題名の「ディセンダント」とは“子孫”の意味とか。
本作で主人公となるのは、ディズニーのファンタジー映画における有名な悪役たちの、その子供たち。
「美女と野獣」のビーストはベルと結婚し“オランドン合衆国”を建国して王位につきます。一方、かつての悪役たちは魔法のバリアでロスト島に閉じ込められている、というのが舞台設定。
ビーストの息子ベンはまもなく16歳となり、王位を継承する予定。
そのベンが、親たちに罪はあってもその子供たちに罪はないはずと、自分と同年齢の子供たちをオランドン合衆国の寄宿学校に招待します。
喜んだのは、悪役のその親たち。これをきっかけに逆襲を図ろうと、子供たちにあの魔法使いの杖を盗み出すように命じます。
さてロスト島を初めて出てオランドン合衆国の寄宿学校に入学した悪役の子供たち、果たしてどんな行動をとるのか・・・。
※登場する悪役たちとその子供は、
・「眠れる森の美女」の魔女(マレフィセント)の娘マル
・「白雪姫」の継母である魔女(イーヴィル・クイーン)の娘イヴィ
・「アラジンと魔法のランプ」の悪人ジャファーの息子ジェイ
・「百一匹ワンちゃん大行進」のクルエラ・ド・ビルの息子カルロス
※狙われた魔法の杖とは、
・「シンデレラ」に登場したフェアリー・ゴッドマザーの杖
いかにもディズニーらしい顔ぶれ、ストーリィですが、本質的には「ハイスクール・ミュージカル」のノリです。
それも当然、監督のケニー・オルテガ、「ハイスクール・ミュージカル」の監督でもありましたから。
話は、マルがまずベンをたらしこもうと媚薬を仕掛け、その効果かベンがマルに恋する、という青春ストーリィが主軸。
オランドンのハイスクールを舞台に、青春、恋愛ストーリィが繰り広げられ、その時々で大勢の学生が歌、踊りを元気いっぱいに繰り広げるシーンは、まさに圧巻。
かつてのMGM風ミュージカル映画のファンとしては、楽しくてたまらない青春ミュージカルです。
2016.09.12
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