「12人のパパ」の続編。
今度は、父親が昔のように家族全員で一緒にいたいという願いを果たすため、かつて家族で夏期休暇を送った湖に再び家族とともにやってくる。しかし、そりの合わないジミー・マートーと再会し、エリート揃いの子供たちばかりのマートー一家と、父親は張り合いだし、子供たちまで巻き込まれるというストーリィ。
ベーカー家とマートー家の子供たちはお互いに仲良くなり、母親同士の関係もまあまあ。問題は張り合ってばかりの父親同士。
要は子離れできない父親を描いたホーム・コメディというところ。
いかにもアメリカ的な家族ドラマであり、子供たちのその後を見るという楽しみはあるけれども、それに留まってしまう作品と言えます。
注目したのは、カーメン・エレクトラ演じるところのジミー・マートーの3人目の妻。元女優で、若くグラマーな美人という役どころ。ジミー・マートーが金持ち故の結婚かと思ったのですが、子供たちをやたら拘束したがるジミーについてあれでは子供たちが可哀相だと、義理とはいえちゃんと母親らしい愛情を描いているところが本作品における良いところです。
配役においても、セクシーな役どころばかりのカーメン・エレクトラにコメディを演じさせたいという思惑があったそうで、彼女自身にとってもこの目論見はさぞ嬉しいことではなかったかと思います。
もうひとり、ジミー・マートー自慢のスーパースターの長女役を演じるジェイミー・キング。カーメン・エレクトラといい、美人女優がコメディへの出演機会を与えられて楽しそうに演じてる様子は、見ていて楽しいものです。
なお、「12人のパパ」はヒラリー・ダフが出演しているからこそ見た映画なのですが、今回の続編でも出演はしているものの見せ場は僅かのうえに、見た目もあまり良くなかったというのが正直なところ。
でも今回はあくまで続編だから見た訳で、気にならず。
2006.06.25
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