“アベンジャーズ”シリーズの終了により、新たに登場したマーベルもの新シリーズ。
「エターナルズ」とは、捕食者ディヴィアンツから人類を守るため、宇宙の神であるセレスティアルによって7千年も前に地球に送り込まれた不老の超人たち。送り込まれた10人の戦士たちは、古代メソポタミア文明の時代からディヴィアンツと闘い人類を守って来た、という壮大なSFストーリィ。
そのディヴィアンツが滅亡した後は人間社会に紛れ込んで暮らしてきた彼らですが、再びディヴィアンツが現れたという危機に再結集します。
ところがその過程で、エターナルズの面々が全く知らされていなかった事実が明らかになります。それは、彼らの存在目的、役割に関わるもの。
自分たちの存在意義は何なのか、自分たちの意志は問われないのか、そこから仲間同士の対立、争いが生じていきます・・・。
超人ものというと普通、その超人的な能力を披露して人類の敵を倒すという展開が恒例パターンなのですが、本作は全く異なります。
不老、超人的な能力を除けば、彼らが直面した問題は、人間がぶつかる問題とさして変りはありません。
さて、エターナルズの面々は、ディヴィアンツに殺されたエイジャックからリーダーの地位を委ねられて戸惑う中国系の女性戦士セシル、そのかつての恋人で最強戦士であるイカリス、ゲイのパートナーと養子を育てている黒人系のファストス、心を病んだセナ(アンジエリーナ・ジョリー)を世話して暮らす怪力のギルガメッシュ、子供のままの姿であるスプライト、等々。
続編が予告されていましたが、今度どのような展開になるのか、全く予想がつきません。
「ノマドランド」の監督を勤めたクロエ・ジャオ監督の手腕に期待するところ大です。
2021.11.07
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