り。 キャサリン・ゼタ=ジョーンズのキリッとした女性シェフぶりが素敵で、母親に死なれた悲しみを抱え込むゾーイを演じるアビゲイル・ブレスリンも見応えありますが、全体としては軽い、心温まるラヴ・コメディ。ただ、軽過ぎてもうひとつ味にコクが足りないと言わざるを得ません。 ゾーイも元気を取り戻し、ケイトも恋を手に入れるという気持ちの良いエンディングでしたが、この最後の場面どこかで観たような?と思ったら、これもまた「レミー」と共通するところ。ただし、これは雇われシェフものの定番というべき幕切れとして納得すべきものでしょう。 2007.09.30 |