「眠れる森の美女」における悪役、魔女マレフィセントの側から描いた物語、という趣向。
元々マレフィセントは妖精や魔物たちが住む王国で強力な力をもった妖精。
そのマレフィセントが隣接する人間の王国で生まれた王女に、何故呪いをかけたのか、が物語の前半。
しかし呪いをかけた後のマレフィセントは、呪いのかかった事実を避けるため森の中で密かに育てられる王女オーロラ姫をいつしか優しい目で見守るようになります。
何故、楽しく暮すことを喜びとしていた妖精マレフィセントが“魔女”と呼ばれる存在になったのか。そして、マレフィセントは心の底まで魔女に変わっていたのか。そして永遠の眠りについたオーロラ姫を真の愛で目覚めさせるのは誰なのか。そこが本作品のポイントで見どころ。
大人に成長した妖精という前半部分のキャラクターとしてはアンジェリーナ・ジョリー、かなり薹が立ち過ぎていると思いますが、優しい心も合わせ持っている魔女という複雑な役柄にはぴったり、という印象です。
作品としては然程のものでもありませんが、アンジェリーナ・ジョリーあってこそのファンタジー魔女物語であり、見処はアンジェリーナ・ジョリーに尽きるとして過言ではありません。
2014.07.06
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